歯の治療を行うにあたって、金属を使わないようにすることが主流となっています。
金属を使わない治療を「メタルフリー」といいます。
金属を使わないメリットは以下の通りです。
1 金属アレルギーの原因をなくす
歯に入れる金属でアレルギー症状を起こす人がいます。
金属を使わないことで、アレルギーを回避することができます。
2 プラークをつきにくくする
人の体には微弱な電気が流れていますが、口の中の金属がさらなる電流を起こすことにつながります。
金属を使わなければ電気的にプラーク(食べかすに細菌が集まったもの)が引き寄せられることがないため、汚れがつきにくくなります。
3 亜鉛が失われるのを防ぐ
あまり知られていないことですが、口の中の金属は亜鉛とくっつく傾向にあります。
結果、体から亜鉛を奪います。
亜鉛は味覚をつかさどる栄養素で、亜鉛不足が味覚障害を引き起こす場合があります。
口の中に金属があると味をおかしく感じる人がいるのはこのためです。
4 腐食による悪影響がない
電流が流れることと同じことですが、口の中の金属はイオン化し腐食します。
これは金属がさびるイメージですが、歯ぐきが黒くなったり味をおかしく感じることにつながる場合があります。
5 歯が割れるのを防ぐ
金属は歯より硬いです。また、それ自体割れることがありません。
そのため、金属を入れた歯が割れてしまうことがあります。
(セラミックの場合は、セラミックの方が割れます。)
金属を使用しない方が歯が割れる心配が少ないのです。
小幡歯科医院
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