田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

サウンド・オブ・ノイズ(Sound of Noise)

2014年08月02日 15時00分10秒 | 日記

 

 身の回りにある日用品を使い、町中のいたるところに音楽を作り出す神出鬼没の音楽テロリストと、音楽嫌いな警察官の攻防を描いたスウェーデン発の異色クライムコメディ。音楽一家に生まれ育つも、生まれつきの音痴のため音楽が嫌いな警察官アマデウスは、ある事件現場でメトロノームを発見。それを手がかりに捜査を開始するが……。監督のオラ・シモンソン&ヨハネス・シェルネ・ニルソンが2010年に発表し、カンヌ映画祭などで評判となった短編「アパートの一室、6人のドラマー」を長編化した。(映画.comより)

 

 

遅い時間1回上映だったために見逃してしまっていた映画をwowowで発見!よくぞ放映してくださいました。音楽の才能がない私でも、楽しめました。

主人公は、高名な音楽一家に生まれるも、極度の音痴のために音楽嫌いになったその名も「アマデウス」と(しかも弟は神童と来てる。つらいねぇ)、自分達の音楽を信じるがゆえ、巷に溢れる耳障りな音楽が我慢できないグループ。彼らは「音楽テロ」を実行してます。グループの中心は、その過激さゆえ音楽学校を放校になった女性、サナ。なかなかの美人です。

冒頭、いきなりサナの運転する車の後部座席でドラムをガンガン叩く男が映されます。その音に合わせて運転するサナ。そのうちパトカーに追われるのも想定内。どんどん過激に叩き、運転します。やがて民家(?)に突っ込んで逃走します。車内に残されたメトロノーム。駆けつけた警察は、起爆装置の音と判断し、躊躇しています。

そこへ到着したアマデウス。もっとも嫌いだった「メトロノーム」の音だと見破り、事なきを得ます。「誰だ、こんなことするのは」。アマデウス、何かが起こると予感します。

ここからが映画の始まりです。まずは「doctor,doctor,gimme gas(in may ass)」。ここではいけすかない患者の身体と、手術室の道具を使って音楽を奏でます。変なテロ(笑)。でも、これが彼らのスタイルなのです。

つぎに「money 4 u honey」。これは、突如銀行を襲い、お札をシュレッダーにかける音やハンコを押す音、書類をめくる音などで音楽を奏でてしまう事件。

つぎは「fuck the music kill!kill!」。アマデウスの弟が指揮するクラシックのコンサート会場の外で、重機を使った音楽を奏で、演奏を妨害するというもの。ここでは少し前に気付いたアマデウスが阻止しようとがんばりますが、ダメでした。

最後は「electric love」。電線を使った演奏はいいけれど、街中を停電させてしまっていいのか!?これ、犯罪ですよね。そんなこと言うと、全部犯罪ですが。

そこへ、アマデウスの耳が聞こえなくなる現象が絡んだり(どうやら、彼らが楽器として用いたものは聞こえなくなるらしい)、美人リーダーにほんのり恋心を抱いたり、グループが持っていた楽譜が、絵入りですごく抽象的だったり、理解不能なことも多々まじり(そしてそれに対する説明はまったくなく)、なんなのかよくわからないこともあるのですが、とにかく感性で楽しめばいいみたいです。

ちなみに、後から気付いたのですが、私はるか昔に「short6」という短編を集めた作品で彼らを見てました!その中の一編にセリフが全くなく、部屋を移動しながらその辺にあるもので演奏してゆく、というものがあったのですが(「四つの部屋と六人の打楽器奏者のための音楽」)、それが彼らでした!そっかぁ、確かにおもしろかったなぁ。印象に残ってます。特に、カプセル剤をシートから出す音を使っていたことが。懐かしい!大阪は心斎橋の、今はない「ソニータワー」の映画館だったなぁ。あそこは一時、「マチネー料金」を導入してました。じきにやめてましたけど(笑)。

軽~く見るにはお勧めの映画です。

コメント
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