田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

アーマード 武装地帯(armored)

2012年11月17日 18時25分03秒 | 日記
 
 
 最新テクノロジーを搭載した装甲現金輸送車で、現金の警備をする6人の屈強な警備員たち。彼らが、偽装襲撃をでっち上げて4200万ドルを強奪しようとする犯罪サスペンスです。2009年の作品です。

このメンバーがすごいんですね。ローレンス・フィッシュバーン、マット・ディロン、ジャン・レノ、スキート・ウールリッチなど。主人公となる若者はコロンバス・ショート。

コロンバス・ショートは、病気などで両親を亡くし、まだ学校へ行くような弟の世話をしています。
親が必死で働いていたにもかかわらず生活は貧しく、それどころか両親の死後、残ったのは医療費の借金のみ・・・という現実。
そのためか、弟は少々グレぎみ。たった一人の肉親を守りたくて必死に働いているのに、役所の指導官が来て、弟がきちんと学校へ行けないのなら取り上げると言う。

そんな、どうにもならない現実の前に、父親代わりにかわいがってくれているマット・ディロンからの悪事のお誘い。「うまくやればこんな人生にさよならできる」「絶対に人は傷つけない」などの甘い言葉に、つい乗ってしまうコロンバス。

しかし、残念ながら計画が甘かったんですね。最初からほころびが出始めます。大きな悪事など、一度悪い方へころがり始めるともう止まりません。

最後は目も当てられない様な修羅場と化します。


しかしですねぇ・・・こんな大金、6人もの屈強な男が関わった上、「なくなった」「取られた」で済むわけがありません。私個人的には、最初のほころびがなくても、どうせうまくいかなかったのではないかと思いますね。

この作品、これだけの役者を集めてるのに、脚本が甘い。強奪計画もまるで素人だし、最終的に途中で半旗を翻したコロンバスが表彰される、というのも???って感じです。彼も元々加担していたわけだし・・・。

でも、どうにもならない現実に直面するところは共感しました。本当に、世の中って、そうだよな・・・って。結局はお金で大方のことは解決できるし。


ローレンシュ・フィッシュバーンもますます不敵な面構えになってました。役作りなんでしょうが、ちょっと怖かったです。

ジャン・レノ!ほとんど存在感のない役でした。これはレノでなくてもよかったと思います。なんてもったいない!しかし彼って、そういえば時々、信じられない駄作に出てることもありますよね。脚本をよく読みましょう(笑)。(あ、英語、不得手なのかな)

ともかく、録り置きでよかった~と思った作品でした。

プロデュースはサム・ライミでした。
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リンカーン弁護士(the lincoln lawyer)

2012年11月16日 01時06分11秒 | 日記

 

 マイクル・コナリー原作のベストセラー小説を映画化した法廷ドラマ。時には汚い手も使いながら、優秀な弁護士として抜け目なく生きてきた男が、ある事件の弁護を引き受けたことから始まる衝撃のてん末に肉迫する。『評決のとき』の新米弁護士役でスターの仲間入りをしたマシュー・マコノヒーが、今回は敏腕弁護士を熱演。彼の元妻を『いとこのビニー』のマリサ・トメイが演じている。法廷の内外で巻き起こる不穏な事態に手に汗握る。(シネマトゥディより)


 やっと田舎に落ちて来ました~。みんなより何歩も遅れましたが、せっかくなので映画館まで行って来ました。日曜日だってこともあるでしょうが、結構入ってました。ミニシアター系の田舎落ちを上映する部屋は「サロンシネマ」と言って、少し狭いのですが、結構埋まっていたように思います。


さて、ストーリーは法廷ものの王道です。主人公のマシュー・マコノヒーは、お抱えの黒人運転手に「あんたならストリートでも生きてゆける」と言われるほどのちょいワル弁護士。時には法律スレスレのこともやりながら、それなりにワルい連れを持ち、しかししっかり優秀な調査員も持っている。まさに「抜け目なく生きている」という言葉がピッタリな男です。

