市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

タゴ事件発覚から18周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(会報18号)

2013-08-27 23:03:00 | 安中市土地開発公社事件クロニクル

■会報18号は平成7年10月17日に発行されました。9月末に返済期限が到来した借入金で、いよいよ安中市と群馬銀行の間の交渉が難航し始めました。また、市議会の迷走ぶりも紹介しています。


 会報18号の内容を見てみましょう。

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■市政をただす安中市民の会  会報18号(上)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月17日発行

小川市長スタコラ辞任!責任とらずに責任とったの怪

小川市長の今回の辞任劇を見て、小川市長の人となりを知る人がこうつぶやいた。「ああなるほど。ショー(勝)ちゃんは昔から人に言われるのが絶対にいやだから、何とかして自分で責任を取った格好に見せるのが得意だったよ。不信任潰しもメンツのためさ」
■事件発覚後約5ヶ月の10月13日、小川市長の辞任が正式に決まった。9月29日の定例市議会の市長不信任否決以降、辞任に至る迄の経緯を次に示す。
 1日 48億円事件に関連し、多胡被告の直接の上司ら関係職員17名の処分が行われた。
 2日 市公社が多胡の不正借入れ分37億5千万円に対する利息約7千4百万円を群銀に支払わなかった。須藤助役が再度、小川市長に辞表を提出したが、市長これを受理せず。
 5日 県地方課が県内36土地公社の実態調査結果をまとめた。管理不徹底を指摘。巡回指導の強化。
 6日 市が臨時広報2号発行。一転「市に負批が生じる」可能性を初めて認めた。
 9日 多胡被告、公社、群銀の各弁護士が5回目の3者協議。多胡の預金などで3億7千万円弁済合意。小川市長後援会幹部が「これ以上みっともない姿をさらしたくない」と市長の辞任を望む発言。
11日 朝、市長は助役らに辞意を表し、午後4時半に広上議長に辞表を提出。市の幹部職員を招集し辞職説明。夜、後援会役員会で辞任の意向を示し8時から記者会見。13日臨時議会での辞任表明。
12日 1時半に市議選の立候補者説明会が開かれ39陣営が出席。また、市長選とのダブル選挙が確定。夜、小川市長の企業後援会「勝友会」総会が並木苑で側かれ、解散することが決定された。
13日 臨時議会で小川市長の辞職に全会一致で伺意。傍聴席から「議員もハッキリ責任とれ」の市民の声。

事後処理もチンプンカンプン!無責任市政の後始末

11日夜の記者会見で明らかにされた小川市長の辞任の決断理由は次の通り。本人は「事後処理の一定の見通しがついた」などと言っているが、その実は何の具体策も示されないチンプンカンプンだらけの代物。

◆多胡被告の2回の公判が終わり事件のあらましが見えた→事件は益々混迷の度合いを深めるばかり
◆群銀とのトップ会談が終了し、公式の場での筋を通した解決の認識が双方一致した→助役が取り持った会談。筋を通した解決が何を意味するのか市民に示されていない
◆多胡の預金弁済と公社裏口座解約で群銀と合意→裏口座解約は金利逆ザヤ解消のため一刻も早い措置が必要だった。それが今頃とは
◆事後処理検討委員会の設置→同組織と活動内容が市民に知らされない
◆事件関係鍛員の処分を含めた人事異動の実施→何を今頃こんなに甘く!という感がする
◆当面の課題だった金利返済を行った→いったい何の金利を返済したのやら

安中市民は怒っているぞ!公社帳簿の乱脈の実態

天下に安中の恥をさらした安中市土地開発公社不祥事件について、市議会は調査特別倭員会を設置して調査にあたった。ところが肝心の委員会に提示された公社の年次別借入金等一覧表などには、疑問が多いので市当局に質問したところ、説明が得られなかった。
■やむを得ず、私たちは入手できた資料の範囲で、私たち独自の解釈を試みたので、これを内外に訴えたい。そこで、次のとおり公開説明会を開催します。
―――――公開説明会開催のご案内―――――
 テーマ : 安中市土地開発「公社帳簿の乱脈を糾(ただ)す!」
 日 時 : 10月20日(金)午後7:30~(午後7:00開場)
 場 所 : 安中有文化センターホール(入場無料)
 主 催 : 市政をたす安中市民の会
―――――ぜひお出かけください―――――

伝家の宝刀の筈が竹光だった?百条委中間報告を分析

調査特別委は任期最後の9月29日の本会議で調査結果を中間報告した。これまで10回開かれた調査委のうち第5回(8月11日)以降が百条調査権を伴ういわゆる百条委。証人・参考人の尋問をした本格的な調査は8月17・18日と9月7・8日の4日間。
■報告書では「調査委は自治体の事務に関する調査が対象であり、事件関係者の特定や不正金の流れを調べるものでなく」「事件を生じた背景や組織の人事管理に重点をおき、再発防止に資する調査を行うもの」としている。ハテ?事件を生じた背景や人事管理を追及すれば、当然ながら不正な金と関連する人の流れについても…。
■報告書では予想通り公印管理の不十分さ(多胡被告が自由に押印できたから管理不在というべき)を指摘。多胡被告が借入や経理の仕事を全てこなし、監事は監査でオモテの通帳さえ確認しなかったという。
■当会の調べでは、実は優秀だった多胡もうっかりミスを犯し平成4、5年にウラ口座に一旦入金した金の一部を表口座へ3度計2700万円ほど振替えている。裏口座の公社名義で表口座へ入金しているのだ。
■表口座を見ていれば当然首をひねるところだが、通帳を見たと証言している経理に明るい筈の上司は、この通帳の問題の箇所だけは視線が定まらなかったようだ。しかも3ヵ所も!
■当会の入手資料によると、どうやら多胡は水増し分だけでなく誤って正規事業資金分まで裏口座へ入れてしまい、辻棲合わせに裏から表へ振替えた、というのが真相らしい。問題の裏から表へ振替えた金額は、当時の公社の正規事業資金借入れ額とピタリ一致。
■市長公印の運用面では上乗せ済みの借入証書に市長公印が秘書課職員の手によって押されたわけで、書類のチェック不十分を指摘。骨董品や絵画に詳しい多胡の手になる偽造「作品」だけあって役所内でも「無監査」状態だったのか。まるで巨匠横山大観なみだ。
■多胡を15年間も同一職に止めた人事管理問題も指摘されたがあとの祭。報告書では様々な改善意見も付されているが、これもあとの祭。
■気になるのは原田議員の小西百条委長に対する質疑の中で明らかとなった百条委の取組み姿勢だ。公社理事長市長はウソを言っても罰のない参考人聴取。対する銀行側は、偽証罪も問われる証人扱い。小西委員長は「理事長市長は直接的な事務担当職ではないので参考人とした」と答えたが、銀行の支店長次長も直接事務担当職ではない。これで公正な調査なのか疑問だ!
■草津町百条委が採用して大いに事件解明に役立った手法にゴルフ場への資料請求がある。多胡の交遊関係解明の手がかりをつかむにはこれが一番。百条委でも多胡がメンバーになっているゴルフ場の資料請求について長沢副委員長から提案があり委員全員の合意を得た。資料請求は議長名で行うため、小西委長はこれを広上議長に伝達したが、そこで終わり。その後どう処理されたのか委員長の答弁はなかった。
■小西委員は、ゴルフ場の資料請求は「正式な調査委の場でなく打合わせの場」で合意したものだと強調。言い訳のつもりか?いっそ「もみ潰しました」と言えば、市民に解り易いのでは。
■人事管理最大ポイントの芝原団地の件も、委員会で論議は出たが調査はされていない。
■平成2年度以前の正規口座の不正は、資料を司法当局に押収されて控えもないため、調査はできなかったとしている。

ん?催告の抗弁権ときたもんだ!公社債務の行方

会報16号の宅建協会主催の公開座読会の記事で「催告の抗弁権」という難しい言葉があり多くの市民から質問を頂いた。
■座談会出席の某市議が引用した言葉だが、その発言の趣旨は「市は公社の連帯保証人ではなく催告の抗弁権があるので、第一義的に返済請求を受けるのは公社であり、市に債務がふりかかる式の世論に押されて、市が債務当事者になってしまうのは好ましくない」ということらしい。そこで催告の抗弁権について考えてみた。
■民法452条のこの権利は、保証人が借金の肩代わりを迫られたとき、まず主たる債務者(借金した本人)に請求せよ、という抗弁(言い訳)が主張できる権利があるというもの。但し連帯保証人の場合は主たる債務者と同様の地位におかれるからこの抗弁権を持たない。
■しかし債務者本人への催告(弁済期日が過ぎたので払えという請求)は裁判外のものでも差し支えなく、形式的な催促がしてあれば足り、それで保証人は抗弁できなくなる。現代の商取引においては、催告の抗弁権ははなはだ効力が弱いものといえる。
■唯一この抗弁権が意味を持つのは、保証人が催告の抗弁権を行使したにもかかわらず、債権者が主たる債務者への請求を怠り、のちに主たる債務者から全部の弁済を受けられなかったという時に、債権者が当時直ちに請求すれば弁済を受けられたであろう限度において、保証人は保証債務を免除される、ということだ。
■今回の事件では公社の役員は殆と市幹部や市議の兼務。公社と市は組織的にも財政的にも一心同体の運命共同体。公社独自の黒字財産は3億円程度。そのうえ公社を破産させるまで市が知らんぷりを通す訳にもいかない。またいくら世論に押されても理事長が払わないと言っているのを市長が払う訳はない。
■主たる債務者と保証人が不可分の関係であるとき、催告の抗弁権と民法453条の検索の抗弁権とは実務上役にたたない。実効の乏しい専門理論はこの際助けにならない。
■当座群銀は遅滞損害金(年利14%)の適用は見送った。取引先としての公社も大事だが、一番気を使うのは一般預金者である市民の反応だろう。気になるのは平成9年3月末日に迎える約23・6億円分の弁済期日だ。
■銀行側は主に当初予算の債務保証限度額を主張し、公社側は減額補正後のものを主張して対立するだろう。債務保証限度額がどのように正当な債務保証額と認定されるかが今回の事件の最大のポイントだ。

■市政をただす安中市民の会  会報18号(下)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月17日発行

原市で開いてます! 市民集会報告《正善集会所・八本木集会所》

■10月10日正善集会所で報告会を開催。市民14名が参加。
●ただす会が立上がってくれたことに感謝と関心をもって出席した。事件発覚と同時に4区集会所で地元議員が「絶対に市民に負担させない。させるべきではない」と意見を言明。「明日、市議会を代表して質問に立つから傍聴に来てほしい」というので傍聴にも行った。余りにもお粗末な市長追及だった。失望し最初の一言で帰ってきた。来る11月市議選で八本木集会所使用の申入れを同議員がしたことについて、区長と幾人かで10日間事務所として使用許可してしまった。「集会所は誰のものか?これではPTA、老人会、育成会などが使えない。非民主的なことをなぜ決めたのか?」と抗議したが聞き入れられなかった。集会所を一市議に貸したのは大きな汚点だ。
●一主婦にとって100万円の札束など手にしたこともないお金。10万円以上のお金だって家計で計算したことがありません!いかに巨額の事件か想像を絶します!
●なぜ百条委を傍聴させないのか?市民傍聴賛成の某議員は「賛成ひとりでは多勢に無勢jと言っていたが、この点についてどう思うか?[百条委の議員に個々に意見聴取したら個人的にはオーケーだが、会派が反対なので市民の傍聴に反対するとか、委員長自ら「百条委は議会とは別。傍聴は委員全員賛成でないとダメ」と言い張る始末]
●先日の9月議会で市長不信任案が出たが賛成4名のみ。前日に賛成だった議員らが大方反対にまわったとされている。なかでも反対討論に立った議員には郷原の区長の多くが憤りを感じている。この経緯の裏話があったら聞かせてほしい。[いろいろと市長側から頭を撫でられたようだ。会報17号が参考になる]
●公社が500万円をなぜ法務局に供託したのか?今ひとつよく分からない。[群銀と公社の帳簿に食い違いがあるのが原因。今後重大問題となろう]
――――――――――
■10月12日(木)八本木集会所で報告会開催。市民20名参加。
●市長が辞任表明した。市議と市長の同時選挙となる。ただす会はどういう方向性をとるのかな?これだけの活動を展開してきたのだから、会で独自候補を出さないと単なる批判団体ととらえられてしまう。ぜひ会から市議も市長候補も出してほしい!
●市長は48億事件のケジメもつけず辞めた。多胡被告以外にも関係者が幾人もいる筈。警察でぜひ調べてほしい。
●銀行と民事訴訟に入った場合、公社が金利を払うようになれば、手落ちを認めたことになるのでは?[だから3者の弁護士の間で、今回の多胡被告の弁済は民事とは関係ないと条件を付けあっている]
●市は犯人がやったことだから知りませんといっているのは問題だ!群銀との交渉課程を見ても市長がケンカをふっかけたように見える。[市と群銀は出るべきところへ出ることに合意した。群銀がとりあえず14%の延滞被害金は請求しないというが、他の顧客の手前そう長い間は無理。また既に不正額が厳然と存在しているわけで、群銀としては期限の利益放棄をして一括返済を市に求めてくる可能性も否定できない]
●裁判は群銀の態度次第というわけか?金利がついてくるとなると、安中は実に重い荷物を背負い込むことになる。心配だ!この不始末の責任をとらずに辞める市長の気が知れぬ!
●後園城祉公園の手入れに年間千5百万円かかるらしいと某植木屋に話したところ千5百万どころか5百万円でもまだ儲かるよという。これだけでも年間1千万円浮く勘定だ。他にもいろいろムダ遣いがあるに違いない。
●市議会も定数を半分以下にしたらよい!
●議員や市長は私利私欲のためにやる者が多くなってしまった。昔の議員はみんなのために、身上を漬してまでも奉仕したものだ。今の議員は市政のパイプ役というがどこにパイプを向けているのやら!
●恩給をもらうためにもう1期出馬するとなると、恩給を払うのは市民。そういう候補者は願い下げだ!
●市民に百条委を傍聴させないのは絶対に変だ!議員の歳費を払っている市民に傍聴させないというのは民主主義が徹底していない証拠。
●責任もとらずに辞めてゆく市長に対して市民から告発が出てもよいと思う。市長には私財を投げうって弁済に充ててもらいたい。
●責任もとらずに辞めるなら、私だってできる!新市長は小川市長の無責任市政の後始末をせねばならない。大変な努力を払っても追求を受けてやり難いことだろう。だから小川市長や公社理事らを告発すべきだ。そうしないと大事件の責任の所在が曖昧のままケジメをつけられない。
●市長は今日も公用車で移動していた。なぜ自転車で飛び回らないのか?
●市議選ばかりでなくただす会からぜひ市長候補を出すという気持ちで頑張ってほしい!
―――10月は原市地区で座談会を開いてます★毎晩7時半から★ぜひお出かけ下さい!―――
17日(火)並木団地集会所 19日(木)築灘集会所 24日(火)原市3区住民センター 26日(木)原市2区住民センター
―――――次回定例集会10月22日(日)午後7時半~ 於:安中公民館―――――

