花粉症の季節がやってまいりました。
アレルギーは特定の物質に対して体が過剰反応を示すものです。
体の状態、特に免疫力とのかかわりがその原因としてありますが、
今回は糖質とアレルギーの関係に絞ってお話ししましょう。
実は糖質を摂り過ぎるとアレルギー体質になってしまう恐れが
あります。
そのキーワードはステロイドホルモンです。
アレルギーの薬として有名な「ステロイドホルモン」ですが、
これは副腎皮質というところでコレステロールを材料に
つくられています。
ヒトは体の中にアレルギーの薬を持っているのです。
さて、糖質を摂り過ぎると血糖値が急激に上がるようになります。
急激に血糖値が上がると、血糖値を下げるホルモンである
インスリンを分泌して急激に血糖値を下げようとします。
今度は急激に下がった血糖値を上げようとして、血糖値を
上げるホルモンを分泌します。
(糖質を摂り過ぎると、このように体の中で目まぐるしい動きが
起こるのですね。)
血糖値を上げるホルモンは副腎髄質でつくられるアドレナリン、
ノルアドレナリン、そして副腎皮質でつくられるステロイドホルモン
です。
血糖値を上げるためには副腎が頑張るのですね。
糖質を摂りすぎる生活を続けていると、このように副腎で
つくられるホルモンが大量に必要になります。
人によっては副腎が疲弊してしまい、ホルモンをつくることが
できなくなってしまいます。
特にステロイドホルモンの分泌が減ってしまうと、アレルギーに
対抗する力がなくなってしまうのです。
副腎は生きるために大切なホルモンをつくる臓器なので、
無駄遣いしないようにしたいものです。
糖質以外にも副腎に負担をかけるものは、タバコ、コーヒー、
大量の飲酒、激しい運動、そしてストレスです。
人によってはこれらのものを避けた方がよいでしょう。
実際、糖質制限を行うようになってから鼻炎が治ったという話を
聞いたことがあります。
ステロイドは炎症を抑える作用もあります。
間接的ではありますが、糖質はアレルギーにも関わっているのです。
小幡歯科医院