啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ウスタビガ」の繭

2011-02-24 07:56:22 | 里山

庭の「サンシュユ」の蕾が膨らんでいる。子王山(二千階段=約550メートル)の山頂近くに、我が家の庭のサンシュユより少し早く咲くのがあるのを思い出し行ってみた。カアチャン茶屋の登山口から、急な階段と男坂を登りきった鞍部を少し下ると山頂への最後の急登。登り始めて直ぐの左手(北)、手に届くほどのところにシャンシュユの木がある。

残念ながら未だ蕾だった。冬の間の山歩きトレーニングコースのひとつとして、山に行きたくても時間がなくて行けない時のウサバラシコースとして貴重な場所。初めてこの木の存在を知った時には、花の位置が目の高さ程だった気がするが、今では手を伸ばしても届かない。

直ぐ近くに“緑色の繭”らしきものを見つけた。緑色のマユは天然の繭で貴重な存在という映像をテレビで見たことがある。早速カメラに収めた。

貴重な“緑ノマユ=天蚕”は野生のカイコのこと。清潔な(黄)緑色の繭を作り、マユから作る糸は「絹のダイヤモンド」とも呼ばれるそうで、普通のシルクの100倍近い値段がするとか。もうひとつは「ヤママユガ」と呼ばれる蛾の繭。これも養蚕のカイコと同じ形の繭を作るが、繭のいろが鮮やかな緑色ではない。

葉を落とした枝に鮮やかな緑を付けているのは「ウスタビガ(薄手火蛾)」の繭。手火とはチョウチンのことだそうだ。ネットの画像で見る限り、天蚕と同じ清らかな緑色だが、こちらは高く売れるとは書いてなかった。繭は美しいが、カイコのような長丸形ではなく、幼虫のころは“おどろおどろしい”実際に見たら気絶しそうな虫。成虫の蛾も羽に“目玉模様”が付いたとんでもない姿をしている。

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