==========訴え==========
■市政の現状
 先にも後にもない安中市土地開発公社巨額詐欺事件は、「市政のひずみ」+「市役所の一職員の野望」⇒両々相まって起きた。片方だけでは起きなかった。市政をひずませた第一の責任は歴代市長に、第二の責任は議会に、第三の責任というより根本的責任は、これら市長、議員を選んだ市民の意識にある。
 重ねて、このように悪徳職員を有能として重用してきた不明も厳しく追及されなければならない。
■現市長の評価は既に定まった!
 モノやヒトの良し悪しは、相対評価=比べることによってよくわかる。安中だけを見ていてはわからないことも、周辺、県内、国内、諸外国と比べれば、その位相がハッキリする。私たちの身近でそれのできるのはマスコミの皆さんである。マスコミの評価は世論の評価を代弁する。
 そのマスコミは、5月事件発覚後、度重なる市長との対談によって、6月中には既に市長の政治能力を見限っていた。【例:6月24日A紙「・・37億円のツケが市民にまわってくるかも知れないというのに、・・-あ然とする答の連続であった」】
■議会の評価も定まった!
 同様に、相次いで開かれた市議会の本会議、委員会、(本件)調査特別委員会=これはマスコミだけに公開、全員協議会、各会派の集会を取材したマスコミ各社の評価は、8月19日付S紙の評価に代弁される。そこでは「脱線、的外れに終始。委員の勉強不足露呈」の見出しが目を引く。各紙の記事は、社の方針もあってマチマチだが、私たちが記者の皆さんに伺ったところでは、印象はSと同じということだった。
 なお悪いことに、議員皆さんからそう見られ、私たちもそう思っているのに自分たちは一生懸命やっていると思いこみ、私たちがマスコミから得た茶番劇、猿芝居、ノーテンキという言葉を非難している。
■今度の選挙で市民が評価される!
 一公務員の10余年にわたる華麗な生活のしりぬぐいを市民がさせられるかも知れないとあっては、血の気の多い正義漢なら、本人の居宅、店、開発公社に押しかけ、事と次第にょっては、暴力ざたも予想されるのに、安中市民は緊急市民大会に500人ほど集まり、怒号をとばしただけて納まった。
 これが安中市民の長所であり、短所である。
 末尾の表(参考資料)を見ていただきたい。これは民間経済誌の調査で、信頼性は多少落ちるにしても、年鑑を発行しているところを見れば、「当たらずとも遠からず」というところではないか。
 これを見ると、安中は自然に恵まれ、ふところ具合も良い。しかし、生活水準は11市中最低だ。それなのに市民は中流意識に安住し、すべては、自分達が選んだ市長、議員にまかせきるという政治的に未成熟な姿が見えてくる。市政は市民のためにある。市民が願うなら実現できる付漏みになっているのに「願い」を出さない。これが今日の不祥事を招いた。
 もし、今後の選挙において、不祥事の真相究明に不熱心な人を選べば、事件の民主的解決は望めず、責任のある者もない者もごっちゃにして、ツケがまわってくることは間違いない。
■市民の願い(=先ず真相究明)を託せる人を!!禍いを転じて明るい光を!!
               平成7年10月 市政をただす安中市民の会
――――――――――――――――――――
参考資料:安中市民の生活水準と県内11市の比較
           住みよさ  安心    利便    快適    富裕
安中市  全国順位  282   504   385   155   217
     ランク   B     D     C     A     A
     県内順位  10    10    11    1     5
県内一位 市名    伊勢崎   渋川    高崎    安中    高崎
     全国噴位  77    43    86    155   213
     ランク   A     AA    AAA   A     A
注:全国順位=全国686都市(663市と23区)の順位、県内順位=県内11市の順位
出典:東洋経済別冊「都市データ・パック」1995年版より
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【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】

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タゴ事件発覚から18周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(会報17号)

2013-08-16 23:48:00 | 安中市土地開発公社事件クロニクル

■会報17号は平成7年10月10日に発行されました。このころになると、市役所も市議会も、そして群馬銀行もいよいよ緊張感が増してきました。安中市は同年10月10日にタゴ事件に関する臨時広報2号を発行し、その中で、それまで市民には負担が掛からないと強弁していましたが、とうとう「市に負担が生じることも考えられます」と前言を翻す記事を掲載しました。





 会報17号の内容は次のとおりです。

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■市政をただす安中市民の会  会報17号(上)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月10日発行

群銀が一部受取拒否!公社による正規借入分利子支払

群銀から公社理事長宛に9月22日付「ご融資金の利払い日到来についてのご案内」として不正借入分も含んだ融資残高47億6569万6千円の利息9366万4664円の支払い期限が10月2日に来た。
■群銀からの案内によると、このうち偽造口座開設後の平成2年度以前分の融資残高は42億8926万3千円で利息が8410万9901円。平成2年度以前分の蔽資残高は4億7643万3千円で、利息は955万4763円となっている。
■一方、土地開発公社の決算上では、群銀からの借金残高は10億1690万4千円であり、これに対する支払い利息は1851万4920円となっているらしい。従って、群銀と公社との間には融資残高で37億4879万2千円の差があり、利息額で7414万9744円の差がある。
■公社は10月2日に公社の帳簿に基づき上記の1851万4920円を群銀に支払おうとし、多胡被告の不正借り入れ分の利息7414万9744円は支払わなかった。
■ところが群銀が受取ったのは、公社と群銀双方で貸出し残高と借入れ残高が一致する約1400万円だけ。群銀は金額の合わない残りの約500万円の受取を拒否。公社側は受取拒否された分を前橋地力法務局の頴碍支局に供託した。
■群銀は請求した利息と、実際に支払いのあった金額の差額分について近日中に督促状を送付する一方で、遅延損害金14%は請求しない方針と言われている。
■以上の経過から公社が帳簿に基づく正規借入残高分と考えて払った利息が、個々の金銭消費貸借契約について群銀側の帳簿にある貸出残高と一致していないことが判明。これにより公社の表帳簿自体にも疑問があることが露呈。今後の成りゆきが注目される。

「市に負担が生じます」!臨時広報2号の今さらナンダ

安中市は10日付けの広報あんなか10月号と共に、臨時広報2号を発行した。市を揺るがせる大事件をなぜ広報あんなかに一緒に掲載しないのか理解に苦しむところだが、6月25日に発行された臨時広報に続いて、ほぼ100日ぶりの市からの情報提供ということで内容について関心が集まっている。7日の各紙も、臨時広報2号で「市に負担が生じることも考えられます」と市がこれまでの見解をいともあっさり修正したことを報じた。
■当会でも早速入手し、内容を見てみたが、全てこれまでに当会が各地区の市民報告集会や会報で説明や指摘をしてきたものばかり。目新しい箇所はひとつもなく、当会の会報が市役所内部にまで浸透していることがこれで証明された。
■当会が懸念するのは、市側がこの大事件の深刻さと重大性の本質を市民に知らせようとせず、今回の臨時広報2号でもアイマイ表現に終始している点。「市に負担が生じることも考えられます」などと悠長なことを言っててよいのだろうか?事態を正確にとらえるなら「市に負担が生じます」と書くべきではないのか?
■また、犯行の手口について、偽造と変造の手口を紹介しているが、手口2の変造で「金壱千五百五万四千円也」に漢数字を書き加え「金弐億壱千五百五万四千円也」とある、ここで、なぜ「弐億」の字が極端に小さいのか?「金」と「壱」の字の間隔が、漢数字を書き加えた方がなぜ広がっているのか?市民は理解に苦しむばかりだ。

泰山鳴動してネズミ1匹!10月の市役所人事処分

事件に関連して、市や公社の人事管理のズサンさが指摘されている、市は10月1日付で犯人の上司らを異動させたが、これでは市民の批判をかわしきれないとみて、犯人の直接の上司だった公社事務局長と同次長を2ケ月間10分の1の減給にする懲戒処分を行った。あわせて、関係職員も1日付で処分を受けた。
処分の対象者は、多胡被告が犯行を始めた1982年以降の上司9名、関係職員8名の計17名。処分の内訳は懲戒処分8名、文書での厳重注意が9名となっている。役職の内訳は部長級4名、課長級9名、課長補佐級4名。これだけの大事件のわりには緩い処分と言わざるを得ない。民間なら懲戒免職や減俸、左遷など、とくに上層部に対してもっと厳しい処分が行われるのが通例。ここにも市のナアナア体質が読み取れる。
――――――――――市政をただすスローガン秀作集(9)――――――――――
この社会 あなたの税が 生きている ⇒ 多胡事件 あなたの税で シリぬぐい
――――――――――開かれた 見える政治を 市民の手で――――――――――

市役所3階ルポ 魑魅魍魎も脱帽! ドキュメント不信任提出

9月27日の市議会一般質問で殆どの議員が公社事件に対する市長責任を追及する態度に終始【詳しくは10月1日付会報号外】。なかには助役の固い辞意を受け、助役・収入役(病気入院中、辞意を固めているといわれ入院前に役所デスクの私物をひとつ残らず片付けていたという)と両翼をもがれた市長でどうする気か!と血も涙もない追及をした議員もいた。これに対し「助役が極力(辞任を)思いとどまってほしい」との小川市長の情けない答弁。
■須藤助役は「多胡被告への監督責任と市長を補佐できなかった責任を感
じた。9月20日の群銀とのトップ会談で事後処理への一応の道筋をつけた」ことで22日に一度市長に辞表を提出。ところが夕方市長から突き返され辞任は振り出しに。一般質問で突かれた助役は改めて議会閉会後の辞任を明言した。
■一般質問では殆どの議員が市長の管理責任、政治責任を厳しく追及。議会は急速に市長批判へと傾いた。市長の6月以来の頑なな「多胡個人の詐欺説」「市には損害はない説」等の論拠が群銀への利子支払期限を迎えて限界にきたのと、議員らが支持者から「議員は何してる」の批判を浴び、市議選を目前に控えて市長との心中か、保身かを考えた末の選択と考えられる。
■こうして議会最終日の前夜、「市長不信任案可決」への秒読み開始。保守系ベテラン議員を中心に不信任票の取り纏めが図られた。当初は市民クラブのベテラン議員が議場で提案説明に立つ手筈だった。議長を除く出席議員数23名の内18名の賛成がないと不信任案は可決されないが一時は可決確実というところまで票読みが進んだ。市長も「可決した場合には従う」との態度だった。
■しかしここからが小川市長の二枚腰の強さ。この夜どんな動きがあったのか知る由もないが、翌29日には9時開会の議会が大幅に遅れ、水面下の駆け引きが続いている事を窺わせた。非公式の席で市長側は議員に強力に働きかけ「事後処理の見通しが立った時期に自ら進退を決める」とし、10月中の辞任を想像させる発言まで加えて土俵に残った。一転これを辞任表明と善意に解釈する流れが支配的になり、広上議長らが「いま市長の首を取っても政治空白を招き混乱するだけ」などと説得した結果、新政会8名全員が不信任反対の意向を固めるなど不信任可決の目はなくなった。
■問題は不信任そのものの上程を潰そうとする動きがあったこと【議案提出には3名必要】。前日まで不信任提案者を確約していた保守系ベテラン議員さえもが「不信任は出ないだろう」と語ったところを見ると、態度を変えない共産党議員以外の同調者への切崩しが進んでいたものと思われる。

市民クラブ消滅!安中のルビコン川は渇れていた?

27日4時間遅れで午後1時に開会した最終議会。補正予算絡みの議決事項の消化と小西百条委長からの調査委中間報告の後、市長不信任決議案が長沢・原田・柳沢吉保・沢の4議員を提案名として提出された。冒頭長沢議員の提案理由説明に続き、議員3名が賛成・反対の各討論。
■不信任賛成の討論に立った原田議員は「度重なる多胡被告への人事異動計画にも市長が待ったをかけ、さらにエリート職員養成の自治大学校へ推薦したり、事件発覚後も百条委の調査へ横槍を入れるなど、市民の怒りと不信を招いた。損害はないとする頑なな態度に、助役の労で事後処理への道筋ができてきたのも事実。市への損害を最小限に食い止める為にも新市長がその任にあたるべき」とした。
■保守系市民クの柳沢吉保議員も市長の取組み姿勢を批判。市民の信頼は望めず市長不適格として賛成討論。
■あれれ?と思ったのは社会党山口議員の反対討論。一般質問では苛斂誅求をきわめる厳しい責任追及を見せただけに注目された。「償いは多胡が銀行にすることになった」【この真相は会報16号の通り】と市民に一部誤解を与えかねない発註や、一般質問での「一定の見通しができた時点で自身で身を退く」とした市長答弁を引用。「2期目を思いっきりやろうとした矢先の大事件」と同情を示し「市長にも人格と人権がある」とした上で「不信任案可決は議会の歴史に汚点を残す」とまで言及し、三役不在による市政への影響を考えたとはいえ、「断崖絶壁に立つ市長を指で押して奈落の底へ落としてよいものか」と結び不信任反対を表明。
■採択の結果、不信任提案者4名のみ賛成。反対19で否決。否決後市長は「不名誉極まりないが私の人徳のなさの結果」として口では反省しきり。
■前日迄は可決が支配的と見られていただけに、不信任潰しの議員懐柔工作は水面下ですこぶる活発だったようだ。市民クの某議員は「裏切られた」と憤慨。このシコリもあってか、所属議員による中傷ビラ事件前までは、議会最大会派9人の勢力を誇り市長を支えてきた名門(?)市民クラブも脱会者が相次ぎ、今期引退を表明している萩原岩次会長のみの二人会派となり消滅の見込み。
■一方「裏切られた」と憤慨の議員も、既に市民クを脱退した議員らで旗揚げした新会派に合流。一同11月の市議選を睨んで巻土重来を果たそうと躍起。まさに魑魅魍魎(チミモウリョウ)の世界。
■市長は進退について全員協議会の席上「事後処理の見通しが立った時期に辞職する」と発言。これを受けて議員らは「10月中の辞職と理解」し「11月の新年度予算編成には関わらないとの確証を得た」など手前味噌に言質を取ったことを強調。引換えにシコリの残る不信任を回避した。
■古代ローマの将軍シーザーが「もう後には引けない」覚悟で元老院への反逆を意味するルビコン川の渡河を決断した時、世界の歴史は大きく変わった。どうも安中のルビコン川は渇れていたらしく渡河したかどうか確認すらできない。
■これ迄の市長や議員らの動向を見ると、市長が三枚腰で土俵に残ることもあり得るという観測が捨てきれないがどうだろうか?

