田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

アメイジング・スパイダーマン2(The Amazing Spider-Man 2)

2014年05月04日 23時26分57秒 | 日記

 

 アンドリュー・ガーフィールド主演、マーク・ウェブ監督のメガホンで人気ヒーローシリーズをリブートした「アメイジング・スパイダーマン」(2012)の続編。スパイダーマンとしてニューヨークの人々を守り、ひとりの男性として恋人グウェンを愛する日々を送るピーター・パーカー。しかし、街を離れていた旧友のハリー・オズボーンが戻ってきたことから、その生活に少しずつ変化が現れる。そんな中、高圧電流を武器とするエレクトロ、強力なサイ型パワードスーツの超人ライノ、高速グライダーで全てを切り裂く冷酷なグリーン・ゴブリンなど、スパイダーマンのいない世界を作ろうと目論む強敵が次々と出現する。ハリー役に注目の若手デイン・デハーン、エレクトロ役にオスカー俳優のジェイミー・フォックス、ライノ役にポール・ジアマッティなど豪華キャストが新参入。(映画.comより)

 

 

 今回はチビ息子が一緒だったため、3D吹き替え版で鑑賞。映像は素晴らしく、3Dもその価値があるものでした。チビも「おぅ」とか言いながら受け身になってました(笑)。

しかし、スパイダーマンも案外大胆な行動をしますよね。あれで彼がピーターだと皆が知らないって、本当かな。スーパーマンと一緒で、少し考えればわかる気もする(笑)。あと、グェンのお父さんの言葉を気にして「君を巻き込むわけにはいかない」と言いながらよく会ってたり、卒業式では公衆の面前でディープキスしたり、スパイダーマンの格好のまま蜘蛛の糸で「I love you」と書いてそのままさらったり、あんまり気を使ってませんよね。まぁ、グェン自身が聡明で大胆な性格だってこともあるだろうけれど。

冒頭の卒業式は、高校?大学?どちらにしても、普段のエマ・ストーンのいでたちが派手すぎると感じるのは私だけでしょうか。ロングの金髪をクルックルにカール。常に真っ赤な口紅をつけて、目元はぐるりとパンダメイク。ギャングの情婦じゃなんだからさ(笑)。彼女は美しさで目を引くし、あの役(ショーン・ペンの情婦ね)の方が似合ってたと思いますね。

さて、冒頭の卒業式で述べたエマのスピーチ(卒業生の総代だったため)が、ずっと後でピーターに影響を及ぼすことになります。ものすごく奥の深いまっとうなスピーチなんですが、まっとうすぎて年配者が若者に諭しているような感じを受けます。アメリカでは同級生にこんな「上から目線」なスピーチをするんでしょうか(笑)。

ともかく、この映画の上映時間が長いのは、マーク・ウェブ監督が「恋愛分野」をしっかり描いたためだと思われます。さすがに恋愛映画の名手、ウェブ監督。二人は濃密な時間を過ごしていました。

さて、もう一人の主人公、ジェイミー・フォックス演じるマックス(エレクトロ)なんですが、彼は自己承認願望が強かったために、悲劇を起こしてしまいます。「誰かに認めてもらいたい、必要とされたい」この1点のみです。そこへ偶然スパイダーマンが、助けついでに「君が必要なんだ」な~んて言ったもんだから、あらぬ妄想を抱くんですね。これだけで、自分の誕生日すら彼が祝ってくれているように二役芝居をするっていうのも、なんだか病んでる気もするけれど、しかし彼はもともと才能はあり、かの大企業オズコープ社の電気基盤を作ったのも彼ですし、いろんなことをまかせてもらえる電気技師だったのです。

それなのに、職場の人間みんなにあれほど軽んじられてるのはまったく理解できません。それに、あれだけの大企業なのに、大事なことをたったひとりにまかせて、み~んなさっさと帰っちゃうのも変だと思う。

そして、久しぶりに登場のハリー・オズボーン。この役はみんなハンサムな役者を持ってくるんですね。今回は、あんなに美しいのに、ややおでこが怪しいデイン・デハーン。彼は血筋で必ず出るという不治の病に侵されていて、もう長くはありません。そこで蜘蛛と人間が共存しているはずのスパイダーマンの血を欲するのですが、スパイダーマンは分けてくれません。「危険性を調べないと、死んでしまうかも」とか言って。「どうせ放っておいても死ぬんだから、分けてあげればいいのに」と思ったのは私だけでしょうか。

ともかく、そんなこんなでスパイディに恨みを持つ輩が手を組んでしまったり、巨大な会社を若い新社長デハーンから横取りしようとする社の重鎮たちがいたりと、話は右往左往しますが、基本はニューヨークを舞台に暴れまわる男たちの驚異的な映像を楽しむ映画なので、深く考える必要はありません。しかし、映像は本当に素晴らしかった!

ラスト近くでは、まさかの出来事。こんな主要メンバーが死んじゃうなんてショックでした。いや、もしかしたら次回作で生き返ってるのかもしれませんが(原作、読んでないけど)。あと、ライノ(ポール・ジアマッティ)の出番が思っていたよりうんと少なかったので、ちょっと驚きました。

しかし、やっぱり少し長かった。もう少しスリムになったと思う。次回はもう少しタイトにお願いしたいところです。

ちなみにクレジット中に入るボーナス映像も、吹き替えでした。ついでに言うと、主題歌も日本語の歌が流れてました。全然聞いたことないものでしたが。

コメント
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