田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ポリスストーリー レジェンド(警察故事2013 )

2014年06月14日 18時44分24秒 | 日記

 

 アジアが誇るスーパースター、ジャッキー・チェンが主演を務め、興行的にも大ヒットを記録した人気シリーズ『ポリス・ストーリー』の第6弾。仕事熱心なベテラン刑事と一人娘の確執を発端に、まるで要塞のようなナイトクラブに突如監禁された人々が体験するカオスな状況を映し出す。娘を『7日間の恋人』などのジン・ティエンが演じ、クラブの経営者を『コネクテッド』などのリウ・イエが熱演。決死の肉弾戦はもとより、さまざまな因縁が絡み合う密室劇に絶句する。(yahoo!映画より)

 

 

 若い頃からジャッキーに慣れ親しんだ世代としては、このシリーズを見逃すことはできません。それにしても、まだ作っていたなんて!ジャッキーはいつまで刑事をやるのかな。

思えば、アクション女優のさきがけ「ミシェール・キング」を知ったのもこのシリーズ「3」だった。彼女はその後「ミシェール・ヨー」としてボンド・ガールも演じたはず。「3」当時、まだ若かった私は「カッコいい!」って、素直に感動したのを覚えています。

そしてかなり開いての前作。部下を死なせた責任から酒びたりだった彼を救うため、かつて彼に救われた男の子が素知らぬ顔で恩返しに来る話でした。いい話だったなぁ~~。

ということで、この最新作。午前10時の映画祭や、あちこちで上映される名作上映に埋もれて、最初の2週間くらいはリバイバルだと思ってスルーしていました。危なかった・・・(笑)。

今回のジャッキーは年寄り扱いされてます。しかし、言うもののまだ60歳なんですね。考えると若いです。先の「ベストキッド」などでも年寄りっぽくしてましたが、あの頃でまだ50代だったのですものね。今回は、久しぶりの娘との再会のため、似あわない歓楽街を歩いているところから始まります。その前にチラっと拳銃で自害するようなショッキングな映像が挟まるのですが、我らがジャッキー、そんなはずはない、と多くの観客が信じているでしょうから、スルーです。

そして、娘に紹介された年上の彼氏。あろうことか、このバーの経営者だというのです。渋い顔のジャッキー。しかし、仕事一筋で家庭を顧みてこなかった彼は、娘に「こんなときだけ父親面?」と言われて返す言葉もありません。そこへなにやらいざこざが発生。巻き込まれたジャッキーも一時意識を失い、気がつくと縛られていました。仕事柄、恨みを買うことも多かったはずで、ジャッキーは冷静に対応するべくつとめますが、実はそんな簡単な事件ではなかったのです。

その場に居合わせ、人質となった人々は、偶然その場にいたのではなく、緻密に練られた計画の元、集められたのでした。そしてその発端は数年前に起きた傷害事件だったことがだんだんわかってきます。果たしてそのとき、誰がどんな行動をとっていたのか。そしてその事件はなぜ起きたのか。それが明らかになる過程で、人々のエゴも剥き出しになってゆきます。

この辺は最近見た「しらゆき姫殺人事件」みたいですが、あれほどいやらしく利己的ではないです。どの人にも一理あり、「そうかなぁ」とも思います。

そして、やがて冒頭に見た、ジャッキーが自身に銃を構えるシーンへとつながってゆきます。

 

しかし、話はまぁ説得力もあり、それなりによく出来ていると思うのですが、少し長い。展開がどうにもずるずると間延びしている感は否めません。ジャッキーが監督してたら、もう少しシャープに仕上がったんじゃないかな。

「もうアクション映画には出ない」などと公言していたジャッキー。「新宿インシデント」のように、アクションがなくても充分見応えのある映画もあったので、まだまだこれからも期待したいです。

 

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ポンペイ(Pompeii)

2014年06月12日 07時59分28秒 | 日記

 「バイオハザード」シリーズ、「三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のポール・W・S・アンダーソン監督が、西暦79年のベスビオ火山の噴火によって灰となったローマ帝国の街ポンペイを舞台に描いたアクション大作。ローマ人に一族を滅ぼされたケルト人騎馬族の生き残りで、奴隷となりグラディエーターとして成長したマイロは、ポンペイの有力者の娘カッシアと出会い、身分の差を乗り越え恋に落ちる。しかし、カッシアは、かつてマイロの家族を殺したローマの上院議員コルヴスに婚約を迫られていた。やがて自由の身になったマイロが街を離れようとした時、ベスビオ山が噴火。マイロは愛するカッシアを救うため、溶岩が迫りくる街へと舞い戻る。主演は、テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目を集める新進俳優キット・ハリントン。(映画.comより)

