啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「仙人ヶ岳」(663メートル)と「マンサク」

2012-03-23 11:20:58 | 低山歩き

昨日、友人2人と仙人ヶ岳を歩いた。予報では「好天で前橋は17度C」と絶好の山歩き日和だったが、3人が口を揃え“何!!今日の天気予報は完全な外れ!!”という曇天の薄ら寒い一日。目当てのマンサクは2-3本の開花している木を見つけるのがようやくだったが、カタクリやヤマネコノメソウなど山野草が芽吹き始めた沢沿いの山道、歩きでのある変化の多い岩尾根など快適な山行だった。

「仙人ヶ岳」は桐生市と栃木県足利市の市境(=県境)にある。前仙人(647メートル)から山頂に掛けてマンサクが多数自生しているのが知られる。今回は足利市小俣北町の「ホタルの里」から生満不動のある沢沿いに登り、帰路を岩尾根沿いに猪子峠に下るコース。カタクリが一輪咲いており、2輪草は芽吹いているが蕾もまだ。ミソサザイの可愛いらしいさえずりが冴え渡っていた。

90分弱で尾根(熊の分岐)に出て、15分ほどで山頂に着く。2年ほど前に来た時には尾根沿いに何本か見られたマンサクが全く咲いていない。終わったのか、寒くてまだ咲かないのか判らない。マンサクを求めて、前仙人方面に30分歩いてみることにする。

小さなピークを2つほど越したところに2本の満開になったマンサクが咲いていた。尾根沿いに咲き誇るマンサクを予定していたのだが、3本ほどしか見当たらない。20分ほど降りたところで諦め、山頂に引き返し昼食とした。

帰路は尾根沿いに猪子峠に下る。途中の「犬下り」では13,4メートルの鎖場に緊張。男体山や袈裟丸山、赤城山方面のほか、東側の低山など展望が素晴らしい。変化のある岩が多い登山道を楽しみながら下った。低山だが満足度の高い山行となった。

「マンサク」はマンサク科マンサク属の落葉小高木。2-3月にほかの木々に先駆けて、細長く2センチほどの紐状の赤黄色い花びらをつける。枯れた林に浮かんでいるように見える。本州の太平洋側から九州の山地に自生。枝は良く曲がり、折れにくい。合掌造りの家では「ソネ」と呼び、柱や桁を結束するのに使うという。折れにくい上に、乾燥すると絞まるのだそうだ。
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