そんな男が、金持ちのボンボン相手の、簡単に稼げると思われる仕事を紹介され、軽い気持ちで引き受けたものの、それには深~い因縁があったのでした・・・というお話です。

お話から言うと、ずっと昔に見たショーン・コネリーの「理由」という映画に色が似ているかと思いました。

ボンボンの役にライアン・フィリップ。そのセレブな母親(再婚相手の姓がウィンザーだった!)にフランシス・フィッシャー。

マシューの元妻で検事の女性にマリサ・トメイ。熟女(?)の色気ムンムンでしたね。思わずそのファッションとか、観察してしまいました。あんまり素敵で。

マシューと法廷で闘う検事にジョシュ・ルーカス。真面目が服着て歩いてるような男を上手に演じてました。

深~い因縁の元となる男にマイケル・ペーニャ。彼も、いい味を出してました。

マシューの手足となって働く、優秀な調査員にウィリアム・H・メイシー。彼は優秀ゆえ、調査の途中に犠牲となってしまいます。これほどの危険な仕事をするのなら、用心棒とか、付けとかなきゃいけなかったかもしれないですね。

あと、マシューにこの“簡単な仕事”を紹介する男にジョン・レグイザモ。

そしてそして!映画ファンなら昔憧れたであろうマイケル・パレ!彼は注意してないと見逃してしまいます。

私は幸い、最初のクレジットで目ざとく見つけたので、「え?え?」「見間違いかな」とか思いながらも、頭の片隅に置いておくことができました(マイミクさんにマイケルが出ている旨、教えてもらっていたのに、バカな私は忘れていたのでした)。

彼はマイケル・ペーニャを死刑に出来なかったことで、ずっとマシューを恨んでいる刑事役でした。

法廷でのやりとりも、観客はそのウラを知っているがためにハラハラ・ドキドキします。「え?いくらなんでも、知っててそんなことするの?」という展開になり、最後はどうなるのか・・・あれだけはっきりしてたけど、やっぱり真犯人は別にいるのか・・・などとあらぬどんでん返しも期待してしまいます。

結論から言えば、ハッピーエンド。いざとなれば、正義感に燃えた弁護士さん、こんな方法があったのか!の世界です。

すっきり、王道の勧善懲悪ばなし。よくできた娯楽作品です。監督ブッラド・ファーマン(「ハード・クライム」というすぐれた作品があるらしい)。

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リンカーン/秘密の書(abraham lincoln:vampire hunter)

2012年11月12日 22時15分54秒 | 日記


 ジョニー・デップとのタッグでおなじみのティム・バートンが製作を務め、『ウォンテッド』のティムール・ベクマンベトフがメガホンを取ったアクション。第16代アメリカ合衆国大統領のエイブラハム・リンカーンがヴァンパイアを退治するハンターだったという奇想天外な設定のもと、人類の存亡を懸けたバトルが壮大なスケールで展開する。『父親たちの星条旗』などのベンジャミン・ウォーカーが、知られざる秘密と使命を抱えたリンカーンを快演。銃を仕込んだ特製おのを振り回し、アクロバティックなアクションを次々と見せてくれる。(シネマトゥディより)

 

<ネタバレあり>


 なんて荒唐無稽なお話!でも、楽しめました。これぞ王道娯楽作品。主役に見栄えのする若者を据え、苦学したエイブラハム青年の人生と、歴史上の事実である南北戦争との整合性をうまく取ってあって、うまい!これは発想の妙ですねぇ。

 貧しいながらも、両親に愛されて育っていたエイブラハム少年。しかし、友人の黒人少年が連れ去られそうになっているのを助けようとしたがために、両親共々暴行を受け、借金の早期返済を迫られることに。その夜、母は元締めバーツ(マートン・チョーカス)に噛まれ、亡くなってしまいます。

その一部始終を目撃してしまったエイブラハム。その後はバーツに対する復讐心だけで大きくなります。

ある日、満を持して彼を襲撃。ところが、拳銃で撃ったはずが死なない。それどころかまた襲ってくる。戸惑っている彼を助けてくれたのがヘンリー(ドミニク・クーパー)でした。

さてヘンリーは、この世にヴァンパイアがたくさんいること、彼らは人間を支配しようとしていること、もちろんエイブラハムの母を殺したバーツもヴァンパイアであること、などを教えてくれます。そして、エイブラハムは彼にヴァンパイア・ハンターになるべく、徹底的に仕込まれるのです。

