小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

薬の代謝に栄養素を取られる(高血圧の薬と歯周病その2))

2014-03-16 06:27:00 | 医科と歯科

一般的に高血圧の薬は長期間服用することになりますが、

徐々に歯周病が進行する人がいます。

 

 

 

降圧剤の副作用は歯ぐきが増殖することですが、これは歯周病

になることを示しません。

 

 

歯周病が悪化していくのは、体の内部にその原因があるからです。

 

 

薬の代謝によって体の中の栄養素が奪われることがその原因の

一つです。

 

 

体の中で薬を運ぶ役割を担っているのは、アルブミンという

タンパク質です。

 

 

このアルブミンが足りないと薬が体に行き渡りません。

 

 

また、体の中で薬を無毒化するように代謝するのに酵素が

必要となりますが、この酵素もタンパク質からできています。

 

 

つまり、薬を飲むことはそれだけで体の中のタンパク質を

消費することなのです。

 

 

逆に、タンパク質不足だと薬がきちんと効かないということも

いえます。

 

 

タンパク質は歯ぐきの材料です。

 

 

このたんぱく質が不足すると歯ぐきが正常につくられなくなって、

歯周病になる危険が出てきます。

 

 

 

薬を長期的に飲むということは、こういうリスクも背負うという

ことなのです。

 

 

 

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/

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