 

 

 この映画、お話は見えてる感じだし、さほど話題にもなってなかったんだけど、ポンペイの街自体に少し興味があったのと(史実は漠然と知っているとしても、どんな感じだったのかなぁとか)、エミリー・ブラウニングが案外好きだったのとで見てみました。エミリーの「エンジェル・ウォーズ」は、ある意味バカバカしかったけれど楽しめたのです。「レモニー・スニケット・・・」も見たしね。

で、結論から言うと、とても楽しめました。キーファー・サザーランドはいかにも憎々しげだし、主人公のエミリーはかわいいし、相手役のキット・ハリントンは寡黙でハンサム。同じグラディエーター仲間の大柄な黒人、アドウェール・アキノエ=アグバエはいい奴だし、エミリーの両親ジャレッド・ハリスとキャリー・アン・モスは愛情深く優しかったし、悲運な物語とは言え、決して悲しいばかりのお話ではありませんでした。

主人公の一人、キット・ハリントン演じるマイロはもともとケルトの騎馬民族の子供でした。しかし、ローマ帝国の侵略に会い、両親や仲間たちはみんな殺されてしまいます。侵略軍を率いていたのはキーファー・サザーランド。彼の顔をしっかり記憶したまま、ひとり生き残った彼は奴隷商人に拾われ、やがて長じて無敵のグラディエーターとなります。

そんな彼が、仲間たちと一緒にポンペイへと連れられてゆく途中、有力者の娘カッシア(エミリー・ブラウニング)の馬を助け、お互いに一目で恋に落ちてしまいます。

やがてポンペイで再会するも、お嬢様と奴隷という身分差。折しも地元のヴェスヴィオ火山がふつふつと噴火の兆しを見せ始めた頃。その兆候か、カッシアの馬が暴れ始め、またもやマイロの手を借りることに。そんな二人の恋心はもう止められません。

しかし、大都市ローマから、キーファー演じる上院議員がポンペイを訪ねて来ます。皇帝の権威を傘にきたキーファーの狙いは一つ。美しいカッシアを娶ることです。自分の歳も顧みず、権力と金さえあればなんでも意のままになると思っているいやらしい奴。キーファー、うまいです。

はっきりと拒否するカッシア。しかし、キーファーは諦めません。脅しからあり得ない要求まで、なんでもありで父ジャレッドとカッシアを追い詰めます。

競技場では見世物としてグラディエーターたちの戦いが行われています。しかし、キーファーの意向で、明らかに一方的にマイロたちがやられるように仕向けられています。そんな過酷な条件下でも、最後まで生き残るマイロとアグバエ。

しかし、活火山はいよいよ活動し始めて・・・。

結果は周知の通りです。あんなに街全体が埋まってしまって1700年もの間、誰にも知られることがなかったなんて、リアルなCG画像を見た今でも信じられない気がしますが、それが史実なんですものね、驚くばかりです。

結局は、最後まで「俺は上院議員だぞ!」と叫んでいたいやらしいキーファーも、その部下も、いい奴だったアグバエも、み~んな同じ運命を辿るわけですが、最後まで誇り高く生きて死んでいったアグバエ、手をつないで亡くなったカッシアの両親、そして迫りくる火の海を彼女に見せるまいと、「俺を見るんだ」と火に背を向けさせたまま抱きしめ、口づけしたままの形でミイラ(?)になったマイロとカッシア、死に様はそれぞれです。

最後はエンディング・テーマと共に、灰色のミイラとなった、口づけしたままの二人がアップで映ります。監督はなんてロマンチストなんでしょう!運命は運命として、彼らは幸せだったに違いありません。本当にこんなロマンスがあったかどうかは別として、ベタな展開なのに、なんだか感動してしまいました(泣)。

それにしても!私は「ゲーム・オブ・スローンズ」を見てないので、キット・ハリントンを知らなかったのですが、あのつぶらな瞳。たくましい体躯。大発見ですね(笑)。

 

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ブルージャスミン(Blue Jasmine)

2014年06月08日 22時44分24秒 | 日記

 

 ウッディ・アレン監督が初タッグとなるケイト・ブランシェットを主演に、上流階級から転落したヒロインが再起をかけて奮闘し、苦悩する姿を描いたドラマ。ニューヨークの資産家ハルと結婚し、セレブリティとして裕福な生活を送っていたジャスミンは、ハルとの結婚生活が破綻したことで地位も資産も全て失ってしまう。サンフランシスコで庶民的な生活を送る妹ジンジャーのもとに身を寄せたものの、不慣れな仕事や生活に神経を擦り減らせ、次第に精神が不安定になっていく。それでも再び華やかな世界へと返り咲こうと躍起になるジャスミンだったが……。第86回アカデミー賞でブランシェットが主演女優賞を受賞。共演にアレック・ボールドウィン、サリー・ホーキンス、ピーター・サースガードら。(映画.comより)

