小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

何故割れた歯を発見できないのか

2008-06-28 10:15:00 | 移植、再植

前回、割れた歯を再植した場合の成功率は、「割れてからどれくらい期間が経って

いるか」によって決まることを書きました。

            

歯が割れてからすぐに再植を行うことができれば成功率はかなり高いです。

            

治療後も元々の歯の状態と同じくらいに回復して、食事も問題なくできるようになり

ます。

                    

               

ただ、歯(の根)が割れていることはすぐには発見できないものです。

             

それは歯が割れてもすぐに痛みや歯ぐきが腫れたりする症状がでないからです。

          

割れてから半年くらい経たないと症状がでません。(「なんかうずく」くらい

の違和感しか感じないものです。) 

                

また半年くらい経たないとレントゲンに異常が現れません。

               

違和感があってもレントゲンに異常がなければ、なかなか治療に踏み切ることが

できません。

                

そのため、どうしても痛みや腫れの症状が出てレントゲンで歯の根の周りが黒く

なってから治療に踏み切ることになってしまいます。

               

そういうわけで、ほとんどの場合、割れてすぐに再植をすることができないのが

現状です。

               

 

               

 


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