田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

エリジウム(ELYSIUM)

2013年10月15日 08時09分05秒 | 日記

 

 「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督がマット・デイモンを主演に迎え、富裕層と貧困層に二分された世界を舞台に描くSFサスペンスアクション。2154年、人類はスペースコロニー「エリジウム」に暮らす富裕層と、荒廃した地球に取り残された貧困層とに二分されていた。地球に住む労働者で、事故により余命5日と宣告されたマックスは、エリジウムにはどんな病気でも治すことができる特殊な装置があることを知り、厳しい移民法で出入りが制限されているエリジウムへ潜入を試みる。エリジウム政府高官役でジョディ・フォスターが共演。「第9地区」のシャルト・コプリーも出演。(映画.comより)

 

 

 今頃「エリジウム」。すみません(笑)。やっと見れました。でも、楽しめました。おもしろかったですね。少し前に見た「アップサイド・ダウン」のように、貧困層と裕福層がきっちり分けられた世界。それにしても、裕福層の住む「エリジウム」の薄っぺらいこと。もっと、地球のような形を想像していたので、「なるほど、こういうのもアリか」と思いました。

しかし、あんなだったら、そりゃ侵入者が後を絶たないでしょうね。そこに見えてるし、こちらの生活は苦痛極まりないし。ユーモアを解さない優秀ロボットが笑えました。しかし、そこに住んでたらマットと同様、腹が立つでしょうね。

エリジウムの防衛を司るジョディ・フォスター長官は、なかなかに冷酷なやり手ですが、彼女の上には、座っているだけで現場を知らない(嘘くさい理想を掲げる)政治家がいるんですよね。で、彼女のすることにいちいち批判的だったりします。この辺は、現在の話でも、あるいは「アヴェンジャーズ」のようなファンタジーでも通じるような、普遍的な設定なんですねぇ。な~んだ、ちっとも進歩してないんだ(笑)。

ともかく、あまりに劣悪な労働環境で多量の放射線を浴びてしまったマット。余命は5日です。強力なお薬はもらったけれど(このお薬、いいなぁと思いました。現実にあったらバカ売れするかも)。

それで、助かるにはエリジウムの治療ポッドに入るしか方法はないので、果敢に挑むわけです。

しかしながら、エリジウムは理想郷すぎて脆さも持ち合わせています。それが、プログラム制御です。悪意を持って頭脳を盗んでしまえば、ある程度の技術者なら書き換えてしまえる、ということです。そして、単に「上対下」というのではなく、上司たちにふつふつと怒りを感じているジョディの反乱が絡むことになります。

このへんが、ちょっと簡単に済むというか、頭脳自体の男性がなんてことのない存在感の薄い男だったので(笑)、ちょっと拍子抜けでした。

それにしても、前作「第9地区」で、あんなに優男だったシャールト・コプリーの強かったこと!不敵な面構えで、やられてもやられても復活して来る現実離れした強さは、ジェイソン・モモアを想起させました。モモアさん、関係ないけどね(笑)。

ともかく、一部の金持ちが貧乏人を卑下する態度は、まったくもって今現代に通じるものであって、遠い世界のような気がしません。でも、監督のサガなのかどうか、エリジウムの描写はなんだかいいかげんだったのに、地球の描写は緻密でしたね。こっちに力入ってますね~(笑)。

この監督、次回作も楽しみです。

 

 

 

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