しかしながら、エイブラハムは優秀なヴァンパイア・ハンターにはなるのですが、もともと法曹界を目指していたことや、生来の社交性が表に出てくるようになるにつけ、ヘンリーの「目立ってはいけない」「家族や友人を持つな」といった掟を守れなくなってきます。

そしてとうとう、ヘンリーに逆らい、家族を持ち政治家になることに。

しかし、その誠実さと聡明さから、幼い頃かばった黒人少年(長じた彼を演じるのはアンソニー・マッキー)やヘンリー、彼を最初にバイトに雇ってくれた男性などが行動を共にするようになります。

やがて合衆国も荒れ始め、南北戦争が始まることに。先んじて奴隷解放宣言を出してあるとは言うものの、なかなか戦争は終結せず、そのうち北軍の旗色が悪くなります。

どうしてこんなに南軍が強いのか・・・そうです、ヴァンパイアと手を組んでいたのです。

通常の武器では死なない彼ら。こうなると、国中の銀を集めて弾にし撃ちまくるしかありません。リンカーン大統領は隠密の作戦に打って出ます。

 

という内容です。うまいこと史実と絡めてありますよね、ほんとうにすごいです。

劇中、大統領の幼い一人息子がヴァンパイアの餌食になるシーンがあるのですが、史実でも彼は子供を失ったのでしょうか。そうだとすれば、悲しすぎますね・・・。

ヴァンパイア軍団の頭を演じるのはルーファス・シーウェル。彼も、なんだか悪役づいてるような気がします。

とてもよくできた娯楽作品だとは思うのですが、ひとつ難を言えば、ラスト。「ヴァンパイアたちはアメリカを逃げ出し、ヨーロッパやその他の地域へ行った」とアナウンスされるのです。「えぇっ!ヨーロッパやったらええんか!」と思ったのは私だけではないはず。自国さえよければいい、というものでもなかろうに・・・。

もう少しきれいなまとめかたはなかったものか、と素直に思ったのでした。

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推理作家ポー 最期の5日間(the raven)

2012年11月05日 23時09分48秒 | 日記
 
 
 米国ボルチモア、1849年の秋。密室で惨殺された母娘の遺体が発見され、現場に駆けつけた刑事フィールズは、数年前に発表された推理小説「モルグ街の殺人」を模した事件である事を見抜く。作者であるエドガー・アラン・ポーは数々の詩や小説で成功を収めたものの今では創作の筆は折れ、酒に溺れる日々を送っていた。ポーの作品を模倣した殺人事件がさらに連続して発生し、最愛の恋人エミリーが誘拐されてしまう…。(goo映画より)


 若い頃に推理小説を読み漁った身としては、こういう話に興味がつきません。予告を見た時点では、過去にジョニー・デップ主演で作家を演じていた、かの作品を想起し、「おんなじネタだったら許さないぞ」などと思っていました。

冒頭ポーは、過去の栄光を引きずる傲慢な男として登場します。
お金もないのに安酒場に顔を出し(しかも以前のツケを踏み倒してある)、自分の崇高な詩や文章を理解しない連中を嘲笑い、店主には「明日、金が入る予定だから酒を出せ」などとのたまいます。当然、放り出されるわけですが、実際のところはどうだったんでしょう。
私、詳しくは知らないのですが、ポーって大作家は、本当にこんな傲慢な男だったのでしょうか。

さて、街では凄惨な事件が多発し、それがポーの過去の作品をなぞらえていることがわかってきます。

この、人を殺す場面が、ドラゴンタトゥーも真っ青なほど、凄惨極まりないのです。ここで「なるほどR15だな」と納得しました。

ここで、ポーに協力を要請する警部(警視正だったような気もする)にルーク・エヴァンス。最近、よく見ますね。ちょっと前に神だったり三銃士だったりしたんじゃないでしょうか。

最初こそ「え?私の作品が?」などととまどっていたポーも、自分の恋人が誘拐されるに及んで、俄然立ちあがります。

彼女をなんとしても救いたい。犯人は、ポーに挑んでいるので、まだ生きているはず。警部と一緒になって、必死に謎解きします。

この辺はきまじめに作ってあります。ひとつひとつ、丁寧に謎解きの様子を描きます。

しかし、いよいよ犯人がわかる段になって、ちょい拍子抜けします。実際、意外性もないし、存在感も薄く、「誰だったっけ?」ってくらいだし、それならもっと早くわかったんじゃないか、とも思うし、なにより、彼女の存在(無事)をその目で確かめもせずに、なんでポーは自分から進んで毒を飲んだのか。なんでその後、公園まで歩いたのか。

