小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

解糖系とクエン酸回路(タンパク質と脂質の重要性)

2015-01-14 00:56:29 | 栄養

ヒトはブドウ糖を体の中でつくることができます。

            

タンパク質や脂肪を材料としてブドウ糖をつくることができるのです。

                    

(図ではアミノ酸からブドウ糖がつくられていますが、脂肪が代謝されてできるグリセリンからもブドウ糖はつくられます。)

       

これを糖新生といいます。

            

 

                       

「糖質を摂らないでも大丈夫なの?」という問いの答えが、この糖新生です。

             

体の中でつくることができるので、糖質由来のブドウ糖は必須栄養素とはなっていません。

                 

タンパク質に関しては必須アミノ酸、脂肪に関しては必須脂肪酸があり、体の中でつくることができないので食事から摂ることが必須となっています。

 

                    

           

動物性の食品をしっかり食べてタンパク質、脂質、ビタミンB、鉄を確保して糖質に頼らないエネルギー産生をすることが理想です。

            

ブドウ糖からのエネルギーに頼らなければ乳酸が発生することも少なくなります。                    

            

ただし、体にタンパク質が足りなければ筋肉を切り崩して糖新生を行うことになるので、タンパク質が足りていない状態でいきなり糖質制限をするのは危険です。

          

まずは動物性のタンパク質や脂質をしっかり食べられるようになることが大切です。

                 

                  

そしてタンパク質、脂質、ビタミンB、鉄でクエン酸回路をしっかり回すことができるようになれば、糖質を摂ってもその悪影響が少なくなります。

                 

           

これらの栄養素を効率よく含む食材が肉です。

               

                  

糖質制限でお肉を食べることを推奨するのがこの理由です。

          

(続く)

 

                

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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