 

 

 

 この作品・・・なんて言うかな、巷では「落ちぶれた女性が返り咲こうとしてその才能もなく、やがて精神のバランスを崩してゆく痛い映画」っていうふうに言われてるみたいなんだけど、そうかなぁ。私、根がヒネてるからか、あんまりどうとも思わず見てしまいました。もっとドギツい、と言うか、もっとえぐられる感じかな、と思っていたのですが、案外普通の映画だったな、と思います。

主人公のジャスミンは、美人で華やか。すらっとした出で立ちは見栄えもよく、お金持ちのご主人(アレック・ボールドウィン)にもよく甘やかされています。大学もたったのあと1年だったというのに、セレブな彼と結婚するためにやめてしまい、働いたこともなくここまで(40代)来てしまいました。

そして、案の定破産。というか、もともと怪しげな商売だったのですね。早い話、ご主人は逮捕されてしまったのです。もちろん、財産はすべて没収。無一文になったジャスミンは、庶民である妹のところに転がりこみます。

ところでこの妹、元ダンナと結婚している時に、20万ドルのロトに大当たりし、なにか起業しようとアレックに相談したところ、「俺に預けろ。増やしてやる(大儲けさせてやる、だったかも)」とかなんとか言われてそのまま預け、結局すべて失ったという過去を持っています。妹ジンジャーは、「ジャスミンは何も知らなかったのよ」と諦めていますが、元夫はずっと彼らを恨んでいて、それが原因で離婚もしています。

そんなことがあったのに、「しばらくの間だから」とジャスミンを引きとるジンジャー。優しい。これだけ見ると、”バカな姉に優しい妹”という構図に見えますが、そう簡単でもありません。彼女の元夫は、自己管理のできてないだらしない体型で教養があるわけでもなく、単にロトに大当たりしただけで、たった20万ドル(1ドル100円としても2000万円)で簡単に起業できると思っていた程度の男です。多分自分が持っていても、何をやっても失敗していたでしょう。それなのに、「今頃は優雅に過ごせていたはずが、あいつらのせいだ」と一生を賭けて恨んでいるような男なのです。

もちろん、騙した張本人が一番悪いに決まっています。でも、一見よくできたように見える妹も、またやや乱暴な彼氏とつきあっているかと思えば、ジャスミンと一緒に行ったパーティで知り合っただけの男に簡単になびき、一緒に住む約束をしていた彼氏を邪険に。散々もめておいて、最近知り合った方に騙されていたとわかるや否や、元鞘に。ジャスミンには「私達、やっぱり結婚するわ」と満面の笑顔で報告。あまりの意志の軽さに唖然。(しかもこの彼氏、上手くいかない時は「ジャスミンのせいだ」と怒鳴り、とにかく悪いことは何の根拠もなくすべて彼女のせいに。)

またジャスミンは、ともかく学習するお金から必要、ということで歯科医院の受付のバイトを始めます。するとすぐに歯科医の先生からお誘いが。確かに少々変な奴だったけれど、美人は幾つになってもモテるのね。

ただ、ジャスミンはうろたえます。不慣れな勉強に仕事、そのうえろくに知らない男性から迫られたのですから。

そして、とあるパーティで(やっぱりパーティか!)政界進出を狙うリッチな独身男性に声をかけられます。これがピーター・サースガードですね。ブランドものを身につけ、優雅な身のこなしのジャスミンをそれと見て近づいて来たピーターに、私は「17歳の肖像」並みのうさんくささを感じ、絶対に結婚詐欺だと思って見てました。しかも、「将来政治家になるのなら、君のような妻が必要だ」などと浅いことを言うのです。絶対に怪しいと思ってました(笑)。(いや、、本当にリッチで地位のある人でした。ごめんなさい)

それでも、華やかな世界に返り咲きたいジャスミンは必死です。まだ勉強も始めてないのに「インテリア・コーディネーターなの」などと見栄を張り、彼からの電話も、ヒマなくせに「ちょっと待ってね。今手が離せなくて」などと少し待たせたりします。

