本ブログで、一度ネオニコチノイドの危険性を「ネオニコチノイドをご存知でしょうか?」で、取り上げ警告をしました。ミツバチが、原因不明の大量死(CCD)が起きていて、養蜂家たちに深刻な打撃を上げている。
ネオニコチノイドは、昆虫の神経伝達系に関与する化学薬品です。EUでは厳しく制限され禁止されているが、日本では主に水田用として害虫の駆除のために使われている。この化学薬品は、植物の細胞内に取り込まれ、継代することも解っている。いつまで経っても、昆虫を殺し続けるのです。
更には、無害と言われていた温血動物の神経伝達についても、害があると思われることも報告されています。
オランダの研究者が、ネオニコチノイド系の・イミダクロプリトが野鳥の減少に関わっていると、報告している。オランダに導入された、1990年から、野鳥の減少が始まっていることが判明した。昆虫の減少によるものと指摘している。
又、アメリカ地質調査所(USGS)の初めての大規模調査で、米国中西部諸州のほとんどあらゆる河川が、ネオニコチノイド系殺虫剤で汚染されてることが明らになった。最大汚染濃度は、水棲生物に有害とされるレベルを大きく超えているという。
日本でもこの頃各地で、ミツバチの大量死が報告されている。コメ作りには、ウンカ対策として極めて重要な農薬で、多くの農家が使用している。
前記のように、この化学物質は細胞内に取り込まれ、継代する。そのため濃度の分析や影響についても解析などが、極めて困難なのである。
水田農家が夏に無人ヘリなどで空中散布するのが、ウンカ対策である。東南アジアから飛来するようで、農家は主食のコメを守るためと主張するのである。養蜂など圧倒的に微小な存在でしかなく声が届きにくい。野菜や果樹農家でも、ミツバチの減少は深刻になっている。
ネオニコチノイド系の化学薬品は、農家だけの問題ではなく、住宅のシロアリ用やガーデニング用にと、一般家庭でも普通に使用されている。
TPPによる関税などの障壁の排除は、こうしたところでも影響が大きい。身近な問題と一般の人たちも考えてもらいたいものである。