田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ドライブ・アングリー(Drive Angry 3D)

2014年06月24日 08時07分13秒 | 日記

 

 カルト教団に愛する家族を奪われ復讐(ふくしゅう)の旅を続ける男が、FBIを名乗る謎の追跡者や凶悪なカルト教団と死闘を繰り広げるカーアクションムービー。監督を『ブラッディ・バレンタイン 3D』のパトリック・ルシエが務め、クレイジーな復讐(ふくしゅう)鬼をニコラス・ケイジが怪演する。共演には『ゾンビランド』のアンバー・ハード、テレビドラマ「プリズン・ブレイク」のウィリアム・フィクトナーらが集結。高級ビンテージ車を惜しげもなく使ったアクションの迫力を、3Dで体感したい。(yahoo!映画より)

 

 

 

 録り置き映画の消化です。これ、3Dが売りだったのですね。3Dで見れなくて残念!さぞかしスカッとしただろうに。中身はないけど(失礼!)、ニコラス・ケイジ独特のイメージを上手に使い、あり得ない出来事の連続をすんなり見せてしまう。これはこれで完成された作品だと思う。

冒頭から悪人面のむくつけき男たちが車で逃げ回っています。「げぇぇ。あいつ、死んだんじゃなかったのかよ」などと必死の形相。でも、そんな相手から逃げおおせるわけはなく、車は転倒。テーマソング(?)に乗って颯爽と現れたのはサングラスに銃のニコラス・ケイジ。おもしろすぎる。

人を殺すことなど、へとも思っていない彼は、最後の一人に誰かの居場所を聞き出し、そのまますべてを爆破して去ってしまう。でも、そんな地名知らない様子。

次に寄ったカフェで、それが刑務所の名であることをウェイトレスから聞き出し、さっそく向かいます。

ところで、ニコラスには得体のしれない「追跡者」がいて、彼は森の中をあるいていようが街中を闊歩していようが、常にスーツを着こんでいる洒落者です。演じるはウィリアム・フィクトナー。この辺から頭が混乱してきます。

やがてニコラスは、成り行きからアンバー・ハード演じる美人ウェイトレスを助け、どうせ行くところもない彼女と行動を共にするようになります。極悪人に美女、完璧ですね。後々明らかになるのですが、この美女がなぜか強い!カラテでも習ってたのかな(笑)。

どうやら、ニコラスには娘とその赤ちゃん(つまり孫娘)がいて、カルト集団の信者だった娘はリーダーに殺され、今しも赤ちゃんが生贄として捧げられてしまうかもしれない、それは満月の夜に決行される・・・ようなのです。刑務所で服役していたニコラスはそれを聞き及び、脱走して来たと。

なるほどそうかな、とも思いながら見ているわけですが、どうにもつじつまの合わないところというか、変なところがポロポロ出て来ます。しかし、ニコラスはどこまでも強くて渋くてカッコいい!ま、いっか~と思いながら見続けます。

 

 

<ここからネタバレ>って、古い作品だけど、一応。

 

そう、ニコラスはゴーストライダーだったのです。いや、あれは正式には死んでなかったか?いや、死んでたっけ?肝心なところは忘れてしまいましたが(オィ!)この作品では、完全に地獄から蘇っています。その地獄の監視人がウィリアム・フィクトナーだったわけです。彼は脱獄囚を追っていますが、ニコラスに対する妙な共感もあるようです。

そんなこんなで、カルトな奴を最終的には一掃するわけですが、エグさ半端ない。そりゃ死人は殺せませんから、ニコラスだって、目をぶち抜かれても蘇ってくるわけです。おもしろすぎるだろ!そのうちウルバリンのように目も回復したり。

少し前に見た「マチェーテ」ばりのクライマックス。既視感があると言えばそうなのですが、女を抱いたまま銃撃を迎え撃つシーンがあったり(これは他の映画のパクリらしいですね。でも、私そちらを見てなかったので、素直に楽しめました)、昔の仲間(デヴィット・モース)がいい奴だったりと、見た後はスカッとします。

なによりニコラスとウィリアムが、最後地獄へ帰ってゆく時にすんげぇ名車に乗るのです。「地獄にもイキな計らいがあるんだな」とか言いながら。名作ではないけれど、出演者も楽しそうなこんな映画、たまにはいいもんです。

ひとつ難を言うと、カルト教のリーダーが普通っぽかった。どうせなら、見るからに悪そうな奴とか、もっとこだわりのありそうな奴とか、目でも楽しめる俳優がよかったんじゃないかなぁ。

コメント
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