田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(CAPTAIN AMERICA: THE WINTER SOLDIER)

2014年04月30日 17時45分18秒 | 日記

 

 マーベルコミック原作のヒーローアクション「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(2011)の続編。マーベルヒーローが集結した世界的大ヒット作「アベンジャーズ」(12)から2年後を舞台に描かれる。ブラック・ウィドウやニック・フューリーらとともに、国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の一員として任務の数々にあたっていたキャプテン・アメリカは、仲間であるはずのシールドから襲撃され、誰が本当の敵なのかわからないまま逃亡者となる。そんなキャプテン・アメリカを最強の暗殺者ウィンター・ソルジャーが追いつめるが、その姿は70年前に死んだはずの親友バッキー・バーンズのものだった。(映画.comより)

 

 

 

 ここまでアベンジャーズ・シリーズを見てきたら、いまさら途中下車できません。それに、記憶があやふやだとはいえ、「キャプテン・アメリカ」第一作目は楽しめましたし。

いや、見てよかった。さすがマーベル、なかなかによくできていました。1作目同様、色白の美青年、キャプテン・アメリカは、今の生活になじもうと努力しながらも、やっぱり潔癖な正義感を失わずにいます。なんであんなに端正に見えるのでしょうね。クリスの演技力?メイクの勝利?ともかく、1作目よりも強さも際立ち、いちいちカッコいいキャプテンです。

しかし今回は、平和を願うあまり人類すべてをコントロールしようとしているSHIELDに不信感を抱きます。この、「犯罪は起きる前に取り締まれ」という発想は、トム・クルーズ主演の「マイノリティ・リポート」を想起させますね。なんで最後はここに行き着くのかな。人の言動ってある程度は予測できるだろうけれど、所詮気まぐれな生き物だし、どんなに精密な分析で結論を出しても、やってもない犯罪を「そのうち犯すだろう」なんて言われて捕まったら、納得なんてできるわけない。おかしな理論です。そういうことを言っているあなたは大丈夫なのか。「私はそんなことない」と思っているのなら、その根拠を知りたいし、それで説明がつくのなら誰もが同じように「自分は大丈夫」と思っているに違いない。

しかし、反論しながらも、ともかく信頼するニック・フューリーの言うことなので、とりあえず彼の命令に従っていると、なぜか命が狙われる。あろうことかニックも殺されてしまった。もはや誰も信頼できない!

ここでニック長官の乗っている車がものすごいハイテク仕様なのに驚かされます。007も真っ青、ナイトラーダーも真っ青です。「うわ、こんなのに乗ってたんだ」と感心しているうちに、長官はやられてしまいます。

しかし、根っからの正義漢キャプテン・アメリカには、付いてきてくれる人も結構いて、ブッラク・ウィドウは言わずもがな、元エリート部隊のファルコンもその正体を明かしてくれます。このファルコンを演じるのはアンソニー・マッキー。後付けの羽根を自在に操って、軽やかに、鮮やかに、舞うように飛んでくれます。魅せますねぇ。まるでX-MENのエンジェルです。

そして、この類の作品にはまさかのロバート・レッドフォード。彼がさすがの貫録で国際組織の幹部を演じてくれます。「時代に合わせて、古い価値観を打ち破ることも必要だ」とキャプテンを励ましてくれていた彼は、今回何を計画しているのか。キャプテンには見覚えのあるウィンター・ソルジャーも登場し、ますます話は混迷を深めます。

 

<ここからネタバレ>

 

 蓋を開けてみたら、なんのことはない、ロバート・レッドフォード演じるえらいさんが、記録と分析を駆使し、テロを起こすであろう人々を民族単位(2000人だったか2万人だったか、あるいは20万人だったか、詳しい数は忘れました)で抹殺してしまおうとしていたのです。平和維持をうたい文句に。

話が極端すぎます(笑)。そんなことが許されるはずがありません。それに、個人的には、テロ組織なんて、壊滅してもまた新たに出てくると思いますね。万人が幸せになることなど、不可能なんですから。

とっても強いウィンター・ソルジャーも、キャプテンのかつての親友であり戦友であったバッキーだということがわかってきます。亡くなったはずのバッキーは、ヒドラの学者ゾラにより、人造人間に作りかえられていたのでした。少しだけ当時を思い出しかけたバッキーは、さっさと記憶を消されてしまい、キャプテンと戦います。

すんでのところで大虐殺(?)を制止したキャプテンたちは、無事元の任務に戻ります。が、バッキーも生きています。これからどんな展開になるのでしょうか。バッキーは記憶を取り戻すことができるのか?興味は尽きません。

しかし、極端な異分子排除理論といい、死んだと思われていた者が実は・・・という展開と言い、どうにもどこかで見たような方向に収束していったのが残念でした。映画がよくできていただけに、そしてキャプテンがカッコよかっただけに、もう少し斬新なお話にならなかったのかなぁ、とも思います。

でもそれは贅沢ですね。充分楽しめましたし。次の「アベンジャーズ」も見るぞぉ!

コメント
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