私は元々クラシック音楽が好きでオーディオに入りました。小学生の頃からのファンで中学・高校時代はクラシックの音楽を聴く為にFMラジオをいつも身近に持ち歩いていました。新しい曲を聴くたびにその曲の新鮮さに「感動」したものでした。それが「もっと良い音で聴きたい!!」が昂じてオーディオの深みに嵌ってしまいました。
クラシックと一言に云っても色々なジャンルが有ります。それこそソロから100人を超すオーケストラまで有り、弦楽中心の曲もあれば金管が派手に吹きまくる曲も有ります。メロディックな曲もあれば打楽器を中心としたリズミックな曲も有ります。
判りやすいメロディティックな曲が好きです。口ずさめる様なのが良いです。例えばベートウベンのロマンスやブラームスの6重奏曲の様なもの。また舞曲も好きです。メヌエット・ワルツ・タランテラ・・・。それらが全て合わさった「交響曲」を中心に25年くらい聴いてきました。
40才頃からはクラシックの室内楽の延長みたいにしてピアノトリオからJAZZ入門をしました。MJQやデイブ・ブルーベックあたりでしょうか。この頃はJAZZを聴く回数が大幅に増えています。JAZZには一発のノリが有りますのでクラシックにない楽しみが有ります。また1曲の時間が短いのも嬉しいです。
クラシックの曲は総じて長い曲が多い上に、同じ曲を誰が演奏したかを楽しむ方向に有りますので新鮮さがなくなりました。メロディが頭の中に入ってしまっていますので一度聴くとなかなか次の機会が有りません。(欲しがらない)
ベルリオーズの「幻想」交響曲は20枚くらい違う演奏家のLPやCDを持っていますが聴くのは1~2枚だけです。ワルター、クレンペラー、ミンシュ、クリュイタンス、アンセルメ、マゼール、アバード、バーンステイン、オーマンディ、メータ、小沢、小林等々。
どれも一流のコンダクターとオケですが、誰がどう振ったなどと唱えてみても「好きか嫌いか」に分別されるだけです。分析的に聴くより音楽に浸りたいと思うようになりました。
装置も出来るだけシンプルで最高の音質を出せる物を志向するようになりました。その為メーカー製を否定したくなります。SPも自分の手の入った物がメーカー製を大幅に超えています。アンプもしかり。CDP関係のみスキル不足で手を付けていません。
そんな訳で50歳を越えた現在では、クラシックの室内楽やJAZZ(ビ・バップ中心)、ボーカルが増えてきました。この辺の音楽の志向が再生音にも出てきていると思います。