トントン拍子にプロポーズしたピーターは、彼女と一緒に婚約指輪を見に行った先で、例の”一生を賭けて恨んでいる男”に会い、彼女がボロクソにけなされるのを見るのです。「主人は外科医だった」などと嘘をついていたジャスミンは、一気に彼の反感を買い、プロポーズはなかったことに。ピーターは「知らずにそのまま結婚するところだった。なんて女だ!」と怒りマックスですが、よく考えてみてください。彼女ばかりが悪いでしょうか。

”政治家になるためには、見栄えが良くて一流ブランドが似合う女性を”などと、成功する前から自分のことだけを考えて、ろくに調べもせずに短期間でプロポーズしたのは誰?返り咲きたかったジャスミンと、さほどに違うでしょうか。

それに、正直なところ、こういう女性は結構いますよね。そんなに笑えないと思います。働きづらい今の時代だからこそか、どんどん歳を取っても理想を下げずに婚活する女性とか、若くてもとにかく自分の分をわきまえずに上のものを欲しがる女性って、常にいますよね。というか、女ってそういう生き物かも。

み~んなそれぞれ、いろんな面があって、いろんな考え方があって。私個人的には、ジャスミンがどうというのではなくて、この映画の登場人物はみな大体同じに見えたけど、変かなぁ。

あ、ケイト・ブランシェットは、どんなになってもきれいでした。不思議ですねぇ。なんなのでしょうね。目つきが怪しくなったり、化粧が崩れていても、なぜかきれいなんです。アイラインが下にびよ~んと広がっていても、なぜかきれい。見ながら「不思議だなぁ」とずっと思ってました。ひょっとして、崩れた化粧も、緻密に計算されたメイクだったのかしら。

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X-MEN:フューチャー&パスト(X-Men: Days of Future Past)

2014年06月05日 21時44分25秒 | 日記

 

 「X-MEN」シリーズ通算7作目で、シリーズ1作目「X-MEN」の前日譚を描いた「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)の続編。ミュータントたちの生存をかけ、未来と過去の2つの時間をまたにかけた戦いが描かれ、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンをはじめ、プロフェッサーXとマグニートーの現在と若き日をそれぞれ演じるパトリック・スチュワート&ジェームズ・マカボイ、イアン・マッケラン&マイケル・ファスベンダーほか、ハル・ベリー、アンナ・パキン、ショーン・アシュモア、エレン・ペイジ、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルトら、これまでのシリーズに登場した豪華キャストが再結集。シリーズ第1作を手がけたブライアン・シンガーが、「X-MEN2」以来となる監督の座に就いた。(映画.comより)

 

 

 もう話をきちんと理解できないほどの数の「X-MEN」を見ているわけですが、今回はわりとわかりやすいお話でした。

要は、ミュータントに脅威を感じている(あるいは畏敬の念を抱いている)人間たちが、よりすぐれた、つまりは人間と、ありとあらゆるミュータントの能力をあわせ持つ生き物を作るべく研究を重ね、ついに「センチネル」なるものを作りだした。しかし、異様に強く、また相手の能力をも吸収するちからを持つセンチネルは、あらゆるものを破壊し始め、もはやミュータントを滅ぼすだけではなく、地球をも滅亡させる勢いだった・・・そんな話です。

そこで、よくある発想ですが、過去に戻りその根源を断ってしまおうとするわけです。しかしそこはそれ、ミュータントの世界ですから、「back to the future」ほど単純には行かなかった。基本のストーリーラインは以上です。

お話がわかりやすいので、見やすかったですね。「年を取らない」という理由で過去に送られることになったウルヴァリンも、老けてるのは一目瞭然で、ちょっと苦笑してしまいました。そして今現在、すべてを見ているプロフェッサーXとマグニートーも、1973年当時はお互いに複雑な時期で、未来から来た仲間に「協力して立ち向かえ」などと言われても、にわかには信じがたいわけです。

「ファースト・ジェネレーション」の結末から10年。チャールズ(プロフェッサーX)は、ミュータント学園の運営に挫折し、仲間に裏切られ深く傷つき、世捨て人同然の生活を送っています。一人、ビーストだけがかいがいしく彼の世話をしています。

そして、エリック(マグニートー)は、あろうことかケネディ大統領暗殺の主犯として起訴され、独房に監禁されていました。なんということでしょうか。

そして、二人に深く愛された(うらやましすぎるぞ)くだんのミスティークは、どちらとも離れ、一人でミュータントを守る戦いに挑んでいました。もちろん、彼女は一生懸命ですが、その正義感に満ちた行動が、すべての原因となってしまうのです。ウルヴァリンは、これを阻止しに来たのですね。

