Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

聴く音楽の変化

2008年01月26日 | ピュアオーディオ

私は元々クラシック音楽が好きでオーディオに入りました。小学生の頃からのファンで中学・高校時代はクラシックの音楽を聴く為にFMラジオをいつも身近に持ち歩いていました。新しい曲を聴くたびにその曲の新鮮さに「感動」したものでした。それが「もっと良い音で聴きたい!!」が昂じてオーディオの深みに嵌ってしまいました。

クラシックと一言に云っても色々なジャンルが有ります。それこそソロから100人を超すオーケストラまで有り、弦楽中心の曲もあれば金管が派手に吹きまくる曲も有ります。メロディックな曲もあれば打楽器を中心としたリズミックな曲も有ります。

判りやすいメロディティックな曲が好きです。口ずさめる様なのが良いです。例えばベートウベンのロマンスやブラームスの6重奏曲の様なもの。また舞曲も好きです。メヌエット・ワルツ・タランテラ・・・。それらが全て合わさった「交響曲」を中心に25年くらい聴いてきました。

40才頃からはクラシックの室内楽の延長みたいにしてピアノトリオからJAZZ入門をしました。MJQやデイブ・ブルーベックあたりでしょうか。この頃はJAZZを聴く回数が大幅に増えています。JAZZには一発のノリが有りますのでクラシックにない楽しみが有ります。また1曲の時間が短いのも嬉しいです。

クラシックの曲は総じて長い曲が多い上に、同じ曲を誰が演奏したかを楽しむ方向に有りますので新鮮さがなくなりました。メロディが頭の中に入ってしまっていますので一度聴くとなかなか次の機会が有りません。(欲しがらない)

ベルリオーズの「幻想」交響曲は20枚くらい違う演奏家のLPやCDを持っていますが聴くのは1~2枚だけです。ワルター、クレンペラー、ミンシュ、クリュイタンス、アンセルメ、マゼール、アバード、バーンステイン、オーマンディ、メータ、小沢、小林等々。

どれも一流のコンダクターとオケですが、誰がどう振ったなどと唱えてみても「好きか嫌いか」に分別されるだけです。分析的に聴くより音楽に浸りたいと思うようになりました。

装置も出来るだけシンプルで最高の音質を出せる物を志向するようになりました。その為メーカー製を否定したくなります。SPも自分の手の入った物がメーカー製を大幅に超えています。アンプもしかり。CDP関係のみスキル不足で手を付けていません。

そんな訳で50歳を越えた現在では、クラシックの室内楽やJAZZ(ビ・バップ中心)、ボーカルが増えてきました。この辺の音楽の志向が再生音にも出てきていると思います。


A727の導入断念

2008年01月26日 | ピュアオーディオ

自宅のシステムにA727Dクロック品をSD-9500と交換して使用するつもりでいましたが断念しました。

決定的に「音数が少ない」・・・基音の再生は良いのだが余韻が少ない為に潤いに欠ける。導入前から判っていた事でも有りますがトランスポートとして使う分には質感の向上が出来ますが、内臓のDACはやはり時代遅れのものです。

当該A727Dは専務宅のB226Dと交替させ、B226Dは事務所のアルテック用のトラポにします。

自宅はどうしてもラック四段のスペースしか取れませんのでDACの設置が出来ません。モノラルパワーアンプ×2台(2段)をマッキンMC2500と交換してスペースを生み出そうとも考えましたが、こちらも縦方向に巨大すぎてやはりスペースが足りません。

しばらくはSD-9500単体+ST-5で使います。結局元に戻りました。サウンドのグレードが下がるのは何とも我慢が出来ません。「漂うような、それでシルキーな質感、ワイドレンジ感」はA727からは期待できません。A727Dはエージング中ですがSD-9500単体の能力を追い越すとは思えないと諦めました。

機器購入の代金とDクロック化の代金20数万円が悲しい運命になりました。こんな「オーディオ回り道」を繰り返しています。

私はガッカリしましたが喜んでいる人もいます。専務はB226がA727に交換されることによるグレードアップの恩恵を受けるでしょう。SD-9500をDACとして使っていますので・・・。ただ一抹の不安。当該B226はコンデンサーを全てOSコンに変更しているのでオリジナルより格段に音質向上しています。A727が負けましたらこちらもOSコンへの交換に出します。