「今夜は飲めますか?」
手術を行った患者さんによく聞かれる質問です。
飲める場合と飲まない方が良い場合があります。
「お酒を飲んでも大丈夫ですよ。」というと皆さん嬉しそうな顔をされるので、ほん
とうに晩酌を楽しみにしているんだなー、と感じます。
さて、手術後にお酒を飲んで良いかどうかは「手術の侵襲」によって決まります。
侵襲とは、手術でどれくらい体(歯科の場合は歯ぐきや顎の骨)にダメージを与え
たか、ということです。
ダメージが少なければ飲酒をしてもかまいませんし、ダメージが大きければ飲酒は
控えなければなりません。
もっと具体的にいいますと、内出血の有無が決めてです。
手術後内出血が起こりそうもなければ飲酒をしてもかまいません。
手術後内出血が起こりそうなら飲酒は控えていただかなければなりません。
簡単な抜歯や無切開で行ったインプラント手術ではお酒を飲めます。
時間のかかる抜歯や歯ぐきを切開したインプラント手術ではお酒を控えた方が
良いです。
内出血している状態でお酒を飲むとさらに血行がよくなってしまって、痛みが増幅
します。そのため治るにも時間がかかってしまいます。
手術後に飲酒できるかどうかは、手術中の感触で決めますので手術が終わる
まで判断できません。
基本的には手術の後は飲まない方がいいんですけどね。
小幡歯科医院