よくインターコネクトケーブルでRCAが良いかXLRが良いか質問を受ける。
私の回答は機器を購入するときはIECインレット電源(ケーブル交換可能)式でバランス(XLR)端子が付いているものをすすめている。
電源ケーブルを良いものに交換するとメーカーが予想だにしない「高性能」機に変身してくれるからだ。20万円くらいのアンプが100万円クラスのアンプに変身する事もある。たった電源ケーブル1本である。ケーブル1本10万円前後である事を考えると価格差は相当に大きい。
次にラインケーブルの話だが、「音質改善」をしてきたから述べると「ケーブルの太さと音質が比例の関係」にある。実際にケーブルによるグレードアップは段々とケーブル径の大きくなってきている。同じケーブルを使ってのXLR端子とRCA端子での比較試聴は相当数聴き比べた結果、現状でもXLRに部がある。
RCAプラグではケーブルのサイズを大きくする事には限界がある。アンプ側の端子板の強度が低い為に古い「名機」達には使えない。レモピンを使ったレビンソンも同様。太いケーブルは重いし取り回しも大変なのだ。
同じRCAプラグでもスタンダードタイプのワンプッシュ式のプラグよりコレットチャック方式のプラグの方が音質が良いし、ボリュームに対しリニアに反応する。
これに対しXLRプラグは基本的にアンプ側も頑丈に作ってある。プラグもしっかりロックされ固定できるので太いケーブルが使える。しかし、エージング(馴染み)に時間がかかるのでユックリズムで楽しむゆとりが必要です。
ケーブルの評価で「繋いで直ぐ」の評価は拙速な評価の仕方です。伝送容量の少ないケーブルは直ぐにチャージして対応しますが容量の大きいケーブルは「機器の活眼」を待たなければならない。少なくともバランスが崩れ、「音がこもった様な」症状が出たら気長に待つしかない。「機器の活眼」には半年くらいかかるとお考えいただきたい。イニシャルで判断できるのは「質感」と「情報量」が決め手になる。この辺が良いケーブルを見分ける(聞き分ける)コツのようなものです。ご本人のセンスがもろに効いて来ます。
正直な所、ラインケーブルの比較の真っ最中に電源ケーブルを何処か一箇所交換したら「全く違った質感」になることを何回も経験しています。
電源ケーブルははじめから良い物をお使いください。メーカーオリジナルの電源ケーブルはノイズは拾うし音は粗いしで私はまったく信用していません。「電源ケーブルも含めた音作り」がされているなど嘘っぱちと思っています。メーカーはコストの為電源ケーブルの重要性を軽んじているんじゃなかろうか?