◎48億円事件とそれを許した市当局や市議会に関するあらゆる情報はTEL/FAX:81-0364へ!◎

■市政をただす安中市民の会  会報17号(下)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月10日発行

原市地区で開いてます!市民集会報告≪郷原東部集会所≫
■10月5日(木)原市の郷原東部集会所で報告会を開催。市民19名が参加。熱心な意見が沢山出た。
●ただす会のご苦労ぶりがよく解る説明会だ。我々市民も無関心なフリをしてたわけではない。やはり皆心配してる。今迄にこういう大問題に直面レなかったため市民もどうしてよいか分からないのだと思う。
●5~10年間に亘って、不正な金が一人の者によって使われた。公共のために必要な金なら市民として犠牲になるが今回は違う。犯人ひとりの問題として考えるのではなく、5~10年の間に犯人がまわりに散財した相手もいる筈。犯人の周りで酒を飲んだり一緒に連れ出したりした者らは、なぜ表に出て来ないのだろう?
●事件の責任を取り市三役がある程度減給したという。我々の世代は戦争当時から苦労した。国の為に税金を支払い大事をしてきた。薩摩芋の茎をかじったあの悲惨な生活も日本国民の為とあえて苦労してきた。この苦労を事件の穴埋めの為にさせられるのは絶対反対!事件で甘い汁を吸った人の財産は剥奪すべきだ!
●私は一主婦として無関心だった。代償の大きい事倅だが、教えられるものもあると感する。この機にマイナスをプラスに転化すべきだ。日常の行政に対して何をどうするか?そういう考えで仕事をしてくれる人を選ぶことが今度の選挙で絶対に必要。大事な1票を行使するのは私たち市民の義務であり責任だ!
●会報を配っているが誰も読まず、ゴミを配っている感じ。会報の字が読みにくい。先日新聞折込された新生安中のビラや共産党広報はちゃんと読める。ワープロの字が細かい。これでは情熱が実を結ばない!
●事件に絡んで吉田洋氏の話が巷で沢山出ている。ただす会はなぜかこの件に触れない。甘い汁を吸った人間こそ糾弾すべきだ。会報では犯人の家族が軽井沢で豪遊などと伝聞を載せている。真実は真実と言いながら、他人がもし(デマを)言えば告訴するぞ、というのがただす会の姿勢か![故吉田洋の件は市民良識に委ねる。会報は市政をただす市民の意見を伝え合う手段。情報と言論の場を持だない市民の耳目の役割を果たしたい]
●市会議員の中に何人も(事件)関係者がいるという噂を開いている。火のない所に煙は立たぬ。市民はそれを言わないだけ。言ってもどぅにもならないと思っているから。
●市民の代表の市議会がだらしない。事件直後6~7月からもう立看板を出してる。真相解明が一番大事と思う。市長の集会に何回か行ったが、一部の人が「市長ばかり責めなくてもよかろう。道義的責任で真相解明はできない」などと言うのを聞いた。
■熱い討論が続く中、集会参加の山口繁市議から閉会寸前に次のような発言と意見表明があった。
●ただす会の説明はほぼ正しいが若干遣ぅ。例えば、公社理事長が市長だという決まりは定款にない。理事長は公社の理事の中から選出。
●市民からは負担を軽くするだけか?なぜゼロにしないのか!とお叱りを受けた。私も公社当事者として火の粉をかぶりながら、どうやっていいのか試行錯誤してきたが、(来る市議選には)市民の審判を仰いで当選する為の努力をする。
●百条委では市長は多胡と一緒にゴルフに行ったのかという質問も出た。事件の真相についてはある程度金の動かし方とか手法が分かってきた。刑事事件ではごまかした手法(詐欺)のみ問われるだけ。今後の公判でもこれ以上のことは出ないと思う。来年1月あたりに司法で刑事事件の裁断が下る。
●10月9日に群銀と公社と多胡の弁護士間で多胡の財産弁済等で調印する。弁護士同士で問題を詰めて、民事も進むかどうかわからぬが、群銀の裏口座や多胡名義の預金残高計約4億円が群銀に弁済されることになる。37億のうち7億が元金の返済に充てられており6億が裏口座で群銀が儲けた金利。これが民事でどう配分されるかだ。残りは多胡の使った22・4億円。これをどう減らすかだ。多胡の今ある地所は親の代から因縁ある場所だが、この他喫茶店など財産処分して群銀に受け取ってもらうことになる。
●9日に公社と群銀が調印すれば-一気に手続きが進むかも。民事になっても、裁判長の仲裁で和解の方向に進むと思う。9月20日に市長が群銀の頭取と会い互いに解決の方針を確認し合った。ケンカ別れという見解にはなっていない。市民のケガをいかに少なくするかだ。しかし犯罪として起きたから(被害)ゼロにはならぬ。どう克服してゼロにするのか?裏で秘密裡に仲裁したり政治的に案分することもありうるが我々の手は届かない。法の場で行くと思う。解決方法について、ただす会で何か名案があったら教えてくれ。
●不信任否決について、市長は全協の場で見通しがついたら辞めると言い、私はそれを信じ.た。あえて断崖絶壁から市長を突き落とすことはあるまいと判断した。4・7万市民が怒っているが感情でものを言わないでくれ。市長には管理責任、使用者責任、道義的責任があるが法的な罪状はない。人には人格がある。人道的人権的立場から不に任決議に反対した。
[市長や議員の人権を言うが市民の人権は誰が守るのか?市民の人権を守るのは議員の役目のはず]
―――10月は原市地区で座談会を開いてます★毎晩7事半から★ぜひお出かけ下さい!―――
10日(火)正善集会所(4区) 12日(木)八本木集会所(4区) 17日(火)並木団地集会所
19日(木)簗瀬集会所 24日(火)原市3区住民センター 26日(木)原市2区住民センター
―――――次回定例集会10月15日(日)午後7時半~ 於:安中公民館―――

◎この会報に対する賛否のご意見は、実名でお限励せください、紙面上の匿名は希望に応じます◎

市政をただす安中市民の会からのメッセージ

<安中市土地開発公社巨額詐欺事件について>
市政の歪が温床! ただすのは市民の権利と義務

 今年5月発覚した安中市土地開発公社巨額詐欺事件は、天下に安中の恥をさらし、市民は虚仮(こけ)にされている。本件は、多年にわたる市政の歪と、一職員の野望と、両相まって発生したもので、どちらか一方だけでは起き得なかった。事件のあらましは次のとおりである。

―――――これまでになく 空前絶後 これからもない―――――
 本来、市民に奉仕すべき市役所職員が、奉仕どころか市民を踏み台にし、自分が服務する開発公社理事長の公印を盗用し、安中市長を保証人とし、自分の野望(週1千万円規模の華美生活)のため、10年間に48億円をだまし取った。しかも、この職員は「有能」と評価され、同じ職務に15年間留まり、傍若無人に振る舞い、監査も機能しなかった。
―――――ことばでは 言語道断 現せない―――――
 市政の主体である市民には、これをただす権利と義務がある、

<市政をただす市民の会の目的>
市民の自覚で 市政をただす!

 市政の歪は天然現象ではなく人為である。歪ませた第一の責任は歴代市長にあり、第2の責任は市会議員と公社役員にある。第3の責任、というより根本的責任は、このような市長、議員を選んだ市民にある。
 しかし、市長は当初、私達の公開質問状に対する回答書(6月29目)に「“安中市政のひずみ”“ゆがんだ市政”との表現は、貴会独自の見解であり、遺憾の意を表明する」と結んで歪を認めなかった。
 議長もまた、議会の調査特別委員会の正副委員長と、ただす会の代表との対談に同席し「あなた方は、会報で議会(議員)はノーテンキと書いているが、その根拠を示せ;と迫った(9月4日)。
 ことばは多少品格を欠くが、これはマスコミが使った言葉で、市況感情にピッタリだ。議長は、行政を監視すべき議会が、歳費をもらいながら10年間も問題にしなかったノンキさ、無責任を自覚していないと言わざるを得ない。
 このように、市長、議員がその責任を回避しているとき、地方自治の主体である市民まで、わがことと考えず、考えても内にこもらせていたのでは、歪をただす糸口もない。
 私たちは、このような見地から、市民の自覚を訴えて立ち上がったのである。

<ただす会の活動>
真相解明・責任明確が 正常化の根底

 当市の現状を憂えて、いくつかの団体、個人が立ち上がった。目指すところは市政の正常化だが、その方法はそれぞれ異なって当然だ。私たちは、市政を正すためには、先ず、真相も究明し、責任の所在を明確にすることが前提だと考えている。それなくして、民主的な正常化はあり得ない。
 市民は、不祥事件の真相、原因、48億円の行方を質(ただ)したい。責任の所在を糾(ただ)したいと思っているが、それをただす力がない。唯一の頼みは議会の調査特別委員会(百条委員会)だが、9月29日、発表された報告書を見ると、「本件に関係する方を特定したり、不正金額がどこへ流れているか等は調査の対象とすることはできないわけでございます」とある。
 私たちの最も知りたい、責任の所在とお金の行く先は、調べられないという。
 責任の所在を明らかにしないということは、もし、仮に、事後処理が市民にのしかかった場合、手当をもらって職にあった責任ある者と、一般市民は平等に負担することになる。
 一職員の十余年にわたる豪遊のツケを、彼に給金を払っていた市民が支払うなど、絶対に承服できない。
 平成7年10月         市政をただす安中市民の会
                  事務局長 関口八郎
**********

【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】


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タゴ事件発覚から18周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(会報16号)

2013-07-24 23:16:00 | 安中市土地開発公社事件クロニクル
■会報16号は平成7年10月3日に発行されました。9月末に返済期限が到来した借入金で、いよいよ安中市と群馬銀行の間の交渉が難航し始めました。また、市議会の迷走ぶりも紹介しています。

 会報16号の内容は次のとおりです。

**********
■市政をただす安中市民の会  会報16号(上)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月3日発行

共に公的の場で解決主張! 市と群銀、訴訟に突入か?

巨額詐欺事件に團系する約37億円も含め、公社が群銀から借り入れている約48億円の利息の返済期限が9月30日に到来する。今回群銀から支払を求められているのは、半期分(4月1日~9月末日)利息合計9366万4664円。
■9月23日付の上毛紙によれば、公社事務局は「30日が土曜日のため、実際の支払は10月初旬になるが、利息返済のための借り入れの都合もあり、早急に方向性を出したい」と言っている。
■27日の定例市議会で9月20日午後9時40分から群銀本店で群銀側(土金頭取、吉田副頭取ら)と市側(小川市長、助役、総務部長)でトップ会談が行われたことが市長から報告された。
■報告によると、会談で群銀は(37億円は)多胡ではなく公社に正規に貸したもので今後筋を通して解決したいと述べた。市長は9月22日の群銀からの利息明細案内を見て公社理事会に諮って結論を出すと言った。群銀は「解決はなるべく早くする事がよいと思うので互いに土俵に上がって、公的な立場で解決をはかりたい」とし、市もこれに同意。
■「不正借人分の利息を払わない場合、14%の損害金を請求するのか?」との市の問に対し群銀は「今まで安中市との長いつき合いであることを考えれば想像はしていただけると思う」と禅問答じみた返事。市は「想像」を善意に解釈しているというから、なんとまあオメデタイ。いずれにせよ民事訴訟に突入する可能性がいっそう強まった。10月2日に方針が判明する。

市長不信任案否決! 迷走する市議会と市長の思惑

前回8月の臨時市議会では、百条委設置を決める大事な時に市長不信任案提出の動きがあった。今回は9月27日の一般質問で、登壇した市議10名のうち9名が公社不祥事件を取り上げ、市長の政治責任を厳しく追及し、市長め進退について詰めよる場面が何度も見られた。これを踏まえて9月28日には終日議会工作が行われ、9月29日の本会議開会時刻の9時になっても議員が議場に現れず、水面下の工作がまだ終わっていないことを伺わせた。
■市長不信任案議決の瞬間を見ようと市民やマスコミが傍聴席で待機していたが、半日待ちぼうけを食わされた。午後1時にやっと始まった本会議。共産党から不信任案が出され採決となった。
■結果は賛成4名(長沢尚・原田求・柳沢吉保・澤博)だけ。不信任案は否決された。
■9月27日の一般質問であれほど事件に関する問題収をいくつも指摘し、市長の政治責任を追及した議員らがなぜ市長不信任に賛成できなかったのか。あれは単なるパフォーマンスだったのか、と市民は白けるばかり。
■百条委を市民に傍聴させる件でも、関係市議らは「市民傍聴は問題ない」と市民に言っておきながら、一夜あければ時期尚早とか会派が反対だとか言い訳して、態度を180度ひるがえすという2枚舌ぶりだった。ならばどんなに豹変しても不思議はないのかも、本会議前日に小川市長やそのシンパの幹部議員に丸め込まれたに違いない、と市民に不信の目で見られる安中市議会は再生しうるか?尚、市長が10月初旬にも進退を決するという一部情報もある。【一般質問の詳細は会報「号外」をご覧下さい】

