手術をしなければならないことがインプラント治療の大きなネックです。
「手術は痛いですか?」
「手術のあとはツライですか?」
答えはこうです。
「麻酔をしっかりすれば、手術は痛くありません。」
「手術のあとは意外に痛くありません。」
何故手術の後に痛くないかといいますと、当院では「無切開手術」を行っている
からです。
手術をしなければならないことがインプラント治療の大きなネックです。
「手術は痛いですか?」
「手術のあとはツライですか?」
答えはこうです。
「麻酔をしっかりすれば、手術は痛くありません。」
「手術のあとは意外に痛くありません。」
何故手術の後に痛くないかといいますと、当院では「無切開手術」を行っている
からです。
歯周病になりにくい人に限定してインプラント治療を行えば、成功率は100%に
近づくでしょう。
具体的には、毎日しっかりと歯磨きをして、歯ぎしり食いしばりが少なく、タバコを
吸わず、糖尿病がなく、歯のかみ合わせも適正な人にとってはインプラント治療
の成功率は100%です。
現実問題としてこういう人はインプラント治療が必要になることはありません。
歯磨きが不十分だったり、歯ぎしり食いしばりがつよかったり、タバコを吸っていた
り、糖尿病があったり、かみ合わせが不正だったりするためにインプラント治療が
必要になってしまうのです。
大事なのは、自分の弱点を把握してインプラントに与える悪影響を極力減らして
いく、ことです。(その方法は「歯周病」に対する対策と同じです。)
それがインプラント治療の成功率を高めることにつながります。
歯周病になりやすい人はインプラントがもたない可能性があります。
ただ歯周病にならないように努力することによってインプラントの成功率は上が
っていきます。(その内容はカテゴリー「歯周病」の内容と同じです。)
ここでは、特にインプラントが長くもたなくなる要因をいくつか上げていきます。
糖尿病
歯ぎしり、食いしばり
喫煙
骨粗しょう症
歯(インプラント)磨きをしない
経験上、糖尿病がコントロールされていないことがインプラントの寿命にもっとも
大きく関わってきます。
歯ぎしり、食いしばりを強くする人は、インプラントに強い負荷がかかって悪くな
っていきます。
喫煙はボディーブローのようにインプラントに悪さをしていきます。
骨の密度がうすいとインプラントは強い力に耐えられません。
歯周病(インプラント周囲炎)にならないためには毎日のブラッシングが大切です。
インプラントは自分の歯ではないのですが、しっかり磨かないと悪くなってしまい
ます。
きちんと診断し、きちんとした治療を行えば、インプラント治療の成功率は95%
くらいです。
ということは100人に5人の人は10年もたずに、インプラントがだめになってしま
うということです。
どういう人がインプラントが長くもたないのでしょうか。
インプラントは虫歯になりません。が、インプラントは歯周病(インプラント周囲炎
といいます)にはなります。
インプラントが歯周病にならなければ、インプラントは長くもちます。近年のインプ
ラントなら30年、40年という期間も夢ではありません。
ただ、ひとたび歯周病にかかってしまうとインプラントも5年くらいでダメになってし
まうこともあります。
「歯周病になりやすい人」がインプラントがもたない人であるといえます。
「インプラントはどのくらいもちますか?」
よくされる質問です。
近年、インプラントの成功率は高くなっています。
歯科治療の成功率は、通常10年間もつかどうかで語られます。治療した歯が
10年問題なくかめることを成功といいます。(どんな治療も成功率は100%に
はなりませんが。)
世界的にいろいろなインプラントメーカーがあって、いろいろな施設で成功率を
発表しているのですが、それをみるとばらつきがあります。だいたい89%から
98%という数字がでてきます。
勝負事と一緒で、勝てる相手ばかりを選べば勝率は上がりますし、すべての挑戦
を受けていれば勝率は下がってきます。
無難な数字として、インプラントの成功率は95%くらいというところでしょうか。
インプラントの材料、歯科医の技術の進歩によって、15年前よりも10%近く上が
っています。
インプラント治療というと、どういうイメージを持たれるでしょうか。
最大の長所は自分の歯とまったく同じようにかめるようになるということです。
歯を失って食事をすることが困難になってしまった方には、衝撃的な治療として
感じられるはずです。
インプラントを埋め込んで歯を入れると、入れ歯のような取り外しではなく顎に
固定された歯が入りますので、歯の感触や見た目がとても自然になります。
一方インプラント治療は気安く受けられる治療ではありません。
短所としては、手術をしなければならない、治療費が高い、治療前よりブラッシ
ングの手間がかかるようになる、ことがあげられます。
手術をすること、治療費が高いことは一般的に知られていることだと思います。
ブラッシングに関しては、歯が増えるので日頃磨く本数が増えるということです。
また入れ歯を入れていた方にとっては、取り外して洗うことができなくなるという
ことです。
ただ、入れ歯を取り外して洗うことがおっくうな方にとっては、磨き方が楽になる
かもしれません。
なお、「インプラントは自分の歯ではないのだから、磨かなくても大丈夫。」という
のはまったくのウソです。
最近市民権を得ているインプラント治療ですが、誰でもできるというわけではあり
ません。
インプラントは直径4ミリ、長さ8~16ミリのスクリュー型のボルトを埋め込むのが
標準です。
つまりインプラントを埋め込む顎の骨の部分の幅が4ミリ以下ですとインプラントは
入りません。幅が6ミリないとインプラントが良い状態で入りません。
また骨の長さが7ミリ以下ですとインプラントが良い状態では入りません。
骨の幅や長さが短い人のために直径3ミリのインプラントや、長さ6ミリのインプ
ラントもあります。
ただ直径や長さを短くしたインプラントでは寿命が短くなる可能性があります。
骨の状態はお口の中を見ただけではわかりません。
レントゲンを撮らないと診断できません。
さらに、幅や長さがギリギリの場合はCTを取らないと正確には診断できません。
面倒なのですが、大学病院に行って頂いてCTを撮ってから、インプラント治療が
できるかどうか判断する場合もあります。
インプラント自体は50年前に件の整形外科医に考え出されたものです。
日本に導入されたのは1980年代で、当時の材質はセラミックやサファイアなど
でした。
体に害がないという理由で選ばれたこれらの材質のインプラントは、骨にくっつか
ないため成功率がかなり低かったようです。
その後、インプラントの材質にはチタンが最も優れていることが常識となって、
現在はすべてのインプラントメーカーがチタンを使用しています。
使用するチタンもその表面をいろいろ加工して、骨にしっかりとくっつくように改良
されています。
この10年のチタン表面の開発がすばらしく、インプラントの成功率が飛躍的に
あがりました。
10年前までは、「インプラントは是か非か」という議論が盛んだったのですが、
最近「インプラントは良くないものだ。」という意見を聞かなくなりました。
(以前は「インプラントなんてとんでもない!」と言っている歯科医も多くいたの
ですが。)
それは、インプラントの材質の進歩と、歯科医の技術と知識の進歩によって、
インプラント治療の失敗が激減してきたことによるものだと思われます。
今回から「インプラント」の話です。
(ちなみに、このブログの内容はホームページの項目を順番に説明する構成に
なっています。)
インプラントは歯科医が考え出したものではありません。
整形外科医が考えたものです。
腕や足を骨折した時に、折れた骨のところをボルトで固定する治療があります。
これを顎の骨の中に埋め込んで歯の根の代わりにしようと考えたのです。
顎の骨にボルトを埋め込んで歯の根にする。これが「人工歯根」とよばれる
所以です。
小幡歯科医院
http://www.obatadc.sakura.ne.jp/implant.html