Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

A727の音質その後

2008年01月24日 | ピュアオーディオ

昨夜A727のDクロック化後の音質がレベルダウンしていると書きましたが、その後2時間ほど聴き続けていたら随分と音の伸びが出てきました。

「この質感は欲しい!!」と言う最低線は出てきました。ケーブルや機器が少しづつ馴染んでいるのでしょう。やはり即断するのは早計ですね。

しかし、現状ではSD-9500単体に負けています。707Jシステムがオリンパスシステムのようなサウンドになってきました。スチューダーのサウンドですね。これはこれで悪くはないんですが自宅では「耽美な世界」を作りたいと考えていますので、高音にはシルキーさを求めます。この求めるサウンドからすればチョッと外れていますが、エージングでどれくらい高域が延びてくれるかにかかっています。SD-9500をDACに使えるように工夫を考えています。使えれば確実に2ランク以上音質が上がります。


A727の音質

2008年01月23日 | ピュアオーディオ

A727を購入しマスタークロックの交換をしてもSD-9500の領域にたどり着けないと感じています。読み取りは良いのでしょうがDACがやはり負けています。DACが旧型では太刀打ちできないと痛感しました。

A730もB226もトランスポートとして使っていますが、この727もトランスポートとしか使い道がないのかもしれません。

何が気に入らないかと言えば「音が粗い」の一言に尽きます。音の線の太さの感触は良いのですが「漂うような」質感からは大きく後退しています。

機器を交換して「ビビビッ」と来る物が有りません。明らかにレベルダウンしています。SD-9500のDACを使うように設置場所を工夫しないといけません。スチューダーのメカの故障が少ない点とメカの信頼性がないSD-9500とは良いとこ取りの組合せになります。


マッキンC40の電源電圧

2008年01月23日 | ピュアオーディオ

一昨日、自宅のシステムを色々変更しましたが5段落ちの音質で、BC-Ⅱのシステムにも負けている始末なので、プリアンプの電源を元に戻しました。たったこれだけで元のサウンドイメージに戻りました。

マッキンのC40はカバーを取ってトランスのところを確認しますと117Vに接続して有ります。エレクトリの販売品ですが「100V」でも動作はするとしてそのまま販売されているようです。

しかし、音質は「別物」くらいに違います。音の切れ(シャープさ)や力感、立ち上がりの早さ、高域の伸び、余韻、音色まで違います。やはり117Vで使用するように設計されているんですね。マッキンのアンプを持っておられる方は中のトランスの配線を確認して117Vにされることをお勧めします。

117Vへのステップアップトランスは菅野電気製を使っています。直出しケーブルに不満は有りますがトランスのうなりもなく安全装置もしっかりしていて安心して使えます。

このトランスを初めて使ったとき、非常にシャープなサウンドになったのを記憶していますが、外して見ると「音質」の差がより明確に判りますね。機器やケーブルの音質の評価は取り付ける時よりしばらく使って耳に馴染んだ頃外して確認した方が正確な判断が出来ます。

これに味をしめてマッキンのパワーアンプMC2500とMC2600にもトライして見たいと思います。ステップアップトランスは3万円以下で手に入りますので費用VS効果は素晴らしい物が有ります。


WE 古典管プリ+300Bシステム

2008年01月23日 | ピュアオーディオ

300b1 先日紹介しましたWE古典管プリとラックスのトランスを使った300Bモノラル×2 アンプです。内部配線や端子類及び電源が旧態以前のモノなのでとんでもなく「ナロー」に感じます。これはこれで刺激的な音がしなくていいのでしょうがサウンドが「死んでいます」。

300b2 このアンプのシステムは当方でTrail化して現在でも通用するようなサウンドに仕上げて見たいと思います。私にとってはあくまでも「素材」でしか有りません。

300b3 プリアンプにはWE101Dが使われています。素材の良さは判りますが端子類や電源ケーブルが弱くて私のケーブルが使えません。

パワー管の300BはWE300B復刻版を完実電気に注文していますが、納期未定との事で急遽中国製で間に合わせています。他の球は結構良い球が使用してありビックリしました。例えばオールドムラードの5AU4やE80CC。ロゴが消えていますので素人には判らないと思います。

現状のシステムで出しているサウンドに比べれば「子供のおもちゃ」くらいのサウンドですがゆっくりと楽しんで手を入れていきます。


自宅のシステム鳴らし込み

2008年01月22日 | ピュアオーディオ

昨日A727を導入と同時にあちこち触りすぎて「大幅なレベルダウン」しています。BC-Ⅱシステムに表現力で負けています。5段落ち位落ちています。変更前はBC-Ⅱシステムを聴きたくない状態でしたが、今日はBC-Ⅱの方がはるかに上の表現をしています。