2ケ月かけた「成果」? 9月議会での百条委報告内容

9月29日の市議会の本会議で、百粂委の中間調査報告が発表された。草津町では8月4日に百条委が設置されて以来2ヶ月にわたる調査により、流用金の流れを解明。問題点の把握をキチンと行い、28日に行われた臨時町議会で最終報告をした。ところが安中市の場合、この2ヶ月余り群銀への追及は割合熱心だったが、肝心の行政内部には未だにメスを入れずじまい。調査報告というより経過報告と改善提案に終始。最終報告はどぅなることやら。【本会議と最終報告書の詳しい内容は会報「号外」をご覧ください】

5ヶ月目にしてやっと! 公社事件に関連した人事異動

10月1日付で4人が異動した。公社事務局長の加部都市計画課長と、吉岡土地改良課長を入れ替え。公社事務局次長で多胡の直属上司の高橋都市計画課長補佐はクリーンセンター事務局に横滑り。後任に都市計画課の石井主査。また、上述のように市長の進退と助役の辞任については依然として予断を許さない。
―――――市政をただすスローガン秀作集(8)―――――
チチンプイプイ治るけど チンプンカンプン直らない 上乗せ改ざん うわの空 48億 闇の中
―――――聞かれた 見える政治を 市民の手で!―――――

群銀が被害を認めた?27日読売新聞朝刊記事の内訳

■「群銀、被害弁償受け入れ。多胡被告の資産売却で!」の見出しで読売新聞に掲載された記事。被告と公社と群銀の弁護士が協議をして10月上旬にも基本合意したあと、すぐにオークションをする方針とある。
■群銀の公社裏口座残高2億7千万と多胡名義の預金約1.億円。多胡の保有する記念硬貨400万円。これら合計約3・7億円を取りあえず元本として群銀が回収し被害額の元本を低減しようというもの。公社側としてもちょっぴり被害額が減り、多胡側としても裁判にプラスになると踏んだようだ。新聞をよく読むと、群銀が公社に歩み寄ったということではなく、今すぐ処理できる分だけを何とかしようとした事がわかる。当会が報告集会で既に指摘してきた通り、群銀の裏口座に残っていたカネは、放置しておくほど金利の逆ザヤが増えてしまうので、一刻も早い返金が望まれていたもの。新開には、今すぐオークションを開くとあるが、これは明らかに早とちり、警察の管理下にある証拠品をすぐに売り飛ばせる筈がない。

話題の人達の発言に注目! 宅建協会主催の公開座談会

■9月26日(火)午後2時から4時30分まで安中市商工会館3階大ホールで宅建協会胞催の「安中をおもう」と題する座談会が開かれ、当会から代表者が出席した。出席者の主な発言の要旨は次の通り。
◆小川勝寿市長:公社不祥事件については、長たる私に全ての責任がある、事件の解明は当然の事ながら、事後処理に尽くしてゆきたい。警察でも事件の解明にはたいへん時間がかかるといっている。
岡田義弘県議:事件で再建整備団体に転落する心配もあり、県と国の助けを借りこれを避けるよう努力したいが全容解明されておらず対策が請じられない。平成5年2月に公社理事会で私も多胡の人事異動を強硬に申入れてきた。その時に異動が円滑に行われていれば6億とか4億とかの改ざんは防げたはず
早川正雄市議:不祥事件によって二次災害が生じている。金で済む問題は必ずいつかは解決するが、中傷などは人の心に残っていく。私自身厳しい状態におかれているが、あえて無言で頑張っていきたい。事後処理については、公社の不正事件であり、市は連帯保証人ではないので催告の抗弁権を持っており、公社の借金は公社で返すのが原則。このままだと世論に押されて公社自身で返すことは難しくなる
◆伊藤成市議:赤字団体転落については、議会としてこれからどう解決していくかに精力を傾けている。早急に銀行側と和解すべきだというのに同感。銀行は信用第一だから譲れないところもあるだろう。群銀が市・公社を訴えた時は応訴する事になるが水面下では一刻も早く解決を図ってもらいたい。議会の考え方が市民に知らされないのも問題だ。百条委は逮捕も捜査もできる組織ではないので理解願いたい。
◆高橋由信市議:安中のイメージダウンは大きく事件解明に早急に取り組んでいかねばならない。当局には早期解決のため交渉のテーブルで被害額を決め解決を図ってもらいたい。
◆伊藤清市議:議会のチェック機能が果たせなかったのは残念に思う。金額の大きさに唖然とした。特別委・百条委も早期に設置し、本人が出頭する前に調べる事ができたらと悔やまれる。
◆茂木英子市議:事件を早期に解決して再建してゆかねばどうしようもなくなると心配している。
■以上が市長や議員らの注目発言。このなかには、聞く人が開いたら腰を抜かす発言も含まれている。この他、一般参加者・宅建協会会員からも次のような発言があった。
●一日も早く金銭的な解決を図り、市民にしわ寄せしないようにしなければならない。安中の市議は腰抜けばかり。もっと安中の事を慮って行動してもらいたい。
●一番大事なのは今後の都市計画だが県からこれに大きなブレーキをかけるのではないかと、心配している。
●現職市議の再選を祈っています。
●誹謗中傷の行為は安中のためにならないのでやめたほうがいい。
●財政再建団体の影響で各開発事業への補助金が出なくなるのが心配だ。
●事件の真相解明なくして財政再建計画も市民への理解も求めようがない。
――――――――――
市政をただす市民の会では出席者に対して次のようにアピールした。
■みんな後始末をするようにと言っているが、そのためには真相解明をすること。再建団体に指定されて一様に市民の負担になったのでは納得できない。市や市議会は事件を防ぐことができる立場にあったわけだからその責任は大きい。市政が歪んでいて、犯人の性格と相まって犯罪が生じたと思う。ただす会の会報のノーテンキという言葉を議会は問題にしているが、安中市議会はマスコミに呆れられている。百条委は8月19日の産経新聞が「脱線・的外れ終始、委員の勉強不足露呈」という見出しで言い当てているように、情けない限りで、市民がこのことを自覚してほしい。
――――――――――

◎48億円事件とそれを許した市当局や市議会に関するあらゆる情報はTEL/FAX 81-0364へ!◎

■市政をただす安中市民の会  会報16号(下)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月3日発行

各地で続行! 市民集会報告《磯部10区・水口・大竹・池田・後閑8区》

■9月20日(水)磯部10区公会堂で開いた市民報告会に地元住民16名参加。
●今日の新開に9月市議会で債務保証顎を減額することを提案とあるが、債務保証を減らすとどうなるのか?[債務保証を減らすとそれだけ公社事業も減る。もろに事件の影響を受けた形]
●このまま事件がウヤムヤになり市民が黙れば子供達への影響が心配だ![川西市では10年前にも公社で不正事件があり、その真相解明と責任追及をウヤムヤにしたため19億円もの事件が再発]
●市の業務では横の連絡が悪い。既に亡くなった人にタクシー利用券が届く家もあれば、元気なお年寄りに利用券が届かない場合もある。チェックすべきだ。
――――――――――
■9月22日(金)磯部水口公会堂で市民報告会を開き市民14名参加。
●百条委調査では真相解明に欠かせぬ多くの点がうやむやにされている。ちゃんとただすようにする方法は?[草津町の百条委のように要は議員のやる気次第。安中の場合、追及が甘く空回り]
●8月17・18日の百条委を傍聴しようとしたら断られた。市民の代表の筈の議員が市民に傍聴させないのは信義を裏切る行為だ![9月7・8日の百条委では一旦拡声器放送による間接傍聴を市民に認めると約束。ところが放送設備の予算不足という屁理屈を付けて市民との約束を破った。市民がいると正直な事が言えない為という]
●議員がこういう報告集会になぜ顔を出さないのか不思議だ![広上議長などは「今の議会は全員市民の方に向かって一生懸命やっている」とヌケヌケ。現職議員の中にも今度の選挙を睨んで「我々ベテラン議員でないとこの問題処理はできない。ましてや新人候補に何かできるか」と暴言を吐く者がいる]
●資産税が上がるというが心配だ!
●市の体育館をよく利用していたが、有料になったと言われ年会費千円取られた。今迄無料だったのになぜ?[事件と無関係かもしれぬが安易に市民に転嫁する市当局の姿勢は事件の今後にも関係しそう]
――――――――――
■9月25日(月)磯部大竹住民センターで市民報告会を開き、市民10名が参加。
●財政再建団体になってしまうのか?[群銀から市に請求される時期と額が不明でなんとも言えないが、絶対ならないという保証は何もない]
●再建団休にならないためにはどうすればよいのか?[水膨れした行政内部の機構改革を実施させゼイ肉を落とさないかぎり、ツケが市民に回される。予算計画や執行商でしっかりと市民が監視してゆく事が不可欠。それにはしっかりした新議員を市民の手で送り出すこと!]
●48億円は巨額。そんなふうにコツコツやっていて追いつくのか?[非常な困難が伴うと思う]
●噂が先行していろいろ耳に入る。群銀の支店長が替わったとか、群銀と市が実損を折半などという話も問いた。それでも市には負担があるわけだ。本来実施されるべき事業が削られては、市民に負担が及んだのと同じ事。そのような事がないように市民が監視をするための方法としては、いくらの税金がどのように使われて行くのか市民に見えるように情報公開が必要だ。[全くその通り。情報開示や市民オンブズマン制度を条例化して行く必要がある。今問題となっている官官接待のような税金の無駄使いもそういう制度で監視できる]
――――――――――
■9月28日(木)磯部池田公会堂で開いた市民報告会に市民13名が参加。
●事件についてなぜ区長会が動かないのか?区長手当をもらっても遠慮せずに、誰がみても悪い話なのだから、ケジメをつけて市長にきちんと意見を言うべきだ!
●住民も区長に遠慮せずどんどん疑問点をきこう!
●ただす会の活動には費用もかかるだろう。会員となって協力したい!
●今回の事件は市をぐらつかせる大問題。区長会もきっと何とかしなけりゃと思っているのに、事件の座談会を設けることに反対だいう意見もある。そんなことで市を良くできっこない。ただす会には骨折りいただくが、正義が勝つという信念で頑張ってもらいたい。
――――――――――
■地元からの要望により24日(日)後閑8区公会堂で急速市民報告会を開催、市民16名が参加。
●安中市には夫婦して市役所に勤務しているのは何人居るか調べたか?非常事態が起きたのだから、こういうことも考え直して改革して行くべきだ!
●多胡が横領で貫だ財産は不当利得なのだから、なるべく早く手
を打ってもらいたい![横紙金は公社のカネではないと全然動こうとしない!骨董倉庫は警察が封印しているが、その他の財産は野放し状態]
●公社の理事にはどんな責任があるのか?[個人として連帯保証していないので法的責任はない。ただし道義的責任や管哩監督責任がある]
●市役所で、勤務中に机に足を乗せて新聞を読みふける職員を見かける。余り外来の市民が行かない職場の人だが、こういう勤務態度が48億円事件の温床という気がする!
●昼休みが終わってもまだ碁を打っている光景も見かけた。
―――10月は原市地区で座談会を間いてます★毎晩午後7時半より★ぜひお出かけ下さい!―――
5日(木)郷原東部集会場
10日(火)正善集会場
12日(木)八本木公会堂
19日(木)築瀬集会場
24日(火)3区住民センター
26日(木)2区住民センター
―――次回定例集会 10月8日(日)午後7時半~ 於:安中公民館―――

Xデーはいつ? 安中市が財政再建団体に落ちぶれる日

市長は弁護士のなすがまま。48億円不祥事件で不正借入の実害が確定するのは、いつのことやら。いずれにしても民事裁判で群銀に敗訴すると、安中市はベラボーな損害を出すことになりそうだ。この損害を一般会計で処理しなければならないハメになったら、安中市はどうなるのか? 想定される深刻な事態はどんな影響を市民にもたらすのか?
■48億円ともいわれる実害が安中市に出た場合、その影響は群銀がどのような形で、犯人が不正借り入れした金の返済を安中市に迫るかで、だいぶ変わってくる。巨額な実害がいっぺんに市にふりかかれば当然市の財政は破綻する。他方、犯人が群銀から不正借入れした金の返済期限がくる毎に裁判をして、長い時間をかけて実害が確定した都度支払うとなると、分割返済の形になり、見かけ上、単年度あたりの市財政への影響は小さくなるようにみえる。ところが返済期間は長引くため膨大な金利負担が生じる。「どっちにしても事件のしわ寄せは回避できまい、そのときは市民に負担してもらおう」というのが市当局の思惑だとすれば問題だ!すでに-一部議員や市当局からは再建整備団体とか、財政調整基金取り崩しなどの発言が飛び出している。
■不正借入れ分の元利返済期限は必ずやってくる。その手始めが10月2日。これを市当局はどうしのぐつもりなのか?市民の不安は膨らむばかりだ。最悪のケースを想定して、安中市の財政がどうなるかを大胆に予測してみた。