1973年と並行して2023年の現在も描かれます。よく見ないと誰かわからない(いや、よく見てもわからないかも)「最強のふたり」のオマール・シーや、よく見るとわかるファン・ビンビンなど、ありとあらゆる能力を持ったミュータントが出てきます。ともかく、みんな必死に戦ってはいるけれど、形勢不利なことは確かです。早くしないと本当にすべてが滅びてしまう・・・。手に汗握って、ついつい必死にウルヴァリンやプロフェッサーたちを応援してしまいます。

それにしても、すごい映像です。私は2Dで見たのですが、迫力充分でした。大画面でこそです。

今回、ジェニファー・ローレンスもきれいでしたが、クイックシルバーのエヴァン・ピーターズがなかなかに魅力的でした。あと、センチネルを生み出した博士、ピーター・ディンクレイジという小さなおじさんなんですが、「あれ?キャプテン・アメリカで”レッド・スカル”にいた博士と同じ?」と思ってしまいました。そうなると、すごい話のつながりになるのですが、違いました(笑)。あちらはトビー・ジョーンズ、小さいけれど、ピーターのようなドワーフではありません(「スノーホワイト」ではそうだったような気もしますが・笑)。

ともかく、どの人もどのミュータントも、みんな優秀なんですが、うまくかみ合わない。残念ですね。これだけの才能、うまく機能すればすごい世界になると思うのですが。

ラストはなかなかに感動的です。観客も不意打ちを食らうというか(いや、私だけかな?)。

まだまだ続くのかな。

 

 

 

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プリズナーズ(Prisoners)

2014年06月02日 07時58分43秒 | 日記

 プリズナーズ

 

 2010年に発表した「灼熱の魂」が第83回アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、世界的にも注目を集めたカナダ人監督ドゥニ・ビルヌーブのハリウッドデビュー作。娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏な田舎町でひとりの少女が失踪する。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信。自らの手で娘を助け出すため、一線を超える決意をする。父親役にヒュー・ジャックマン、事件を担当する警官役でジェイク・ギレンホールが主演。(映画.comより)

 

 <ややネタバレ>

 

 冒頭からなにやら祈りのようなものの朗読。主人公のケラー(ヒュー・ジャックマン)は、敬虔なキリスト教信者のようです。この映画、日本人にはわかりづらいけれど、かなり宗教色の濃いものらしいですね。

ヒューさまは、「普段から天災・人災、何が起きても対処できるように常に備えておく」部類の人だったようで、地下室にはずらっと非常用の物資が並んでいます。こういう人はpreppersと呼ばれるらしいですね。(そもそもcellerは地下室だ)

そして彼は、敬虔なクリスチャンでありながらも、「私の家族は私が守らなければならない」という確固たる信念を持ち、そのためには手段を選びません。

もちろん、確たる証拠もないのに、思い込みで容疑者を拷問するなど、大人、いえ社会人のすることではありません。それでも彼は、祈りをささげながらも拷問を続けるのです。

このへんの親心は、我々日本人にも理解できます。しかし、優秀な刑事であるロキ(ジェイク・ギレンホール)がフリーメーソンの指輪をはめている・・・これはどれだけの日本人が気付いたでしょうか。私もあとから知りました。そしてフリーメーソンとは何を意味するのか。普通に辞書を引くと「18世紀初頭にイギリスで組織された国際的友愛団体。超人種的・超階級的・超国家的・相愛的な平和人道主義を奉じる」とあります。なんなのかよくわからないのですが、この映画においてはキリスト教ではないものの象徴か。

そして、刑事は優秀であるにもかかわらず、常にヒューさまの後を追うような形になってしまい、なかなか真犯人にたどりつけません。そして、先に一父親であるはずのヒューさまが、犯人にたどりついてしまうのです。

予想を超えた犯人は、実はよくある動機(敬虔な信者だったにも関わらず子供を癌で失ったため、すっかり信仰心を失い神を恨むことすら覚えた)で、よそ様の子供を時々さらって来ていたのですね。殺すことはなかったようですが。

結論から言うと、半ばに出てくる大量の蛇もサタン(悪魔)の象徴で、結局は神への信仰が揺らいだものは救われず、確固とした信仰心を持ったものは救われる・・・ということなのか?あるいは盲目的なクリスチャンの行動は、問題がより困難になるだけで、合理的なフリーメーソンが働いていると思われる政府に任せるのが最善だ・・・ということなのか?

なにかこう・・・見終わった後にモヤモヤした気持が残っていたのですが、それは宗教的な価値観がわからなかったからかぁ、と思っている次第です。

それにしても、二人の子供のうちの一人がヒュー様に対して発した「あなたもいた!」という言葉が気になります。単に核心に近づいていた、と言うだけのことで、気にするところではないのかもしれませんが。

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