啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

セツブンソウ

2011-02-03 08:09:18 | 山野草

「セツブンソウ」が小さな花をつけているのを見つけた。今日は節分。最高のタイミングだ。乾燥しきった小さな鉢の中。水をやりたいと思っていたが、この冷え込みの中で、水をあげても凍りついてしまうのではないかと思っていた。日中、気温が上がると言うので水を遣ろうとして覗くと、ぽつんと小さな白い花。何と、咲いているではないか。

花というか、まだ蕾の状態だが、花茎は5ミリ足らず。白く花弁に見える部分は、本当はガクなのだというが、私にとってはどちらでも良い。清楚で今にも消え入りそうな可愛さ全体がセツブンソウなのだ。

ウィキペディアデ検索してみると、キンポウゲ科のセツブンソウ属。石灰岩質の土壌に多く、関東以西に自生すると言う。本来はヒョロヒョロと伸びる茎の高さが10センチほど。葉はキンポウゲ科独特で切れ込みが深い。花は盛期には1・5センチ位になる。周囲が緑に包まれる初夏までには、はかなくも命を閉じる「スプリングエフェメラル」だが、福寿草とともに一番早く花を付ける一種だろう。

庭の鉢で咲いたものは、4年ほど前に埼玉県小鹿野町の自生地に見物に出掛け、そこで販売していたのを買ってきたもの。元気で生き続けている。今、1本だけ芽を出したが、背丈は1センチほど。地面にくっつくように蕾が育っている。自生しているのは小鹿野でしか見たことが無い。落ち葉を押し分けるように背を伸ばしていたのが印象的だった。一度、管理されずに自生しているセツブンソウに会って見たいものだ。栃木県南部のどこかに咲いていると聞いたことがある。


コメント
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