実際も、ポーの死は謎に包まれているらしいし、危篤となってからもある名前を何度も叫んでいたらしいけれど、その辺は整合性を持たせてあります。

でもなぁ・・・これはないんじゃないかなぁ。

どうせ、ジョン・キューザックにこれだけの芝居をさせるのなら、もっと大胆な解釈でも良かったんじゃないかな。それこそ、「リンカーンは、実はバンパイア・ハンターだった」に匹敵するくらいのね。

1800年代の雰囲気は、なかなかに怪しくて素敵でした。
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エクスペンダブルズ2(the expendables 2)

2012年11月04日 16時43分58秒 | 日記
 
 
 シルベスター・スタローン監督・脚本・主演のもと、新旧アクションスターが集結して話題を呼んだ「エクスペンダブルズ」(2010)の続編。自らを「消耗品(エクスペンダブルズ)」と名乗る傭兵集団のもとに、東欧の山岳地帯に墜落した輸送機から積荷のデータボックスを回収してほしいとの依頼が舞い込む。それはごく簡単な仕事に思われたが、しかし、データボックスに記録された機密データを狙う凶悪な武装集団が現れて行く手を阻み、エクスペンダブルズは大切な仲間のひとりを失ってしまう。スタローンをはじめ、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレンらが再集結し、前作ではカメオ出演だったブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーも本格出演。ジャン=クロード・バン・ダム、チャック・ノリスが初参戦する。スタローンは主演に専念し、「コン・エアー」「トゥームレイダー」のサイモン・ウェストがメガホンをとった。(映画.comより)


 いや~楽しめました。バカバカしいけれど、まさに娯楽作品!男たちのアツい生き様と真にカッコいい男たちが勢ぞろいするこの作品。むしろ「1」より楽しめたかも。

「本当にいいヤツ」リアム・ヘムズワースに、学生の頃にfall in loveしたチャック・ノリスさま。「ネバーエンディング・ストーリー2」かなにかで(「3」だったかも)、「そしてまるでジャン・クロード・ヴァン・ダムのように強くなったのでした」と読み上げられていたのがすごく印象に残っているヴァン・ダム。

これだけのそろい踏みで、もうこれ以上はアクションスターはいないんじゃないかと思うほど。これ以上となると、う~ん、ジェイソン・ボーンかヒットガールか。あるいはゴーストライダーか。だんだん路線がぁ・・・。

さて、妄想はこれくらいにして。

「2」は「1」よりコメディっぽくなってると思いました。所々、「ハッハッハ」と笑えるし、仕事ではなく正義感で燃えてるとはいえ、まるで「女子会」ならぬ「男子会」のよう。

サブリーダーのはずのジェイソン・ステイサムは、やれ短足だ、(女の好みに)救いがないだのと、散々に言われた上に使い走りまでさせられてるし、ドルフ・ラングレンもいじられまくってたし。

シュワちゃんとブルース・ウィリスは「弾が切れた。また戻るから」「お前は戻りすぎだ。今度は俺が行く」とか言い合ってるし、ほとんどコメディですよね。

大好きなリー・リンチェイ、いえジェット・リーが冒頭だけで消えちゃったのがすごく残念。アクション封印の「海洋天堂」もよかったけれど、ここらでリンチェイの本格的なアクション映画が見たくなってきました。「少林寺」や「ワンス・アポン・・・」並みのね。

マギーチャン(!)という役名の女性も、カッコよかったけれど、欲を言えばもう少し美女でもよかったかも。せっかくだから、強いだけじゃなくて、敵も一瞬ビビるほどの美女だったらおもしろかったかも。

しかし、細かいことですが、「1」はR15だったみたいなのですが、「2」はPG12でした。やっぱコメディ調が功を奏した?

ともかく、楽しめました。このまま「3」まで行くのか?もうやめるのか?
スタローン、決心のほどはどうなんでしょうか。
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