このメンバーがすごいんですね。ローレンス・フィッシュバーン、マット・ディロン、ジャン・レノ、スキート・ウールリッチなど。主人公となる若者はコロンバス・ショート。
コロンバス・ショートは、病気などで両親を亡くし、まだ学校へ行くような弟の世話をしています。
親が必死で働いていたにもかかわらず生活は貧しく、それどころか両親の死後、残ったのは医療費の借金のみ・・・という現実。
そのためか、弟は少々グレぎみ。たった一人の肉親を守りたくて必死に働いているのに、役所の指導官が来て、弟がきちんと学校へ行けないのなら取り上げると言う。
そんな、どうにもならない現実の前に、父親代わりにかわいがってくれているマット・ディロンからの悪事のお誘い。「うまくやればこんな人生にさよならできる」「絶対に人は傷つけない」などの甘い言葉に、つい乗ってしまうコロンバス。
しかし、残念ながら計画が甘かったんですね。最初からほころびが出始めます。大きな悪事など、一度悪い方へころがり始めるともう止まりません。
最後は目も当てられない様な修羅場と化します。
しかしですねぇ・・・こんな大金、6人もの屈強な男が関わった上、「なくなった」「取られた」で済むわけがありません。私個人的には、最初のほころびがなくても、どうせうまくいかなかったのではないかと思いますね。
この作品、これだけの役者を集めてるのに、脚本が甘い。強奪計画もまるで素人だし、最終的に途中で半旗を翻したコロンバスが表彰される、というのも???って感じです。彼も元々加担していたわけだし・・・。
でも、どうにもならない現実に直面するところは共感しました。本当に、世の中って、そうだよな・・・って。結局はお金で大方のことは解決できるし。
ローレンシュ・フィッシュバーンもますます不敵な面構えになってました。役作りなんでしょうが、ちょっと怖かったです。
ジャン・レノ!ほとんど存在感のない役でした。これはレノでなくてもよかったと思います。なんてもったいない!しかし彼って、そういえば時々、信じられない駄作に出てることもありますよね。脚本をよく読みましょう(笑)。(あ、英語、不得手なのかな)
ともかく、録り置きでよかった~と思った作品でした。
プロデュースはサム・ライミでした。