小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

口内炎とビタミンB

2014-07-29 06:54:00 | 口内炎

口内炎にビタミンBが効く、と聞いたことはありませんか。

              

                

チョコラBBの効能にも「口内炎」て書いてありますね。

                

          

今日はビタミンBが口内炎に効くメカニズムをお話ししたいと

思います。

             

                    

       

口内炎は何らかの原因で口の中の粘膜が傷ついた(歯で噛んだ、

硬い食べ物が当たった)ことが始まりです。

                  

        

普通は粘膜の傷は3日くらいで治るのですが、それがどんどん

悪化し治るまでに2週間くらいかかるのが口内炎です。

                          

              

ですから、口内炎は粘膜の傷の治りが悪い、つまりコラーゲン

合成がうまくいかない状態であるといえるでしょう。

             

              

                     

ビタミンBがコラーゲン合成に関わる場合のキーワードは

「ホモシステイン」です。

                       

              

このホモシステインはコラーゲンを弱く(劣化させて)してしまう

作用があって、なるべく多くない方がいいのです。

                    

                     

ホモシステインは「メチオニン」というアミノ酸の代謝の過程で

つくられます。(メチオニンは肉に多く含まれるとても重要な

アミノ酸です。)

                 

           

具体的には増えてしまったホモシステインは再びメチオニンに

なるようにリサイクルされます。

                    

            

このリサイクルに必要な栄養素が葉酸とビタミンB12です。

                     

                           

この栄養素が足りないと、コラーゲン合成を邪魔するホモシステイン

が増えてしまいます。

              

               

さらに、ホモシステインはビタミンB6によって、「システイン」に

変換されます。

                       

              

逆に、システインはコラーゲンの合成に役に立つアミノ酸です。

                        

                 

ビタミンB6が足りないとシステインはつくられませんし、

ホモシステインが増えることになります。

               

                      

                

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、これらのビタミンB群が歯ぐきの

コラーゲンをつくるのに働いています。

                         

                  

ビタミンB群を多く含む食品は、酵母やレバー、未精製の穀物、肉、

魚介類、野菜などです。

                    

           

お肉を食べるのを控えると口内炎ができたりします。

                      

             

タンパク質補給はとても大切です。

     

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歯周病とビタミン、ミネラル | トップ | テレビのアンケートに答えま... »
最新の画像もっと見る

口内炎」カテゴリの最新記事