悪夢のシミュレーション! 48億円に沈む安中市

■実害を被った場合、川西市の例からすれば、安中市もおそらく公社の準備金(現在約3億円)を取り崩して返済に充てようと考えるのだろうか、9月末の返済分くらいは間にあうだろう。しかし今年度末に期限がくる分はどうするつもりか。公社にはもう金がないので債務保証している市としては顛の痛いところ。市のホンネは市税を上げることだが、議会の議決が必要なため、おいそれとはできまい。
■そこで市は既に「留保財源」を頭に浮かべているかもしれぬ。通常、年度当初子貳計画をたてる際、収入見通し(100)に対して予算規模を少な目(90)に見積もる。景気動向など親収予測に狂いが生じた場合に備えるためで、年度後半には補正予算として実勢に合わす。平成7年度は何%の留保財源を見込んでいるのか判らぬが、標準財政90億円の4%だとすると4億円弱ということになる、市民の知らないうちに留保財源を48億円の尻拭いに使われてはかなわない、
■別の手として、市は年度末の実害を埋め合わせるために、次年度の税収を前借りするかもしれない。これは「繰上げ充用」といって、次年度5月末日までの税収を前年度支出として振向けるもの。しかし、これをやると次年度がそのぶん苦しくなるので、毎年この手は使えない。
■さて、平成7年度と8年度前半くらいまでは、留保財源や繰上げ充用でやりくりしても、半期毎に市にのしかかり続けるであろう実害は、ジワジワと市財政を圧迫する。
■そこで、トラの子の「財政調整基金」に手をつけざるを得なくなる。この基金は、非常時に備えて積み立てておく市の貯金で、群馬県では一番積立額の少ない自治体でも年間予算の10%程度あるのに対し、わが安中市は5%弱しかない(あんなか広報6月号3ページ参照)。ということは約8億円。本来なら、災害復旧対策など緊即時に市民のために使われるべき大切な基金だが、これさえも48億円の尻拭いに充てるとなると安中市も臨終状態。(或いは市側はいきなりこの基金に手をつけるのかもしれない)
■群銀への債務はまだまだ続く。となると、いよいよ安中市の実質収支がマイナス、即ち赤字に陥る。いわゆる赤字団体への転落である。県の地方課によれば過去30年間、県内の自治体で赤字団体になったところはひとつもない。
■実質収支を、経常的に入ってくる一般財源の標準額(標準財政規模)で割った百分率を実質収支比率というが、もし安中市がこの比率でマイナス20%を超えてしまうと財政再建団体に落ちぶれる。財政再建団体になると、自治大臣の許可を得た財政再建計画を策定しない限り起債ができなくなる。さらに、自治省から強力に歳入確保策と歳出削減策を実行することを求められる。民既企業でいうと倒産して管財人の管理を受けるのと同じような状態に陥るわけだ。
■92年度末、赤字団体は全国で10市町村。現在財政再建団体は九州に1自治体ある。
・これらの自治体は、バブル経済の崩壊の影響でやりくりがつかなくなったものだが、一職員の使い込みで赤字団体はおろか財政再建団体になりさがったとなると、おそらく前代未聞、史上空前のことであり、またもや安中市が日本中、いや世界中の笑いものになるわけだ。
■市民税や固定資産税、都市計画税などの税率カ湖限税率ぎりぎりまで上げられ、一方で行政サービス水準はどんどん切下げられる。地方債の起債も制限され、安中市の公共事業は大幅に停滞し、福祉・教育・文化行政分野に大きなしわ寄せがくる。そういう事態になれば、安中の将来はどうなるのか?次代を背負う子供たちに、この巨額な不洋事件のツケをまわしたりすれば、私たちは子供たちに顔向けできなくなる。そのためにも、事件の真相をきっちりと解明し、責任の所在を明らかにし、今のナアナア市政をあらためなければならない。この難局を乗り切れるかどうか。私たち市民一人一人。真剣な自覚と対応が求められている。
――――――――――

◎会報14号で紹介の市民団体「シンコーボールド」は「シンコーモールド」の誤りです。ここに訂正します◎

◎この会報に対する賛否のご意見は、実名でお限励せください、紙面上の匿名は希望に応じます◎
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【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】

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タゴ事件発覚から18周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(号外)

2013-07-21 23:51:00 | 安中市土地開発公社事件クロニクル

■タゴ事件で安中市政が連日揺れ動く中、平成7年9月定例市議会が開催されました、11月の改選期を控えて、さしものノー天気な安中市議会も、同9月27日から開かれた一般質問で、この前代未聞の大不祥事件のことに触れないわけにはいきません。一般質問に登壇した市議10名のうち実に9名がこの事件の市長責任を追及しました。しかし、誰もタゴと癒着していた議員のことは追及しませんでした。そのため市政をただす安中市民の会は、平成7年10月1日に市議会の一般質問の速報を「号外」として作成しました。だが、どうしてもB4判裏表に収めることができず、また10月3日発行の会報16号の編集も始めなければならず、この号外は結局、後日、会報を纏めて編集した「絆」の発行まで眠ったままでした。号外の内容は次のとおりです。

**********
■市政をただす安中市民の会  号外(上)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月1日発行

泥まみれの市長答弁! 9月市議会一般質問

27日午前9時から市議会一般質問が行われ、市議10名のうち9名が大不祥事件の市長責任を追及した。議場の傍聴席は市民やマスコミ関係者でぎっしり。1時間に亘り市長の責任を徹底追及した議員もいれば、ここを最後とヤケッパチな質問、文面朗読調、あるいは句読点無分別棒読みの登壇者などなど。責任追及にも千差万別。それに対する市側の答弁は予め用意した回答文の念仏読みに終始。脱線・的外れの答弁の度に傍聴市民は苦笑また失笑の渦。次第に先細る答弁に傍聴席から「聞こえねえ」「何しゃべってんだ」などの声が傍聴席から飛んだ。丸1日行われた9名の一般質問のうち、注目部分をダイジェストしてみた。
■元職員の不祥事件の事故対策について、どのように収束に持って行くつもりか。
◆市答弁】市としては約37億円について市民に増税で負担させる事は税法上から絶対にない!群銀から9月22日に融資金利払日到来の案内という利息請求が公社宛に来た。対応は公社理事会で決定する。
■他に例を見ない大惨事で事業の停滞、後退を招いている。公社役員、議員として責任の重大性から市民に詫びると共に事件真相を明らかにし市民に迷惑をかけない方策。市長の政治責任をただすべきと考える。
①市は当初4月20日「頃」群銀から公社に借入残高の口頭照会あり、翌日メモで回答と説明。しかしその後特別委で銀行は4月6日に照会、10日に回答をもらったと明言。市はその後、銀行側の日付にすり寄ってきている。県信の職員から4月24日前に借入残高証明を言われ、5月16日公社は借入残高を群銀に照会。翌17日に群銀から残高証明が届き事件が発覚したとなっている。銀行照会から事件発覚までの詳しい経緯は?
②公社印には公印使用簿もなく多胡が自由自在に使えたこと。市長印の押印書類もチェックが極めて甘い。特に7年3月31日の2億5961万2千円と6年9月30日の4億1147万4千円の金銭消費貸借契約書(以下略して金証という)は他の11件と異なり多胡本人が書き損じたとして整然と書き換えた金証に市長印が押印された。本来は財政課の職員が秘書課へ行き押印されるべき所を、なぜ多胡を秘書課に行かせて押印させたのか?
③金証の使途欄は公共地取得事業及び事務費という事になっているが、公社の借入れの実態は2件とも利子返済義務。2億5千万或いは6億円にはならない筈。なぜ使途欄に利子返済分と明記されなかったのか?
④市長の人事管理について、意図的に多胡を特別待遇にした事が不祥事件を拡大させた疑いがある、平成4年3月秘書課で作成した多胡の農政課への異動計画、これについて市長はまあおけやとして異動させなかった。平成5年5月理事会で原市芝原団地宅地分譲に関わる不正な土地登記に対し、市長自らも多胡に対し「ホントの事を言わなければ承知しない」と声を張り上げ追及したが、その後調査もせずに免罪にした事実。昨年10月多胡を47日間自治大学に推薦入学させ、本年4月人事異動で教育委社会教育係長に昇格させた。不祥事件発覚の最中に職員コンペといえども多胡を含めゴルフをしていた事実が判明。市長と多胡、公社次長の親密な関係は役所内外で公然といわれている。本年4月の異動内示前に多胡は(異動先が)社会教育係長だと周囲に漏らしている。着任後も「ここは腰掛けだ。公社へ戻る」といったそうだが事実は?
⑤臨時広報で「今のところ市に損害はないと考えており市民に迷惑をかけぬよう努力する」と説明。作成時弁護士の他に警察にも指導を仰いだといわれる。事実を確認したい。市長は今でも損害がないと考えるか?
⑥9月20日の公社と銀行のトップ会談で今後の解決については、公の立場での解決を進めると市長の答弁があったが、当面の大問題は9月30日の利子請求が22日に群銀からあったこと。この対応をどうするのか?
⑦初公判で平成2年以前の表口座での犯行がわかった。調査特別委で当時の担当職員・監事らの意見陳述では通帳を全く見なかったなど事務管理に重大汚点が指摘された。市は2年以降の特別口座による犯行と併せ調査し真相を明らかにすべきだ。地方自治法による市長の監査請求はその後どのように検討したのか?
⑧市長は事件の真相解明に極めて不熟疋ヽ。芝原団地の不正土地登記問題で私と公社次長の特別委証人出頭要請に対し弁護士を通じ次長の出頭拒否と私に対しても出頭しないよう要求。さらに市長は参考人として出席できるよう特別委に再三要請した。これは議会に対する長の越権行為。6月議会の質問通告に対し、担当課長が質問しないてくれという行為と同様、市民に真相を知らせないという政治姿勢ではないのか?
⑨助役・収入役は責任をとり辞任すると囁かれている。助役は既に辞表を出したというが事実確認したい。
⑩市長は弁護士を雇い事件対応を市長と公社係長だけで相談しているといわれる。全職員を対象とした事件の説明も公社次長にあたらせているときく。市長は市の組織を無視し、助役、部長課長を飛び越えて、一係長と組んで事件の全貌を握っているともいわれる。このように庁内での異常な事態を多くの職員はもとより市民からも指摘されている。市長は「辞める事はいつでもできる」とし、一方では「事後処理を責任を持ってやる」と言いながら自らの進退については責任ある明確な態度を示していない。いつ辞めるのか?
◆市答弁(建設部長)
①4月10日「頃」銀行が公社の借入残高を聞いてきたので12日「頃」平成7年3月31日の残高を文書で回答。5月16日に借入金の残高証明の発行を依頼。翌17日借入金残高証明書が届いた。公社把握の借入金額と差がある事に気付き翌18日銀行に確認に出向き、事件発覚に至った。
③(ながながと借入手続きについて説明後)借入れ目的の記載について、公社事業費の殆ど全てを借入金で賄っており、借入金の利息支払の際にも借入れをしている。しかし銀行への借入申込書、金証の借入金の使途は、当初から「借入金の支払利息」ではなく「公用地取得事務費」としている。
⑤当初から巾に損害はない事について、多胡が書類等を偽造・変造し金融機関から金銭を騙し取った事は現在刑事事件の公判の中でも明らか。このため市には損害はないと言ってきた。しかし民事上では銀行との見解の相違から公的な立場での解決の結果によっては最悪ケースとして市に負担が生じる場合もあると考える。市長の公社監督権については、公拡法19条で市は公社業務を監督できる。市は公社業務に関し必要な命令ができるほか予算、事業計画および資金計画の承認、役員の任命等の権限も与えられている。これらの権限で公社業務が適正に行われるよう監督していたが、事件による事態を厳粛に受けとめ再発防止に向け公社への指導監督を強化する所存。
⑥現実に不正借入金を含めた利息返済請求があった。公社理事会で慎重審議して決定すべき事項と考える、
◆市答弁(総務部長)
②公印管理は課長及び担当係長の管理下で押印してるが、事故対策委の提言を受け慎重に対応したい。
④多胡の4月異動での昇格は、他の9名の昇格者と共に極めて一般的な昇任だった。自治大学推薦の件は、本人の職制内容、係長クラスの研修、同一部署に片寄らぬ配慮。多胡もこの判断に基き状況を考え入学を決定。異動に関して多胡が周囲に漏らしていた公社に戻るという話は一切知らない。
◆小川市長答弁】
④多胡を意図的に待遇云々の件はハッキリ否定する。多胡と親密な関係の件は、役所以外で‥多胡と‥ない。親密とはどういう意味か図りかねるが確かに親睦ゴルフ‥参加しているが、但し職員の親睦はゴルフばかりでなく、囲碁、マス釣りもあり参加している。この中に多胡がいたかどうかは定かでない。何を基調に親密と言うのか解らぬ。
⑧出頭拒否要請(をした事)もハッキリない。
⑩市長の弁護士の件だが私が雇ったのではない。公社理事会に諮って決めた。市長として事件の責任を痛感。最終的な責任は市長に帰結する。しかし出所進退問題を明らかにすることのみ責任の帰結ではなくある程度事後処理の見通しが立った時点で自ら判断したい。
◆須藤助役答弁】
⑨前々から責任を痛感していた。事後処理の見通しをつけた時点で辞任させてもらいたいと考えた。9月20日群銀とトップ会談を開き22日朝に辞表を提出したが、夕方に市長から一旦返された。
■①4月24日以前に県信組から言われたのか?15年も残高証明を取らなかった公社が5月16日に請求した。多胡がいなくなり内部を見たらこれは変だという事があり残高証明を取ってみようとしたのでは?4月10日頃、12日頃などとアイマイ。正確な日を答えてほしい。5月17日に残高証明が届いて発覚というが4月24日に監査4月30日に理事会があった。この重大事実がありながら公社監事にも一言も伝えず平然とやってきた。初公判前日、実は37億でなく50億だという情報が内部で出ている。これを市長や公社の一部の人は公判前に知ってた。このように数字をごまかしたり、なるべく市民に知らせないよう徹してきた。4月23日は市長選投票日。この前に公社内部では多胡がいなくなって問題に気付いている。この事を聞きたい。
②金証について、本来利子分でも当然金証に基づく契約がされる筈。財政課職員が秘書課に持って行って公印押印してもらうのをなぜ省略しているのか?内容的には利子分。使途欄に公共地取得事業とあるのは変だ。多胡自身が改ざんをやり易いように作りあげたのか。なぜ見過ごしたのか?
④平成4年に農政課に異動の話が出た時、市長はまあおけやと言った。平成5年の公社理事会でも土地の架空登記問題の事後処理がたいへんズサンたった。土地を買った人に登記したと言うが、その人は名義貸しをしただけと言っている。市は「税金が払われている。契約書が取り交わされている。登記がされている。だから正規の取引だ」と言っているが、極めてデタラメな対応だ。私は次長と共に証人喚問を受けた。次長いわく「事後処理はちゃんとします。それから我々職員はこういった不正についてヤツ(多胡のこと)が長すぎたために全く知らなかった。上司に言って早く配置替えします」と約束した。その後土地謄本を持ってきて「実はこの人に登記した」とか坂東監事からも「金も確かに入っている」と報告を受けた。しかしなぜか人事問題については一向に配置替えが実施されなかった。もしこの時配置替えしてたら15・5億円が助かった。市長自ら声を張り上げて追及したのに、ロクに調査もせず免罪にした為だ。多胡の自治大学推薦は特別に多胡に市長が目をくれたからではないか。研修費負担金35万円、旅費14・1万円。計49・1万円かけて47日間東京の学校にやった。今年の4月1日に係長昇格。この流れは否定できない。本来なら教育委員会出向で、行き先のポストは教育委員会で決める筈。ところが多胡自らポストは教育係長だと内示前に知っている。まして「腰掛けだ。公社に戻るんだ」と平然と言っている。これは一職員ではできない問題。多胡をホントに公社に戻す意思があったのか?
⑤広報臨時号を出すのに警察に相談している。なぜ公表しないのか?ちゃんと答弁しなさい。
⑥またこの問題で群銀と公社間で一定の前進があるやの話が新聞報道され驚いた。今まで市長が言うには利子がらみの問題では然るべく公社理事会で検討する問題だと言った。しかし新聞で、多胡の財産弁済について群銀が同意と報道。NHKテレビで多胡の弁済額4億円が銀行に払われると。一体これはどこから出た話か?市長が言ったのか?私たちに対しては固く口を封じておきながら、随分無責任な話だ。【続く】

