検診に際してレントゲン撮影はしたくない、という患者さんがいらっしゃいます。
当院ではあまり感じませんが、特に震災以降は増えているようです。
歯科のレントゲン撮影の際の放射線被爆は微量です。
http://obatadc.blog.ocn.ne.jp/zatudan/2011/03/post_d2fb.html
(ただ、この頃は私も原発の影響を甘くみていたのがわかります。)
微量であり一瞬の外部被爆なので身体への影響はほぼないと
考えていますが、だからといって無意味に撮ってはいけないものです。
ただ、今回は被爆のためのレントゲン拒否の話ではありません。
レントゲンを撮りたくない理由で一番多いのは
レントゲンフィルムが口の中に入るのが気持ちが悪い
ということです。
嘔吐反射といって喉の方にものが入ると「おえっ」っとなってしまう人がいます。
こういう方にはレントゲン撮影は辛いものです。
ただ検診に際しては口の中にレントゲンを入れない撮影法があり、
それで対応できます。
さて、今回の主題です。
虫歯を発見されるからレントゲンを撮りたくない、という方がいらっしゃいます。
気持ちはわかるのですが、これが一番困ります。
レントゲン撮影をしないと確実な診断ができないので、検診の意味が
薄れてしまいます。
そこで「レントゲンで虫歯が発見されても治療拒否してもいいんですよ。」と
説明しますが、あまり説得にはならないようです。
基本的に患者さんの意思を尊重しますが、検診するならレントゲンを
撮りたいのが本音です。