「糖化」という言葉をご存知でしょうか。
これは体の中で余ったブドウ糖がタンパク質にくっついたものです。
糖化したものを
AGE((Advanced Glycation End Products)=終末糖化産物
といいます。
美容業界で言われるようにもなっていますが、このAGEは体を
老化させるものとして嫌われています。
さて「歯も糖化する」ことを知っていましたか?
具体的には歯の中の「象牙質」という部分が糖化する恐れの
あるところです。
歯の表面のエナメル質はほとんどが無機質ですが、多象牙質は
その20%が有機質です。そして、そのほとんどがコラーゲンです。
コラーゲンはタンパク質でできています。
この象牙質のコラーゲンが糖化すると、歯の色が黄色~茶色
になり、歯もやわらかくなってしまいます。
実際、糖化していると思われる歯を、治療で削るととてもやわらかく
感じることがあります(もちろん歯ですからそれなりに硬いのですが、
治療上の感触としてやわらかいのです)。
「私は昔から歯が弱くて、すぐ虫歯になってしまうんです。」
とおっしゃる方がいますが、生まれつき歯が弱い人は少ないです。
食べるものによって歯の強さが変わってしまうのです。
歯が糖化しないように、糖質をコントロールすることが大切です。
小幡歯科医院