■市政をただす安中市民の会  号外(中)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月1日発行

この報道内容もこの場で明らかにしてもらいたい。内容を正々堂々と発表したのだからなんら問題ない筈。
⑦地方自治法199条に基づき市長に公社のこの問題の監査をお願いしたが答弁がない。
⑧市長の責任問題で財政の道筋について、少なくとも銀行とのトップ会談で一定の道筋があいたわけだ。道筋はとこまでと考えて(辞めるのは)いつと考えるのか?職員の行政処分について答弁がない。処分をするのか?市行政へのマイナスが既に出ている。税金の問題でも、税金を払わないと言う市民の怒りもある。経済問題以外で収税の問題あるのか?
⑩市長は事後処理は自分で決めると言うが、群銀も多くの市民も新市長のもとで解決してもらいたいと思っている。これが問題をスムースに解決し、市民に負担がかからないようになる方法と考えるがどうか?
◆助役答弁】
⑨9月22日に辞表を出したのは、20日の理事会で道筋つけたと判断したため、今まで群銀との話し合いの場もなかったがなかなか道筋が付けられなかった。
◆市答弁(建設部長)
①4月10日頃銀行から残高問合わせがあり、4月12日頃に文書で回答。特別な理由でなく万全を期すという事で1ケ月後、残高発行を5月16日に監査を控えて依頼した。5月17日に銀行から残高証明が届いた。翌18日銀行に出向いて聞き、その後事実確認をし多胡が認めたと報告を受けている。
③借入目的の記載について、借入金の利子について借入れを起こすという事で「事務費」と記入されていたと感じている。これは従来から踏襲されてきたと理解している。
◆市答弁(総務部長)
②公印の管理の中で金証の利率、または期間の変更に伴う市長印押印について、利率変更、期間延長で債務保証変更の場合、今まで公社側の決済のみでやっていた。今後は変更時にも、財政課でチェック後、押印させたい。
⑤市税の収納率低下は景気の低迷という事で判断している。本年度もこれが続くのかなあと感ずる。ちなみに、8月末の収納率は一般会計では若干増、国保会計では若干減。
⑦監査請求については、現在関係書類が押収されている事と、公社監事と市の監査委員が同一のため、地方自治法199条2項の規定による除籍の事もあり、市の監査は困難。
◆市長答弁】
(今にも消え入りそうな声で)④人事の件で長すぎたのは確か。大学の件はそういう(特別な)事はない。もひとつ、9~10月に(多胡を公社に)換えるという話もいっさい承知していない。
◆市答弁(建設部長)
⑤臨時広報発行前に警察とも相談した件について、捜査との関係で一応警察にこういう形で広報を出したいと相談。6月7日多胡が詐欺で逮捕され今のところ損害がないという事で出した。
◆市答弁(総務部長)
②職員管理と事務管理責任‥‥(何を言っているのか解らない!)
■①残高証明を取ったのは公社の監査が間近だからというが監査は4月29日に終わっている。今ひとつは県信からどういう形の指示があったのか?4月25日頃指導なり何か頂いたらしい。それは4月24日以前か?
③金証の利子の変更、記述の変更は問題ないことか?2・5億なり4億なり多胡が書き換えた重要な金証を本来持って行かねばならないところに持って行かず、財政課職員が秘書課に持って行くべきところを多胡が持ってった。これについて答弁がない。この2件は財政チェックが行使されていれば起こり得なかった。
④人事の関係で多胡を替えなければならないチャンスがあったのに。それを認めないばかりか大学にやって昇格させた。「教育委員会は腰掛けだ。公社に戻る」という点について承知していないとの市側の答弁だがこの問題については、本年3月の市長市政方針の中で地方行革大綱で作業懇談会を設置して市民から様々な角度で意見を出してもらい、この中から補助金の見直し、組織機構の見直しがあった。この中で特に公社の職員の専任化もあった。この専門家については、以前公社の中で事務費2%をもらい併人ではなく専任化の職員を配置する事を検討してゆく方向が明示されていた。公社の中で市の行革懇談会の中で公社の選任化という問題が課題に上がっていた。先般、助役を委員長とする事故対策委員会の告書の中で、説明付きで今後は公社の職員は併任で行くとある、しかし専任化については今後の課題として検討する、という説明があった。公社職員専任化は懇談会、事故対策委、公社内部でも検討されている問題だった。そうすると多胡の言った「オレは戻る」という発言は不思議ではない。平成2年以降は13回36億3千万円をかすめ取った。不思議なのはあえて2億7千万円の金を口座に残したこと。本来ならば、配置替えされれば2度と、あるいは5~10年は戻れない。なぜ金を残したのか、それは公社の専任化か検討されており、オレは戻れると多胡自身が踏んでいたに他ならぬ。この9月と来年3月に来る47億円の利子を払っても十分払える額だ。表に出ず、発覚せずに済んだという筋書きではないか?なるほど2億7子万円を口座に残した必然性が解る。もし発覚しなければ、これからも多胡を専任職員として配置したのではないのか?
⑩市長の政治姿勢の問題について、人事問題で極めて意図的に多胡をもり立てたこと。事件の真相解明に明らかに不熟心なこと。この他、区画整理の住民合意の取り付け無視、歴史民族資料館の用地決定の不透明さ、文化スポーツ施設の有料化、5年度では赤字だと思われた水道会計が合理化努力で7100万円も黒字だったのに平成6年に水道料17・3%値上げ。挙げ句になんと庁舎建設をした。構造、規模、事業費。年度など白紙のままで建設した。このように市民にたいして無責任な政治姿勢。いずれ不信任の問題が出て、これをクリアしたとしても、来春にはリコールが待ち受ける。市長の責任は重大。
◆市答弁】
5月24日に公社の監査が行われたと確認している。県信からの指導は関いていないし事実確認もしていない。多胡がなぜという不恩義屯のことについても不明。公社の管理で金証の押印について、正規のものについて財政課を通して押印。3月と9月の関係については、元職員が期日契約変更書に混ぜて秘書課で押印したとの供述をしている。今後は綿密なチェックをして行きたい。
◆市長答弁】
人事云々で多胡を意識した事はない。公社の事業拡大が当面あった。勿論、工業団地、住宅造成、公園墓地、新幹線関連、信越線中間駅に関する問題があったが、これらの事業は特殊性があり、新人だと今すぐに対応できないと考え、もう少し新人が育つ迄と考えていた事は確かで。こういうものから長期人事になったとご理解頂きたい。利子払いは先日公社理事会で執行部一任という話があった。この協議がまとまりつつあり、理事役員で協議の上、決定されるという事でその報告通り実行して行きたい。
◆助役答弁】
22日に辞表を提出したが夕方市長から戻された。議会終了後、再度早い時期にお願いしたい,
◆市長答弁】
進退について、決して市長の職にしがみ続けて行く気持ちではない。先ほど言ったように、事後処理の見通し,またはこの事後処理をある程度確認した時期が考えられる。この時期が来たら自分から判断して考えたい。決して進退について考えないわけではない。
■今後の被害への市の認識は?銀行からの利息請求に対し、市は公社正規分のみ返すのか?応訴するのか
◆市答弁】現在のところ市には損害はないが民事上において市に負担が生じる事も考えている。影響は重大、金銭では計り知れない影響がある。
■平成5年5月の公社役員会で芝原団地の不明瞭な土地取引に関して関与していた件、なぜ残った土地を売却済みにしていたのか疑問。当時市の人事担当者でどのような管理が行われたのか?
◆市答弁】
職員の人事管理と団地分譲問題で、当時そのような事があった事は人事担当者は知らなかったので、(現地に)行った事もない。このことを知ったのはこの度の事件発覚によるもの。
■人事関係で全く知らなかったというが。公社の理事役員には部長クラスが入っている。これだけの不祥事件が指摘されており、当然人事担当の部長もいた筈。当時の人事担当者が全く知らなかったのはなぜか?
◆市答弁】そのことについては‥現在明確に‥認識されてはおりませんので宜しくお願いしたい。
■利息支払いについて、被害総額を払うのか?正規分を払うのか?
◆助役答弁】利子の金額について22日に群銀から来た。執行部で対応昨日(26日)支払は10月2日であるので、早急に対応すべく昨日理事長と対応策を練った。執行部として結論が出た。しかし理事会に
諮ってから承認賜ってから処理したいと考えている。
■辞任について、事後処理の見通しが立ったときというがはたしていつの時点か?
◆市長答弁】
市長の進退が明確ではないじゃないかとの事。見通しがある程度立った時点で答弁が難しいわけだが、仮に民事になっても、この根底には互いによく話し合う事が根底。基本であると考えており、この話し合いが見通しが立った時点と理解している。
■不正事件について6月の臨時号で市としての考えが発表されたが、次に広報を早急に出すのはいつ頃か?
◆市答弁】
10月10日をメドに広報を発行したい。

このあとも48億円事件について市当局を厳しく追及する質問が続いたが、以後省略する。

9月27日に一般質問で元職員の不祥事件について市当局を追及した議員は次の通り。

 1 09:00~ 伊与久進  事後対策について
 2 09:30~ 原田 求  事件の経過、公印管理、債務負担行為、人事管理、事後処理、市長の政治責任について
 3 11:05~ 伊藤 成  職員の人事管理、市の被害、今後の被害に対する市の対応、三役及び管理職員の責任について
 4 13:00~ 茂木英子  事件後の市側の対応について
 5 13:30~ 高橋由信  市民への影響、事件発生から現在までの対応、今後の見通しについて
 6 14:05~ 萩原岩次  事件の処理、今後の対策(対応)、再発防止、長の政治責任について
   15:00~(上原延秋)
 7 15:10~ 山□ 繁  今後の対応について
 8 15:40~ 長沢 尚  問題点、政治責任について
 9 16:30~ 澤  博  元職員の不祥事件について

■市政をただす安中市民の会  号外(下)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年10月1日発行

市長不信任決議案上程の報告(要旨)

9月29日午後1時から本会議が開かれ、第6号議案として市長不信任決議案が上程された。

【長沢議員の提案理由説明】
●公社不祥事件は市及び市民に対し重大な迷惑と損害を及ぼす。小川市長は公社理事長・市長として事件を未然に防止できず、拡大させた責任は監督者として極めて重大。市長として不適任ゆえ不信任案を上程する。新市長が銀行交渉にあたり、一日も早く事件解決の道筋をつけるためにも諸君の賛同を求めたい。

【賛成討論:原田求議員】
●議案に賛成。市民は市の行政は勿論議会に対しても大きな怒り・不信を抱いている。事業もとどこおり、今後の新規事業にも相当影響が出るなど極めて憂慮すべき状態。これは容疑者多胡の責任は勿論、市長が多胡を特別待遇し、平成4年の人事異動で多胡を農政課に異動させる計画を市長が止め、平成5年の芝原団地問題でも調査の話が出たが何もしなかった。
●このような多胡を自治大学校へ推薦し4月には係長に昇格させた。平成4年に人事異動させていれば21億円以上の被害を食い止められた。市長は公社理事長だから民事訴訟で公社のボロを出したくない気持ちは分かるが、議会の調査特別委の調査にも横槍を入れ、市民に真相をしらせないようにしてきた。
●今後、市の損害を最小限に食い止めるべく、9月22日群銀とのトップ会談で道が開けたやに受けとめている。今まで市長は「市には損害がない」と頑なに銀行に転嫁してきた。しかしそれは許されないことで、助役が入って道を開けたのも事実。
●事件に対するこれ迄の市長の経過から、市への損害を1銭でも安くする取り組みを小川市長に任せられない。やはり市民の指示を得た新市長が任にあたることが議会や市民の多くが望むこと。これなくして今後の行政はありえない。

【反対討論:山口繁議員】
●27日の一般質問で市長に質問し答弁頂いた。提案にあったように市民に対し政治不信・行政不信・議会不信を招いたことに議員として深く反省している。百条委、全員協議会、公社理事会等を何十回と開き、市民負担を最小限に食い止めるべく各立場で努力してきた。2回の公判で明らかになったことは、37億円まで追起訴が出てくること。詐欺罪となると多胡と銀行の関係。償いは多胡が銀行にすることになった、
これから順次裁判になってくるが債務保証で市長の印鑑が押されているから貸付けた銀行との解決になる。37億円という途方もない大きな金額なので解決の行方は皆目見当がつかない。
●市長は一般質問の答弁で一定の見通しができた時点で自身で身を退くと言った。時期は不透明だがそう遠くない時期に決断するものと判断する。市民の声も自分から辞めるべきだ、議会で不信任を出すべきだ、辞職勧告すべきだ、裁判の行方が定まったときにすべきだ、と様々。市議選を控え社会党としても迷うところ。
●市長はハレンチ行為をしたとか、金銭授受をしたとか、法違反行為があったとかは公判でも取り沙汰されていない,市長の道義的責任や管理責任は問われる。
●4月に当選されて2期をおもいっきりやろうとした矢先のこの大事件。この経過から市長にも人格と人権がある。議会が不信任を可決して議会の歴史に汚点を残してよいものか、疑問だ。ここで市長が身を退くと三役不在で次市長が決まるまで50日間続けることが市民・職員のためになるのか。議員として苦しい選択だ。先輩議員とも対処方針を相談し、かかる不信任について重大問題で軽率に扱わぬよう慎重に扱えとの判断を頂いた。
●断崖絶壁に立った進退の市長、指で押して奈落の底に落として良いものか。政党を超えて一人人間として私には不信任案には賛同できない。大衆政党としても賛成できない。経過と公判、民事の行方が見えたときに市長自身で判断すると思われる。時の判断を見て辞めるべきだ。

