田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

王になった男(MASQUERADE)

2013年03月20日 17時40分50秒 | 日記

 

 17世紀、朝鮮王朝。大臣たちの陰謀が渦巻く宮中で、暴君と化していた15代王である光海。毒殺に怯える光海の発案で、瓜二つの男を影武者として捜す事になる。白羽の矢が当たったのは酔っ払い相手に王の物真似をして笑わせていたハソン。光海が薬を盛られて病床に臥せったのをきっかけに、ハソンが代役として王に成りすます事となる。ハソンは、最初は戸惑いながらも、徐々に民の事を考える真の王として周りを魅了していくのだが…。

 

  

 おもしろかった~。お話は王道です。一介の芸人(字や本が読めるので最下層の男ではない、と表現されていました)が王の影武者に仕立て上げられ、政治の舞台裏や民の苦しみを見るにつれ、放っておけなくなり、いろいろ考え始める・・・という映画です。

王の生活など何も知らない庶民が、想像を絶するしきたりにぶっ飛んだり(特に大便を監視されるくだりは爆笑もの)、庶民感覚で事を改革していく過程などは、話としてはよくあるもので、映画で言うと少し古いですが「デーヴ」なんかとそっくりです。

それでもやっぱり楽しめるのは、イ・ビョンホンの軽快で味のある演技と、庶民の誠実さ、そして根底にあるアジア独特の価値観が共有できるからではないでしょうか。

イ・ビョンホンを王に仕立て上げる役人さん、安倍首相に似てるなぁ・・・と思っていたら、安倍さんだった!というのはウソで(笑)、リュ・スンリョン、「神弓」に出ていた人でした。

ともかく、小難しいことは言わずただ痛快に楽しめて、そして最後はちょっぴり涙する・・・そんな感じの映画です。

個人的にはお勧めだと思います。

コメント
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