それではエネルギー源の糖質をなくしてみましょう。
これがいわゆる糖質制限です。
ブドウ糖がなくなって解糖系が働かなくなっても、脂肪酸があればクエン酸回路はまわります。
そしてそのエネルギーはブドウ糖でまかなうエネルギーよりもずっと大きいものとなります。
ただし、前回お話ししたように、タンパク質とビタミンBと鉄が不足しているとクエン酸回路は正常に回りません。
さらに脂肪が足りない場合は、クエン酸回路を回すためにタンパク質→ピルビン酸というルートを使用せざるを得ません。
これはすなわち、筋肉を取り崩してエネルギーを得ることで、体がやつれてしまいます。
タンパク質、脂質、ビタミンB、鉄が足りない場合は糖質制限をするのは危険だということがわかります。
具体的には穀物、野菜、豆腐を中心に食事していた人が、糖質制限としてその穀物を控えてしまう状態です。
豆腐の植物性タンパク質はエネルギーを得るには不十分ですし、野菜ではビタミンBや鉄が不足してしまいます。
ビタミンBや鉄は動物性食品に豊富なのです。
http://blog.goo.ne.jp/obatadc/e/d2e340e78d534a7e4d2c03941c9aae9b
糖質制限を行う場合はタンパク質、脂質、ビタミンB、鉄が揃ってからでなければうまくいきません。
これらの栄養素が体に入っていない場合はいきなり糖質制限を行うことは避けた方がいいです。
(続く)
小幡歯科医院