【賛成討論:柳沢吉保議員】
●事件発生以来4万7千市民は驚きと心配で市民の動揺ははかり知れない。事件処理に係る議員必死の忠告にも耳を貸さず、早期事件処理を誤り徒に時間のみ経過。市民の心配は怒りと変わり収拾もつかぬ現状。三役の信頼関係も破局を迎え職員の動揺もはかりしれず、事件解決と市民の信頼関係はとうてい望めず、市長として不適各。

【採決】起立4名。不信任は否決。
■賛成4名は長沢尚(共産)、原田求(共産)、柳沢吉保(市民ク)、澤博(市民ク)。

土地開発公社不祥事件調査特別委の中間報告と質疑

【小西委員長】
●本委に付与された百条調査権の対象は、当該地方公共団体の事務を調査するもので、事件に関係する方を特定したり不正金額がどこに流れているかなどは調査の対象にできない。今回のように被疑者逮捕の刑事事件では事件を生じた背景や組織の人事管理に重点を起き、再発防止策に資する調査を行う必要があった。これを念頭に本委が行った調査内容の概要は配付の中間報告書の通り。まだ全てが解明され公表された訳ではないが、本委は地方自治法の範囲で調査を行う他なく、捜査権を持つ司法当局で解明すべき部分が多分にある。この結果の調査事項にかかわる判断と調査特別委の開催日程を報告する。
■(1)公印管理について
●公社理事調印は、保管管理不十分。公印使用簿がなく、多胡が自由に押印可能。市長印運用面は押印書類のチェックが不十分のまま押印されていた。
■(2)借入申込書等について
●公社資金の借り入れ関係書類は作成から提出まで全てを多胡が担当。不正を容易にはたらける環境のもとに長期にわたり関係者の信頼を悪用し、多胡が勝手に改ざん偽造していた。
■(3)開発公社団地分譲について
●平成5年5月の公社役員会で芝原団地登記で問題提起があったが、その後の役員会でも追及解明されず、多胡をそのまま在職させ不正額を増大させる一因となった。その時点で調査をすれば15億円余の被害を回避できた。
■(4)借入金について
●金証の金額欄の改ざん上乗せの手口が11件29億8千万円、金証の全面書き換え偽造手□が2件で6億5千万円。計36億8千万円の不正借入れをした。特別口座開設以前にも同様手口で不正借り入れし正規口座に入金着服したのが公判で明らかになり当時の公社監事や担当職員から事情聴取したところ全く気付かず正規口座通帳さえ見ていなかった。借入金完済後、銀行から金証が返されるが公社でこの確認をしていない。関係者の注意欠如は否めない。特別口座は多胡が開設時に市長の特命と偽ったと報道されたが、銀行は通常の一般口座との認識。また市の指定金融期間として、金証のチェックや債務保証限度額等融資時の使途の確認については、公印が押印されていたことや、公社・多胡を信用していたため不審を感じず対応していた。平成3年4月市長交替に伴い公社理事長が交替したが、この時特別口座名義が新理事長に書き換えられたことについて、一般の公社と同様な手続きで名義変更されており、特に確認はしていなかった。
■(5)公社の事件と対応について
●公社の監査は毎年5月中旬に1回。常務理事・事務局出席のもとに監事2名により行われているというが、その時通帳の内容は一切確認されていなかった。多胡を15年も同一戦に在職させて任せっきり。
◆改善意見
(1)公印管理の強化。市長印は担当が慎重に押印。公印使用簿に、持参した職員の氏名を記載。
(2)借入申込書を本来通り財務課でチェック。預金残高証明・借入金残高証日月は年2回以上財務課で照合。
(3)団地分譲は公社理事会で詳細と契約内容を確認。
(4)公社借入金の完済時、金証の再確認を財政課で行
う。市と金融機関で残高証明を年2回以上提出の契約締結。
(5)新規口座開設、債務保証限度額、借入金使
途は、その都度取引銀行から融資確認通知を受領。
(6)公社の監査は通帳の綿密な確認を規定。民間から選任監事を登用。定期的な人事ローテーション(原則3~5年)。公社不祥事件調査は継続審査とする。

原田議員の質疑(Q)と小西委員長の答弁(A)

Q:8月17日第10回調査特別委で銀行4人は証人として、市側の市長は参考人で出席。この理由は?
A:市長(理事長)は全体的な責任者だが事務現場で直接関わっていない。
Q:多胡はゴルフ会員権を3つ持っている。これらのゴルフ場からの資料をもらったのか?
A:資料については指摘を受けたが、まだもらっていない。
Q:調査特別委で銀行は証人。市長理事長は参考人。公社の弁護士とは懇談したが、銀行の弁護士とは懇談していない。これでは公正で実効ある調査ができない。市長は直接事務に携わっていないという答弁だが、銀行にしても、店長次長は直接事務担当ではない。調査特別委のやり方は疑問。見解を聞きたい。
A:委員会の各委員で論議した上で、市長と理事長は参考人でいいでしょうと決めて出席願った。
Q:ゴルフ場資料は取ってないというが今後取るのか?公社次長も市長も多胡とゴルフはしていないと言ってるが極めて親密な関係でゴルフをやっているとの指摘もある。資料をキチンと取る意思があるのか?
広上議長:質問者に申上げるが、委員会審査の限界に関連して、審査の内容について討論をお願いしたい。
A:原田議員の気持ちも解るが、私は資料を取っていないと言ったのでなく、もらっていないと言った。ゴルフ場資料の請求の話が委員会打ち合わせ会で出た。資料をもらおうという論議を頂き、この要求について正式な委員会では議決されていなかったが、この(ゴルフ場資料請求の)要求について一応議長にお願いした。【その後どうしたか不明だが、答弁はそこで終わった】
Q:芝原団地の時に役員会で解明していれば不正額をこのように増大させずに済んだ。公社の中でこういう調査を誰ができたのか。内容について解ったのかどうか?
A:芝原団地の件で誰が調査をすべきだったかという論議は委員会で出なかった。
Q:特別会計口座を開設した平成2年以前の不正について、どの程度調査をしたのか?
A:当時の監事に参考人として出席してもらった。問題点は通帳など関係書類を見てなかったということ。公社にも調べてもらったが、資料を司法に押収されているので分かりませんとの返事で調査はできなかった。押収資料の控えもないというので平成2年以前の分の調査はできなかった。
Q:15年もの長期人事が大不祥事を招いたという指摘だが、この点について問題をどう掌握したのか?
A:(小西氏は委員長報告の内容の該当部分を引用復唱して)ご理解頂きたい。
Q:芝原団地の件で、現在のスタッフの間で、売買で登記されたが実際はそうではないという問題が提起されている。この問題について調査したのか?
A:その辺の論議は出たが、細かくは調査していない。
Q:今後解明されていない事項について、特別調査委はどのような日程で調査するのか?
A:継続審査と決しているので、委員会や議長と相談しながら決めて行きたい。
【この後、伊藤成議員が2点質問(取上げる程の内容ではなかった)。小西委長は中間報告を引用し答弁】
**********

【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】

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タゴ事件発覚から18周年・・・地方自治体史上最高額の横領事件に安中市民はどう対処したか(会報15号)

2013-07-14 23:57:00 | 安中市土地開発公社事件クロニクル
■平成7年9月26日に発行された会報15号では、同年9月18日(月)に前橋地裁で開かれたタゴ事件の第2回公判の様子や、同年9月19日から始まった9月定例市議会のことが報告されています。また、引続き旧安中市内の各地で活発に報告集会を開催した様子が記載されています。

 会報15号の内容は次のとおりです。


**********
■市政をただす安中市民の会  会報15号(上)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年9月26日発行

平成6年の水増し額10億円! 第2回公判で検察発表

9月18日(月)の3時から前橋地裁で第2回公判が聞かれた。当会からは15名が現地に赴いた。30席の傍聴席をめぐって、約2倍の倍率で傍聴券の抽選が行われ、当会関係者は11名が傍聴できた。市議会議員や市関係者らの姿も見受けられた。第2回公判では平成6年の2回の犯行について検察側の追起訴があった。多胡被告は追起訴事実を全面的に認めた。公判は40分足らずで終了した。当初、某市議会議員の名前が出てくるのではないかと言われていたが、冒頭陳述では被告の犯行の手口などが明らかにされたにとどまった。
■追起訴で明らかになったのは、平成6年3月下旬の6億円と同年9月下旬の4億円の水増し借り入れ。3月の6億円は478万3千円の金銭消費貸借契約書の金額欄に「六億」と書き加えたもの。9月の4億円も同様に、1147万4千円の契約書に「四億.」と書き込もうとしたが書き損じ、新しい用紙で再度偽造。書き損じた分と併せて秘書課に提出。公然と公印を押してもらっている。傍聴していた市民は呆れ果てて口もアングリ。
■次回公判は10月30日午後1時30分。

3ケ月かけた市対策委の再発防止対策の概要

9月19日に市事故対策委員会が市議会全員協議会に報告書を提出した。当会は早速9月20日付で小川市長あてに報告書を開示するよう要求書を提出。要求内容は(1)市民から開示要求があった場合、直ちに開示すること。(2)次号の広報あんなかに内容を掲載すること、の2点。
■これにたいして助役から22日付で回答があった。これまで市当局や市議会に対して当会は14通の要求書や質問書を出しているが、まともに回答が来たのは今回が初めて。
■当会への回答は、報告書全部ではなくA4用紙1枚に概要を示しただけのもの。公印管理、人事管理、文書管理の不徹底を認めた形になっている。
――――――――――
   対策事項/再発防止対策内容/実施時期
○公社側の再発防止対策
 1 公印管理の徹底/公社常務理事(収入役)の管理保管とする/6月から実施済
 2 出納部門の分離/市会計課職員を公社と併任し、金銭の支出と受入れを分離。/8年度から実施
 3 銀行からの借入・借入償還時の証明書類の徴取/借入時に貸付実行証明、返済時に償還済通知書を銀行から聴取。これをもって償還台帳の整理を行い、借入金の完済時に返還される金証(金銭貸借消費契約書)を確認する、/即時実施
 4 借入残高の証明/会計規則を改正し、預金残高証明と併せて、借入残高証明を銀行から取得し公社の決算資料と突き合わせる。/7年度から実施
 5 借入時添付書類/金証(金銭貸借消費契約書)を銀行に提出するつど、債務保証限度額に関する子算議決書の抄本を添付する。/即時実施
 6 銀行との対応/銀行に対して複数職員で対応する旨周知しておく必要ある。/既に実施済み
 7 公社に選任監査/市の監査委員と同一人は好ましくないと思われる。
――――――――――
○市側の再発防止対策
 1 職員研修の充実/市職員と公社職員が併任の為、公務員倫理研修を更に充実。/即時実施
 2 金証のチェック/金証の綿密なチェックを実施。借入期間延長、利率変更等の契約変更証書にも市の債務保証に関わる市長印が必要。/即時実施
 3 市長公印管理/変更契約証書に紛れ込ませていた偽造の金証に、秘書課が押印してしまったので、決算書類と金証を綿密にチェック。/既に実施済
 4 定期的人事異動/適材適所で同一職場で長期にわたらぬよう異動を実施する。/次期の異動から
 5 市の監査委員/地方自治法第199条第7項に基づく市の定期監査を実施。/公社役員改選後
 6 公社管理の充実/公拡法19条に基く市の監督権を充実するため、総務部企画課が公社の連絡調整事務を行うよう事務分掌規則を改正。/8年度から実施
 7 各課専用印管理/専用印は鍵のかかる所に保管。謀長の机上で押印すること。税務課・市民課は市民サービスと事務能率維持の為、市民課の諸証明は窓口係長席で、公印台帳記載は一括とする。/既に実施済
―――――市政をただすスローガン秀作集(7)―――――
お代は自由に書いとくれ そば屋もビックリ借用書 あとは市民にツケ放題
―――――開かれた 見える政治を 市民の手で―――――一

★48億円事件とそれを許した市当局や市議会に関するあらゆる情報はTEL/FAX:81-0364へ!★

群銀と全面対決!?迫り来る9月30日の支払期限

9月19日に開会した9月市議会に、安中市はさっそく本年度分の土地開発公社に対する保証限度額を当初の5億8072万円から2億1571万円に減額する一般会計補正予算案を提案。48億円事件の波紋が次第に姿を現してきた。新聞によると、野殿の特老ホーム用地取得(1億5千万円)、秋間川下流土地開発事業(425万円)、新幹線新安中駅周辺用地取得(2億8191万円)は全てゼロ。借金をして止めるに止められないプロパー事業の板鼻住宅団地造成は継続する方針のようだ。しかしペンペン草の生えている板鼻の予定地を、無理して造成し分譲しても、事件であまりにも土地公社が有名になっただけに販売時のイメージに不安がある。
■一方、市財政諜は「ゼロに減額を余儀なくされた特老や新幹線関連の用地買収は自前の土地開発基金を流用するので事件の影響は少ない」と相変わらずノンキなことを言っている。市の土地開発基金が現在いくらあるのか市民には公表されていないが、基金を積むにも一般会計の中で支出されるわけで、他の公共事業への影響は果たしてどうなのか?
■新聞報道では、市議の一人が「この事件で対立している群銀の世話には当分なりたくないという意思を示したもの」とコメントしたそうだが、群銀が安中市の指定金融機関であることを承知の上での発言なのだろうか? 安中市にとって群銀との相互関係は今回の48億円だけではなく、地方債の縁故資金借り入れ先としても切っても切れない関係。群銀の世話にはなりたくないと、一方的に破談を宣告すればどういう結果になるのか。市当局や市議会はちゃんと分かっているのだろうか。
■22日群銀は公社を訪れ約48億円分の融資の利払い日の到来についての案内を提出。公社側は理事長の小川市長に対応を一任したという。

