乾燥しきって、今年はもう枯れてしまったのではと心配までしたユキワリソウ。気が付くと“雪を割って”ではなく、枯れた葉から少しだけ花芽を出し、可愛い花をつけていた。
子供の頃から「ユキワリソウ」の名で親しんできた。“雪割草”は雪が解けると直ぐに花を開く可憐な花をさしており、イチゲからハシリドコロなど何種類かあるようだ。ただ、人気が有り一番多く栽培されている“オオミスミソウ”をユキワリソウと呼ぶこともある。本種はキンポウゲ科だが、ユキワリソウという名のサクラソウ科の高山植物も別にあるようだ。
雪割草=ミスミソウで、新潟県など日本海側に多く、大型な種をオオミスミソウと読んでいる。葉の形が少し先の部分が尖った3角になっている。写真に写っている緑の葉は、ムラサキカタバミ。まだ本体の葉は出ていない。トキの島に自生していた時は、葉と花が一緒だったが、群馬に来てから花のほうが先行する。
雪融けのジメジメした雑木林の日当りの良い場所などに多いが、乾燥地帯の鉢の中で生き抜く術を会得したのだろう。群馬に来てもう10年近くになる。