一般的に高血圧の薬は長期間服用することになりますが、
徐々に歯周病が進行する人がいます。
降圧剤の副作用は歯ぐきが増殖することですが、これは歯周病
になることを示しません。
歯周病が悪化していくのは、体の内部にその原因があるからです。
薬の代謝によって体の中の栄養素が奪われることがその原因の
一つです。
体の中で薬を運ぶ役割を担っているのは、アルブミンという
タンパク質です。
このアルブミンが足りないと薬が体に行き渡りません。
また、体の中で薬を無毒化するように代謝するのに酵素が
必要となりますが、この酵素もタンパク質からできています。
つまり、薬を飲むことはそれだけで体の中のタンパク質を
消費することなのです。
逆に、タンパク質不足だと薬がきちんと効かないということも
いえます。
タンパク質は歯ぐきの材料です。
このたんぱく質が不足すると歯ぐきが正常につくられなくなって、
歯周病になる危険が出てきます。
薬を長期的に飲むということは、こういうリスクも背負うという
ことなのです。
小幡歯科医院