昨日変更した点

1)CDPをSD-9500 → A727Dクロック品

2)Rchウーハー交換 → SN60000番台→18000番台に変更

3)プリアンプC40の117V → 100V化

全てが馴染ませないと本来の性能にならないのでしばらくは「苦難」の時間が続きます。良かれと思ってやってもなかなか思うようなサウンドになりません。

まず交換したウーハーが鳴ってくれません。Lchのウーハーがかなり澄んだ音色に対し、ボン付き気味で鳴り切っていません。

プリアンプの電源変更で音のキレがなくなりました。A727Dは低域よりのバランスですので「漂うような」サウンドが交代しています。しかし、ここが我慢のし所です。最低2週間はこのままで今まで通りに聴き続けます。馴染みが必要なところはだいたい見えてきます。上に行きそうかどうかはその時に判断します。いつでも元に戻すのは出来ますから可能性にチャレンジです。

それでもプリの電圧変更はかなり効いていそうです。ステップアップトランスの直出し配線を対策して117V化も考えておいた方が良さそうな予感。早めにプリだけは戻さないと聴きたくなくなってしまいます。


熊本のオーディオ道場に行ってきました

2008年01月22日 | ピュアオーディオ

Dsc_0001 今日はモニター用の管球アンプのメンテの為オーディオ道場に行ってきました。

名機が勢ぞろいしていますので目の保養にしてください。

ジーメンス オイロダインやトーレンス リファレンス、マイクロSX-8000、アルテックA7、バイタボックスCN191等等が置いて有ります。Dsc_0002

全てが直ぐに聴ける様になっている訳では有りませんが現物を確認するチャンスです。

どれも一度は所有して使ってみたい機器ですがなかなか手に入りません。Dsc_0003 Dsc_0005欲しい方にはよだれが出そうですが片山マスターにご相談も良いかと思います。 Dsc_0006 Dsc_0007 Dsc_0009 Dsc_0010 Dsc_0012 Dsc_0013 Dsc_0014 Dsc_0015


スチューダーA727 D-クロック交換後のサウンド

2008年01月22日 | ピュアオーディオ

自宅に設置したA727はクロックのエージングの為400時間必要とサウンドデンさんから聞いていますので、一日2時間聴いたとして100日、約3ヶ月必要になります。

今日はメインの707Jのウーハーもデザインを揃える為Rchの一個も交換しています。D130の16Ω仕様と云いましても製造番号に相当開きが有ります。今回入手した物は1万番台と6万番台、ルックスではガスケットがコルクとウレタン状の物に分けられます。コルクの物に揃えてルックスを統一しました。(従来片chづつ違っていました)・・・音の質の差は気が付きませんでした。

クロック交換前は完全にSD-9500に負けていたA727のサウンドは完全に互角になりましたね。高域のシルキーな表現はSD-9500の方が勝っていますが中音の音の張り出しはA727の方が好ましいです。

音の重心はSD-9500が高かったのに対し重心が下がって低域の再生能力が向上しています。どちらが良い悪いではなく好みの領域です。自然なバランス感でA727を私は好みます。音の粒子も少し太くなったようで今までテナーサックスがきつく感じられたのがすんなりと聴けるようになりました。その代り高域のシルキーな質感が後退しています。何処まで挽回してくれるかと期待しています。

メインでは今日は満足に比較できませんのでサブのBC-Ⅱのシステムで検証しています。こちらのシステムの電源はSCE-43のままですのでBC-Ⅱのサウンドは「ヌケ切って」います。本当にストレスがなくスカッと全てを出してきます。A727はこちらとも相性が良さそうです。この質感は4343では出せない質感です。負けているのは低音の量感・スケール感だけで他の質感や繊細感、情報量、音色、表現力とバランスは完全に凌駕しています。一般のお宅の4343はまず勝てないでしょうね。これがTrail仕様のSPの実力です。一般のBC-Ⅱとは外観が同じだけで出てくるサウンドやスケール感がまったく違います。

BC-Ⅱのシステムでも同じように重心が下がっているのが判ります。ひとまず相性が合うということで安堵しました。聴きやすいので眠ってしまいそうになります。心地よいです。深夜はメインの音量ではチョッとつらくなります。

プラグの馴染みが出てきているのでしょうか、いつも良く聴くCDをかけているんですが音数が相当に増えています。しばらくは馴染んで行くだけで良い方向に変化してくれそうです。


今日のオーディオ三昧

2008年01月21日 | ピュアオーディオ

今日は自宅のシステムにA727を設置しました。それと同時にプリC40のステップアップトランス(117V)を撤去いたしました。音の切れ込み等は良いのですが「音痩せ」を感じてしまいます。SCE-45ですのでわざわざステップアップする必要もないと考えています。

ステップアップトランス自体は効果が有ると思いますがその電源ケーブルが交換不能な為いくら先でSCE-45を使っても追いつきません。音の豊かさでは以前のSCE-43の方が上でした。よってトランスを除去し直接SCE-45(ウルトラモンスター電源ケーブル)をタップから直接とりました。

次に専務宅に行きJBL#2205B 4発をD130 4発(フィックスド16Ω初期型)に交換してきました。こちらはユニットの端子が小さくなっているのでケーブルが接続できず音だし確認が出来ませんでした。自分の使うSPなのでこの内部配線を「ルシファー仕様」で専務が作っています。ずるいやっちゃナー!!

