田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

天使が消えた街(THE FACE OF AN ANGEL )

2015年09月18日 07時40分01秒 | 日記

 世界的なスキャンダルと化した「ペルージャ英国人女子留学生殺害事件(アマンダ・ノックス事件)」を、マイケル・ウィンターボトム監督が映画化した実録ドラマ。容疑者がきれいで若い女性だったため報道合戦が過激になったメディアの姿勢に疑問を呈しながら、混迷した事件の闇に切り込む映画監督の姿を描く。主人公を『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュール、『アンダーワールド』シリーズなどのケイト・ベッキンセイル、人気モデルのカーラ・デルヴィーニュが共演。 

 2011年イタリア。4年前にイギリス人女子留学生が殺害され、世界的に話題になった事件の控訴審が迫っていた。この事件の映画化を依頼された監督トーマス・ラング(ダニエル・ブリュール)はイタリアで調査をするものの、メディアは市民に対して扇情的な報道ばかりだった。被告のアメリカ人留学生は本当に被害者を殺害したのかわからない状況で、トーマスは創作に苦悩し……。(シネマトゥディより)

 

 

 

 ん~あんまりわからない映画でした。そもそもこの事件は、ルームメイトやそのボーイフレンドが一度は逮捕されたものの、証拠不十分で放免となり、そのまま迷宮入りしている事件。誰も真犯人がわからないのに、それを「過去にヒット作があるけど今は低迷している芸術家肌の監督」にまかせて一発儲けようという目論んだプロデューサーもいけませんね(笑)。

案の定、「メディアを煽るだけの作品にはしたくない」とか「もっと普遍的な真理があるはずだ」とか、ウダウダチマチマ理屈を言うばかりで、ちっとも前に進まない監督(ダニエル・ブリュール)の姿が延々と描写されます。そのくせ、ウェイトレスの若い美人に「私って、女優志望なのよ」と言われて連れ回していたり、よく知る女性ジャーナリストのケイト・ベッキンセールと寝ていたり、下世話な男性ジャーナリスト(でも彼の記事は核心を突いていたり、人気があったりする)を蔑んでいたり、何をしているのかよくわからないような描写も続きます。娘ともなかなか会えないようで(妻には三行半を突きつけられている?)、スカイプで必死に話す姿も。

ともかく、何をなすともなく彼自身がさまよい続ける姿は、それ自体が未解決な事件のメタファーか、とも思うのですが、とにかくわかりづらい映画でした。マイケル・ウィンターボトム監督って、こんなにわからない映画を撮る人だったっけ。結構好きだったんだけどな。

ま、被害者がイギリス人女性だったということで、我々日本人にはわからない感情があるのかもしれません。

凡人な私にはわかりづらい映画でしたが、そういう類の映画が好きな人は、どうぞ。

コメント
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