小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

虫歯でなくてがっかりする(知覚過敏その2)

2014-08-09 06:23:00 | 噛むと痛い

知覚過敏は、「虫歯ではないのに歯がしみている」という状態です。

              

                        

虫歯の治療のように「削って治療して」治るものではありません。

                               

                            

まずは知覚過敏になった原因を探り、その原因を取り除くことが

第一選択になります。

                          

                   

1 疲れやストレスはないか

                        

疲れやストレスが溜まって歯が痛くなることがあります。

その疲れ、ストレスがなくなれば痛みも治まります。

                             

                    

2 歯磨き粉をたくさんつけて歯を強くゴシゴシ磨いてはいないか

                            

歯磨きの刺激で歯がしみるようになることがあります。

歯磨き粉をやめてやさしく歯を磨くようにしましょう。

                 

                                     

3 歯ぎしりや食いしばりをしていないか

                         

知覚過敏の原因の多くが、「食事以外の時間に歯を接触させる」

ことによるものです。その代表例が歯ぎしりや食いしばりです。

歯ぎしり、食いしばりから歯を守るためには2つのアプローチが

あります。

                          

① ストレスのコントロール

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080421

                            

② 糖質のコントロール

http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20110804

糖質を摂ると高血糖のあとに低血糖状態になります。

その低血糖状態を解消するために歯ぎしり食いしばりをする

ことがあります。それが知覚過敏の原因となります。

                        

                              

4 咬み合わせの悪いところがしみていないか

                               

痛みのある歯の咬み合わせが悪いことがあります。普通に噛んで

いてもその歯だけに強い力がかかってしまう場合です。この場合は

「咬み合わせの調整」といって、歯を削って噛んだ時に強く当たら

ないようにします。

                     

                          

               

これらが知覚過敏にならないようにする環境設定です。

                 

                   

実際の知覚過敏の治療は「専用の薬」を塗ることだけです。

薬を塗るだけで改善するのは軽症の場合です。重症になると

薬は全く効きません。

                      

                   

歯がしみるようになる理由をつきとめ、それをなくすことが

真の治療であるといえます。


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