知覚過敏は、「虫歯ではないのに歯がしみている」という状態です。
虫歯の治療のように「削って治療して」治るものではありません。
まずは知覚過敏になった原因を探り、その原因を取り除くことが
第一選択になります。
1 疲れやストレスはないか
疲れやストレスが溜まって歯が痛くなることがあります。
その疲れ、ストレスがなくなれば痛みも治まります。
2 歯磨き粉をたくさんつけて歯を強くゴシゴシ磨いてはいないか
歯磨きの刺激で歯がしみるようになることがあります。
歯磨き粉をやめてやさしく歯を磨くようにしましょう。
3 歯ぎしりや食いしばりをしていないか
知覚過敏の原因の多くが、「食事以外の時間に歯を接触させる」
ことによるものです。その代表例が歯ぎしりや食いしばりです。
歯ぎしり、食いしばりから歯を守るためには2つのアプローチが
あります。
① ストレスのコントロール
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20080421
② 糖質のコントロール
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/d/20110804
糖質を摂ると高血糖のあとに低血糖状態になります。
その低血糖状態を解消するために歯ぎしり食いしばりをする
ことがあります。それが知覚過敏の原因となります。
4 咬み合わせの悪いところがしみていないか
痛みのある歯の咬み合わせが悪いことがあります。普通に噛んで
いてもその歯だけに強い力がかかってしまう場合です。この場合は
「咬み合わせの調整」といって、歯を削って噛んだ時に強く当たら
ないようにします。
これらが知覚過敏にならないようにする環境設定です。
実際の知覚過敏の治療は「専用の薬」を塗ることだけです。
薬を塗るだけで改善するのは軽症の場合です。重症になると
薬は全く効きません。
歯がしみるようになる理由をつきとめ、それをなくすことが
真の治療であるといえます。