田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

冒険者たち(LES AVENTURIERS)

2013年08月09日 08時08分49秒 | 日記

 

 元レーサーのローラン、アクロバット飛行をしているマヌー、芸術家の卵レティシアの3人は奇妙な友情で結ばれていた。夢を追う彼らは、海底に眠る財宝を引き上げるため、アフリカのコンゴ沖にオンボロ船でやってきた。しかし、みごと財宝を引き上げたとき、ギャングが襲ってきて、流れ弾に当たったレティシアは死んでしまう。残った男二人は、財宝をもって彼女の故郷へ逃げるが……。3人の男女の愛と友情を描いたロマン溢れる冒険譚。フランソワ・ド・ルーベの音楽も印象深い。(yahoo.映画より)

 

<午前10時の映画祭>

 

 高校生の頃、この作品のことを何も知らずに「冒険者たち」という邦画を見ました。地元の”東映”(もうとっくにないが)で、確か千葉眞一と真田広之で、でも若いなりにとても感動したのを覚えています。

かの作品がフランス映画のリメイクだった、とは、ず~っと後に知ることになるのですが、あらすじを読んでもお話そのまんまだし(笑)、「日本版も良かったし、まっいいか」といままで先延ばしになってました。

さて、リノ・ヴァンチュラを初めてきちんと認識しました。なかなかに渋いですね。アラン・ドロンももちろんハンサムですが、リノは「大人の男」って感じがうまく出てました。

アクロバット飛行を生業としているアランと、最速のエンジン開発に余念がないリノ。しかし、夢を追う職業というのは、生きてて楽しいでしょうが、うまくいくことが少ないのが難点です。

やがて資金繰りに行き詰まった彼ら(ひょんなことからつるんでいる、若くて美しいジョアンナ・シムカスも一緒)は、一攫千金の話に賭けることとなり、どうしたことか、うまくいくんですね、これが。

しかし、お金のあるところ邪悪な組織あり。彼らはすぐに狙われることとなり、最初にジョアンナが命を落としてしまいます。

深く傷ついた彼らは、彼女のいとこを見つけて遺産を渡し、まだ幼い彼の面倒まで心配するのですが、ギャングたちはそんな田舎町までも追いかけて来ます。

お金に目の色を変える男たちほど、醜く恐ろしいものはありません。次々と襲って来ては銃撃戦をおっぱじめます。やがてアランも撃たれて死に、リノだけ取り残されたところで映画は終わります。

こんな抗争、終わりがないですよね。坊や(いとこの幼い子ね)が成人するまで基金にして置いておく、とか言ってたけど、成人すると同時に狙われるかもしれないし、リノがどこへ逃げても追って来るでしょう。

そもそも富豪が、落ちた飛行機から逃げられずにそのまま深海に沈んでいたのも、宝箱と鎖でつないであったから。ともかく、財宝を手にした途端に群がって来る男達にはあきれるばかり。

いくらあるのか知らないけれど、そんなにたくさんの人数で割ったら・・・。立派な体格して、まともに働こうとは思わないのかしら。バカみたい。

ともかく、色気を出した主人公達も悪いのかもしれないけれど、貧乏ながらも3人で夢を追っていた時期が、一番幸せだったんだろうな・・・そういう話でした。

映画の作りは、スローで古臭い感じがして、時代を感じさせました。一緒に行った娘(中3)には「よくわからなかった」と言われてしまいました。そっかぁ・・・。

 

コメント
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