熱中症予防の商品として最近人気があるのが塩飴です。
熱中症予防のための水分補給には塩分も大切であることは周知のことです。
そこで登場したのが塩飴です。
「熱中症予防に塩飴を」というキャッチフレーズで売られていて、とても人気があるようです。
そして、この塩飴で虫歯になる人が増えました。
どのメーカーの塩飴にも砂糖やそれに準ずるものが入っています。それはよくわかります。甘味を入れないと、まずくて口にすることができないでしょう。
そして、砂糖が入っているので虫歯の原因になります。
塩飴による虫歯は高齢者に多いと感じています。人は年齢を重ねると唾液の量も減っていきますので、より飴を欲するようになります。そこに、「熱中症予防」のキーワードがついた塩飴が登場しました。ヒットするのは必然だったと思われます。
高齢者の中でも、特に男性の虫歯が目立ちました。今まで甘いものを食べる習慣がなかった男性が、塩飴を多用するようになって虫歯になってしまったのです。
それまで虫歯になることはなかったのに、高齢になって急に虫歯が増え始めました。「最近、飴をなめるようになりませんか?」と尋ねると、大抵ビンゴです。
虫歯にならないためには、飴をやめてもらうしかありません。甘いものを食べる習慣がなかった方にとっては、やめることは大変ではないようです。甘いもの好きな方の甘味制限は苦労します。虫歯予防で一番難しいところです。
前回と同様の締めになりますが
熱中症予防には麦茶と梅干がお勧めです。
小幡歯科医院