竹沼の外周道を散歩中。カミさんに“これなに?木の実かしら”と呼ばれた。胞子系の植物であるとはすぐに気が付いたが、何となく気色が悪い・・妙なもの。見たことはあるような気がするが、意識して見るのは初めて??ブログの絵に貧している時。とにかくカメラに収めた。調べて見ると食用にされたり、移動したり・・何だか奇妙な植物でもある。
「ツチグリ」はツチグリ科ツチグリ属のキノコ。夏から秋に見られるという点が少々気に懸かるが、外見上は問題なく当該種。林内の道端や土の崖などに普通に見られるという。丸い部分は直径で2センチほど。開いた星形の部分を含め5-6センチになる。
中央部の丸い部分(袋)が成長し、胞子もこの部分で作られ、袋にある穴から放出される。外側に厚い外皮があり、成熟すると裂けて星形に開く。「晴れた日に移動する」という書き込みがあった。キノコが移動する??!!星状に外に開く外皮は7-10枚になるという。この外皮は雨が降ると外に開き、天気が良いと萎むのだそうで、その繰り返しで動くのだろう。雨があがった直後の暖かい竹沼で、移動の最中だったのかもしれない?
気色の悪い色と形だが(袋部の)内部が固く白い幼菌の時期に食用にされるのだという。東南アジアでは缶詰にしているところもあるそうだ。日本でも福島県などで“マメダンゴとかママダンゴ”と呼ばれ、6-7月の梅雨時に食卓に上がるという。内部が白い幼菌の頃に味噌汁の具、佃煮などにされる。“白い部分を薄切りにしてバター炒めにすると美味”という九州の方の書き込みもあった。外見からは食べるには勇気が要るが・・・。