特別レポート 安中公演なぜ中止?ウィーン合唱団公演始末

8月11日に予定されていたウィーン合唱団の安中公演。6月下旬に合唱団総責任者シュバルツバウアー氏の急逝により合唱団が解散。既に準備を進めていたが公演は中止になったと、市は「おしらせ版あんなか」で発表していた。これについて市民が「中止になったのは37億円事件の影響」として文化センター窓口が返答したことに疑問を感じ上毛紙上に投稿が載った。
■これに対する安中市教育委員会の8月11日上毛紙上に掲載された釈明コメントでは「お招きした合唱団が、責任者の急逝により解散になってしまったため残念ながら中止した」という。ところが実際には、県内の他会場では公演が行われていた。
■ウィーンモーツァルト少年合唱団の県内公演は、ユネスコ・県教委・各市教委後援で8会場を予定。国際交流で青少年人材育成に寄与したいと、公演科一部県負担で一律千円のチケットを販売した。
■責任者急逝による解散を受け、合唱団内部では検討を重ね、なんとか予定された公演だけでも実現したいという関係者の熱意により、経営問題回避のため名称をウィーンアマデウス合唱団と変更(ちなみにアマデウスは作曲家モーツァルトのミドルネーム)。県内公演のメドが立ち、県から各会場にこの旨を文書で伝え、開催の是非については各会場の判断を尊重することにした。
■名称を変更したものの、指権者もメンバーも全く同じで、公演者の実態が異なるわけでないが、主催者は知名度に対するトラブルを懸念し挙行の可否を各会場に委ねたもの。
■8ヵ所の会場のうち赤堀町・甘楽町・箕郷町・富岡市はファンの期待に応えたいと公演を挙行。県では理解してくれたファンの気持ちに銃砲を示したいとして、公演料金の引下げ措置もとった。■一方、藤岡市・利根沼田・安中市は中止した。県文化振興課に対する安中市教委長名の7月1日付回答文書によると、合唱団名称変更による不信感で混乱が予想されることを理由に開催中止を伝えた。
■県では、当祖砲欲的な取り組みを見せていた安中市がキャンセルに傾いたのは不思議と首を傾げている。
■こうした経緯があったことは。市のおしらせ版では読み取れず、ただ合唱団側の一方的な中止として扱われているが、その実態は市教委側の主体的なキャンセルだったようだ。
■この公演中止が37億円事件の影響かどうか断定しかねるにしても、市側の広報の類は多岨事件で信頼できないことは既に市民の広く知るところ。のみならず当時その担当にあっただろう多胡邦夫の逮捕直後だったことも気になる。

市政報告会相次ぎ開催! 選挙迫り現職議員の動き急

■選挙が近づいている。48億事件に頬かむりしてきた現職議員らもさすがにノンキにしていられなくなったらしい。あちこちで後後会の会報がばらまかれはじめ、地元区長に出馬挨拶を姶めなり、地区推薦依頼をとりつけたり、慌ただしくなってきた。しかし、48億円事件についてキチンと市民に報告説明と取組み姿勢を示す現職議員が現れないのは不思議な現象だ。
■そうしたなか、百条委の状況も含めた報告があるというので9月第3週に岩野谷地区選出の高橋由信・茂木英子両議員による地元報告会に参加した。新しい情報や成果が得られるかも知れないと期待されたが、事件の経過報告と市議会の弁明に終始。発表時間と質疑応答時間は合わせて1時間半。両議員の報告内容で関心がもたれたのは次の点。
●市長の対応には弁護士の言いなりの部分を感ずる。市長は群銀との裁判に勝てると思いこんでいる風情、
●議会として百条委設置に大きな迷いがあったのは、真相を追求すればするほど裁判で市側=市民に不利になるという先入観があったため。今は市が100%敗訴すると思う。
●川西市視察は民友・公明・清風が発案し、どうせ行くからみんな参加しないかという話しが特別委で出て、各会派に誘いがかかったもの。
●初公判で明らかになった11億円余は被害37億円の中に合まれていると議会の中では聞かされている。

■市政をただす安中市民の会  会報15号(下)
連絡事務所TEL/FAX:81-0364 平成7年9月26日発行

磯部地区市民集会続報!【磯部公民館・14区公会堂・9区公会堂】

■9月13日(水)磯部公民館で市民報告集会を開催し、市民約40名が参加。市政への痛烈な意見が出た。
●知人の話しだがこの夏被告の家族が軽井沢プリンスホテルに泊まって優雅に過ごしているのを見かけたという。被告の資産がどうなるのか分からぬが本人の資産凍結はしていないのだろうか。被告が逮捕されていても、その家族はリッチな生活ができるとすれば問題だ!
●48億円の金利は?[年4%として初年度で約2億円。年収5百万のサラリーマンの40年(一生)分]
●犯人は家や車3台など持っていて役所勤め。上司や同僚がどうして疑問に思わなかったのか?市役所の七不思議といわれていたというのに!
●市役所に行くと職員が何のために座っているのかと言いたくなる。役所の人数を減らしてもらいたい!
●市は来年度の職員募集を中止した。ということは、募集を中止しても大丈夫ということになる!この他にもムダな事はいろいろあるはず!
●実際に数年前に私自身が経験したことだが、土地の一部を市道に提供した。ところが所有権が市に移転し2年以上経ち、道路が完成しても売却代金43万余円が市から払われてこない。変だなと思い市に問い合わせると「もう決済は済んでいる」という。「代金が入っていないのになぜだ」と尋ねると「所有権移転時にとっくにカネは払った」「どこに払ったのか」「銀行に振り込んだ」「じゃどこの銀行に払ったのか」と聞いて口座を調べてみたら入金されていない。道路ができれば予算があるはず。市は「払ってなければ大至急払う」と振込んでもらった。それでも納得が行かず「過程を説明してくれ」と問うと、市いわく「所有権移転に係る書類を送ったが戻ってこない」。私の書類だけがどっかに行ってしまったのだという。私はこの事実関係の書類一式を保存している。その後、市は「すく賃類を調べたがやっぱり書類がない.」と言ってきた。この事を見ても市の怠慢ぶりや監査のズサンさがよくわかる。
●ただす会の皆さんが昼夜を問わず努力している姿に感銘を受けた。行政をもっとスリムにして市長公用車もなくし、市長自ら報酬を大幅カットする必要がある。そうした行政の自己努力無しに福祉など削りやすいところから削られたのではたまらない。[福祉面では安中市が県下で最低レベル!]
●市民の税金が無駄につかわれている実態がよく判った。私は税金の自動振込をやめようと思う。
――――――――――
■9月15日(金)第14区公会堂で市民報告集会を開催。市民15名が参加。次の意見が出された。
●安中市には土地開発公社の他にも似たような外郭団体があるのか?我々の職場では50円でも合わないと大騒ぎだ。行政の監査機能はどうなっているのか?今回のような大不祥事を起こす異常な自治体だけに、他の団体の監査も要チェックだ!
●表口座からも11億円余。通帳を見ればすぐ分かる筈だ。上司や公社役員はいったいどこに目を付けていたのか?
●事件は多胡の単独犯行と言われているが、全休の金の流れの追求は警察ではやっているのだろうか?[警察は立件のための捜査が主体。48億円の行方がどうなったのか調べるのはやはり百条委の任務だ。常識的に考えてこれだけの大金は一人で使いきれる額ではない]
●ただす会の報告会でいろいろ知らなかった事を教えてもらいありかたい。いかに安中がいい加減かよく分かった。公社以外にもこうした問題が潜在しているのではと心配になった。
●職員に15年も同じ仕事をやらせたことが理解できない。しかも事件発覚から2週間もたって多胡をクビにしてから、警察に届けている。なぜもっと早く警察に届けなかったのか。
●多胡が優秀だと自治大学校にまでやったというからフシギだ。しかもこういう人物を意見具申して昇進させた上司も上司だ、
――――――――――
■9月18日(月)磯部9区公会堂で報告集会開催。参加市民12名。意見や質問、感想は次の通り。
●事件のツケが我々の税金に降りかかってくるとなると一大事。かつて市内でも自分達の考えを通すために税金を納めないのでなく、保留なり供託して頑張った地区があると聞いている。今回も、市民の税金を誰かが集めて保管して、事件が解決するまで保留しておくことは可能か?[法務局に相談したらできないとの回答]
●第1回目の市民集会で若い奥さんが「税金の振替口座払いを止めましょう」と訴えるのを聞いて感動し柏手を送った。今の安中にはこれくらい迫力のある人が必要だ。
●川西市の事件は安中とウリふたつ。川西では銀行が勝訴し市が負けた。小川市長は市に損害がないと言っている。しわ寄せが税金に降りかかってくるのかこないのか、会では市長に回答を迫ったか?[何度も質問や要求を出したがまともな返事がない。小川市長の発言もコロコロ変わる]
●道楽息子がオヤジの眼を盗んで、実印を押せば世間では通ってしまう事は常識。昔の長老は「実印は首ととっけえっこ」と言って実印の管理は厳しく戒めた。それを市長は簡単に使われたんだからどうにもならん!
●前回選挙の時はまさかこんな事が起きているとは夢にも思わず投票してしまった。選挙中は上手なコマーシャルで票を稼ぎ、当選後はポケットを膨らませたり、口を湿らせたり。大事件が起きても眠っている議員がこんなに多いとは!本来なら市議が一致団結して当事者を追及する立場にあるのに。
●犯人を15年間も配置転換しなかったのも、そうせざるを得ない背景があったのではないか、という疑念がある!
●新聞を見ると公社関係者らは通帳も見たことがないという。巨額の公金の扱いに眼が届かないということ自体、市民には信じられない!

シリーズ(2) 川西市土地開発公社不祥事件と川西市民の対応―――――
川西市民による不正再発防止策の提言と市民の感想

兵庫県川西市土地開発公社で1992年6月に発覚した19億9千万円の不正事件は、安中の48億円事件と極めてよく似ている。川西市の市民グループから入手した資料を読むと、私たちの安中で起きた自治体職員による横領としては史上最高額の大不祥事件に対して、いろいろな示唆を与えてくれる。
■事件発覚直後、当会と同様に川西でも市民グループ「明日をひらく女性の会」が事件の徹底究明と外郭団体への定期的な監査などを求める申入書を市長と議会に提出した。そのなかで市民は、長く続いた旧体制の市政の問題点をすべて洗い出し不正の起こらない体制をつくるために次の事項を申し入れている。
◆市長は専門家の加わった調査委員会を設置すること
◆議会には百条委員会を設置すること
◆これらの委員会により原因を徹底究明すること
◆さらに外郭団体の定期的な監査と議会によるチェックを行うこと。
■また市民アンケート調査結果として、次のような川西市民のナマの声や感想を紹介している。
<常識はずれの事件>
◆公社退職後1年以上も詐欺を働いても発覚しなかったという点が理解できない!自ら守るべき役職に対する無責任さ、事後の解決の曖昧さにガッカリした。
◆70歳近くまで勤務し、同じポストに18年間も勤務が続けられることも不思議だし、辞めた後もバレずに手形偽造できた点がどうしても理解できない!
◆誰もが自分の懐に関係がないと思ってキチンと後始末しようとしない。金丸ニュースで金銭感覚が麻痺し19億円など小さな事に思えるのか?
<公務員の自覚不足>
◆もともとこんなことが起きること自体不真面目だ。行政の皆さんの自覚がf足し
 )員の自覚行]「またか」という感じ。
◆この事件も長年ひた隠しにしていたものが発延したもの ̄
  -      で、まだまだ出すべき膿がある!
◆多数の人達が携わり、目もあるのに事件が起き
 たことは、やはり怠慢としか思われない。ナアナア式の風潮があるのでは?
◆市長や議員の汚職に引き続
 ぃての事件で、あぃた口がふさがらない!
◆少し時局が立つとまた起きるのではと七夜だ!
◆議員の汚職も土地公社の詐欺事件も自分の職務を利用しての金儲けという感じ。コツコツ働いて安月給もサラリーマンは、ごっそり税金を取られ、土地も買えず老後に住む家も持てない。腹立たしく感ずる!
<不正が起きないシステムを>
◆不正が起きないシステムをなぜ真剣に考えないのか?
◆準官公庁の公社が手形を振り出すのは常識では考えられない!
◆相互に牽制と監視をするシステムの確立が大切だ!
◆事が終わってからの監査では悪い事をした方が勝ちだ。チェック体制を考えて欲しい!
◆事件の裏には誰かに惑わされたのでは?との疑惑がうかがえる。
◆今後二度と繰り返さぬよう市当局も議員も考慮する必要がある!
<議員がもっと真剣に取り組め>
◆議会は徹底的に事態を追及し事故の起きない制度をつくれ!
◆起こってから市が口を出せるのに、なぜ事件が起きる前に口が出せなぃのか不思議だ!
◆17億円もの金を損したのに議員がアッケラカンとしているのはどういう事?
◆印鑑を二人が持つことが不正への対応策というが、なぜ監査体制をもっとハッキリしないのか?
◆議会には全く原因追及の気持ちがなく、自分達には関係ないと思っているようだ。今後どう
すれば不正がなくなるか?管理体制を厳しくすべきだ!
<税金からの補填は許せない>
◆金融機関との訴訟は市の敗訴だが、市で立替払いの資金や金利は誰が負担するのか?市民の税金からの補填は決して許せない!
◆以前の市長のツケが回ってきている。市民が負う必要はない。
<市民に分かり易く説明すべし>
◆川西市にとってたいへん嫌なイメージを残した。市や議会の対応が遅い!市民に分かり易く説明すべきであり、二度とこんな事件が起きないためにガラス張りにすべきだ!
◆決着がついた時点で経緯を一覧できるように広報などで、市民に解説して欲しい。多額の弁済をどうやって済ませるのか?
◆前市長、前議会の落とし物といった感じで、他人事のような話し方をしている!
◆公社は何度も不正事件を起こしているが、市が尻拭いをして終わっているのではないか?今までの不正事件を調べてどう処理されたのか?今回の処理の仕方とどう達うのか調べてみてはどうか?同じ事が何度も起こっているのではないのか?等々

―――ひるがえって安中市の48億円事件について―――
川西市の事件の顛末を知れば知るほど、安中市とソックリであることに驚く。行政というのは、どこでも同じような危鋏性を秘めている。常務理事は70歳になるまで18年間もその職にあり、一人で重要な業務を全て処理していた川西市の不自然さが新聞紙上で指摘されているが、安中の場合、不自然さや特異性、異常性においては、これまでのどんな公金横領事件よりも突出していることだけは間違いない。安中市政のよどんだ体質を、どこまであらためさせることができるか。緊急で重大な課題がいま私たち安中市民に突きつけられている。
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磯部地区座談会★毎晩7時半より★25日(月)大竹住民センター 28日(木)池田公会堂
―――次回定例集会9月29日(金)午後8時半~ 於:安中公民館―――
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【ひらく会情報部・タゴ51億円事件18周年記念調査班】

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