田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

人生万歳!

2011年01月22日 18時51分45秒 | 日記

<ネタバレあり>

 

 ウディ・アレンが何年も温めていた脚本らしいですね。私、自分がバカだからか、「アニーホール」が理解できなかったのです。なんだか退屈で。それで、今回の作品もちょっと不安だったのですが、興味もあったので鑑賞してみました。

結論から言うと、「アニーホール」よりは楽しめました。自分が歳をとったからかもしれません。確かに主人公の男性は、理屈っぽく悲観的で、何に対してもうだうだと文句を言います。多分、私なら耐えられないでしょう。

しかし、この映画で相手役をするエヴァン・レイチェル・ウッドがいいんです!若くてかわいいのは当然として(アレン映画のミューズですし)、主人公に「尺取り虫並みの頭脳」などと言われながらも、難しいことは軽~く受け流し、そのくせ彼が言ったことは結構覚えてる。使い方を時々間違いながらも、知らない人からするとすごい知識人に見えたりする。

彼女がとことんキュートで、彼を運命の人だと思い込んでも「そんなこともあるかも」って思わせる。実際、すんごく年上で理屈言いの主人公と結婚しても、本人が幸せって思ってるから、なんだか幸せそう(当たり前か)。主人公も彼女のことをバカにしつつも、新しい家族を得てまんざらでもなさそう。

話がここで終わってもべつによかったとも思うのですが(笑)、まぁ映画ですから、ひと波乱起きるわけです。

しかし、基本的にはおもしろかったのですが、いくら映画だからとはいえ、お話がトントン拍子に行きすぎな感じはしました。まぁ、それを楽しまなきゃいけないんでしょうが・・・。

まず、NYの真ん中で(真ん中だからか?)、若くてかわいい女性が、偶然一人暮らしの初老の男性に「なにか食べさせて」と嘆願する?そりゃ、普通の男性なら「ラッキー!」と思って入れるでしょ、家に。

で、そのまま居着く?その上、運命の人だから結婚してって言う?るんるんで新婚生活を送る?そのうち彼女の母親が上京してきたな~と思ったら、彼女には芸術の才能があって、あっという間に写真家として成功して二人の男性をゲット?!そしたら次に父親も上京してきて、いろいろしている間に、とあるバーでゲイの男性と知り合って、自分がゲイであることに目覚める?!

そのうち彼女(エヴァンね)はハンサムなイギリス青年に一目ぼれされて大恋愛。夫である主人公は「この日が来ることはわかっていた」と、彼女と別れるけれども、飛び降り自殺を試みて、落ちた所を歩いていた女性と今度はfall in love?!

書きならべるとばかばかしくなってきますよね(笑)。そんなに簡単に女性にもてるのなら、この主人公、もっととっくに彼女がいたとも思うし(いたのかもしれないけれど)。

映画を短くまとめようとしすぎたのか、あるいは内容を詰め込みすぎたのか。

ともかく、夢を見させてもらうにも、あまりにものごとが性急すぎてついていけませんでした(笑)。

主人公と女性の話だけでも、よかったんじゃないかなぁ・・・。

 

 

コメント
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