「ナイト ミュージアム」のショーン・レビ監督が「デッドプール」のライアン・レイノルズとタッグを組み、何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブキャラが世界の危機を救うべく戦う姿を描いたアドベンチャーアクション。ルール無用のオンライン参加型アクションゲーム「フリー・シティ」。銀行の窓口係として強盗に襲われる毎日を繰り返していたガイは、謎の女性モロトフ・ガールとの出会いをきっかけに、退屈な日常に疑問を抱きはじめる。ついに強盗に反撃した彼は、この世界はビデオゲームの中で、自分はそのモブキャラだと気づく。新しい自分に生まれ変わることを決意したガイは、ゲーム内のプログラムや設定を無視して勝手に平和を守り始める。共演にテレビドラマ「キリング・イヴ」のジョディ・カマー、「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ。(映画.comより)
<2021年8月15日 劇場鑑賞>
私はゲームをしない人なので、詳しいことは多分理解できてないのですが、でもおもしろかったです。なによりライアン・レイノルズが「the いい人」にこれほどハマるとは。いやもちろん、デッドプールもいい人キャラだと思うのですが、基本的におふざけキャラだし、こんなに”真っ当な奴”が似合うなんて、意外でした(ファンの方、ごめんなさい)。
自分がモブキャラだとわかっていても、格違いの美人に惚れて「それがどうした」とばかりに運命に抗っていく様は痛快でした。個人的にも、ここのところ「結局、人って最後にはつながりを求めるものなんだな」と感じることが多くなった気がしていて、これは私の勘違いかもしれないし、自分が歳を取っただけなのかもしれないのだけれど、なんでもオンラインで済んでしまう世の中に、人々が飽きてきた、あるいは不安を感じている、なんてことがあるのではないかと少し思っています。
何かの拍子にモブキャラが進化してしまったとか、儲けしか頭にないわかりやすい悪役(これがタイカ・ワイティティ監督!ふざけてますねぇ。あれっ?と思うほどのがっしりした大きな男だったので、そこCGかもしれません)がいるとか、お話は単純で、しかも映像がきれいなので、楽しんでるうちに見れてしまいます。そんで案外感動する話に仕上がってたりするので、私は見てよかった~と思いました。