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Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ヤコポ・ダ・ボローニャの「気高い鷲」を聴きながら、川和町から鶴ヶ峰まで歩く

2009-11-02 06:07:18 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
長野に久しぶりに帰った土曜日、
長野駅に着いた時、感じたのは長野の空気、
それを吸って懐かしいなあと思った感覚。
それからゆったり流れる川の流れを丹波島橋の上から見ても
変わらないものに安堵する自分の姿があった。
変わるものもあるが、変わらないものもある。
そんな故郷を感じた一日を経験できた土曜だったと思う。

昨日は川和町から鶴ヶ峰まで歩きました。
中原街道に入って、歩いたからか1時間40分かかりました。
途中聴いたのは1340年から1360年代に活躍したヤコポ・ダ・ボローニャの作品。
イタリアのトレチェントの代表的な音楽家の一人で、
イタリア初の多声音楽であるマドリガーレの分野で頂点を築いたようだ。
「気高い鷲」などの作品の作曲年代は詳しくは分からないが、
15世紀初頭にまとめられた楽譜「ファエンツァの写本」の中に、
器楽曲として収められているようである。
今回聴いたCDは、ミヒャエル・ボッシュ指揮、
アンサンブル・ユニコーンの演奏による。

「気高い鷲」は、2つのフィドルが軽快に奏する音が味わい深い。
多声音楽らしく二つの旋律が独立しつつ絡み合い展開される。
「Aspire Refus」は、オルガンにより奏される音が素朴で、
二つの声部が重なりあいながら展開されていく。
「ああ、我が心」は、ゴシック・ハープによる演奏。
透明感のあるハープの音が心をなごやかにさせる。
中世的な旋律を即興的な感じで軽快に演奏される。