こんな訳で音出しは明日以降になりそうです。

自宅で2週間ほど聴きっぱなしのJazzBar2007をオリンパスシステムで聴いています。イメージが随分と違います。力強さはオリンパスですが繊細さと軽さは707Jシステムですね。どちらの機器もSCE-45に交換してまだ本来の性能・バランスでないのでこれはこれで是認して聴いています。やはり自宅の707Jは「耽美」な音ですね。個人的には707Jの方が好きです。A727が入ったのでこちらもまた鳴らし込みが必要です。

専務宅のシステムのサウンドですが2205B×4発と375の組み合わせのサウンドは「風圧」を感じさせるサウンドです。まだ各部の見直し中ですが10畳の部屋でうるささは有りませんが、身体をゆする「風圧」がすごいです。今度D130になりますのでどんなサウンドになるか楽しみです。軽く深みの有るサウンドになると期待しています。


スチューダーA727 D-クロック化済み

2008年01月20日 | ピュアオーディオ

A730_d スチューダーのA727がデンテックでDクロック搭載を終えて昨日帰って来ました。何を今更古いCDPをとお思いの方もいらっしゃると思いますが、マスタークロックを交換しますと現在の最新の機器と遜色ないポテンシャルを発揮します。既にA730とB226で確認済みです。

A727_d さてマスタークロックを交換したA730とA727の音質の比較をしてみました。概略として元もとの本体価格が倍ほども違いますので歴然とした差が有ります。A727が着たばかりなのでエージングが出来ていない事も考慮に入れる必要が有ります。

スケール感、音の密度、音の切れ、中域の厚みと何処を取ってもA730には勝てませんが、SD-9500と比べるとさすがに1枚も2枚も魅力のあるサウンドがします。馴染ませたらA730の領域に近づくのでは?とも思わせます。A727はこれで充分なポテンシャルを持っていると思います。

試しにA727をトランスポートにしてSD-9500のDACを使い、ライントランスST-5を繋ぐと単体のA730のポテンシャルを軽く越えてしまいます。組み合わせの妙と言いましょうか、足りなかった物が補われて更にその上の音質になります。

スチューダー特有の中音の厚みが有り、音楽を聞かせてくれる点ではA730と遜色有りません。この点がスチューダーにこだわる所です。日本のメーカー製ではこの「音楽を聴かせる」味がまだ不足します。

自宅のシステムとしてはA730を置くスペースがないのでA727+ST-5でトライします。出来れば現用のSD-9500のDAC化もしたいと考えています。


WE古典管プリ・・・失敗

2008年01月19日 | ピュアオーディオ

昨日購入しましたWE古典管プリの内部を見る為にケースを開けて見て見ました。・・・・ガックリです。

「こんな物を販売するのか?」と言いたいくらいひどいワイヤリングです。まだ実験品も初期の物みたいな作りで、とてもガッカリしました。

電気にチョッと詳しい方が作っているようですが、私から云えば凄まじくセンスのない作りです。手を施しようにも手を付けると壊れそうなので困りました。

内部配線でコンデンサーが多用して有りますが、「空中配線」が「ヒョロ線」で「むき出し」で配線してある所が多数有り、チョッと横向けただけで配線がショートしそうです。おまけにコンデンサーの1個は「ブーラブラ」と固定されていません。「ハー!!!!」とため息が出ます。これで10万円???

端子類はRCAのみ、それも質の悪い物が使用して有り、電源もちょろ線、インレットをつけるスペースもない。RCA端子は薄いベークライトに付けてあり、強度がまったく足りない。

使ってある配線材も劣悪、ワイヤリングもお世辞にも褒められる代物じゃない。

外装材もお粗末な一言。あーあこんな物を買ってしまったのかと後悔の念が経ってしまいます。

時間をかけて全てやり直しです。この分では回路もたいした事はなさそうです。「良い音」が出る素地がないですね。廃棄になるかもしれません。

このプリはWEの「球」の威力だけで出来ているようなもの。写真ではなかなかおしゃれな格好に見え、綺麗に作って有るように見えたのですが、今回は失敗したようです。