いよいよ台風シーズンに近づきつつある。参考のために
風速の話しをしよう。テレビや新聞などに掲示される風速は
平均風速のことである。台風の場合も同じ表記である。
平均風速とは、地上約10mの高さにおける平均風速の
ことである。また、時間によっても風速は違う。しかし、その
中でも、高い方の10分間の風速の平均を平均風速とい
っている。
一方、最大瞬間風速とは、瞬間風速の最大値をいう。
台風の場合、最大瞬間風速は平均風速の約1.5~2倍に
なる。すなわち、台風などの時、風速30m/秒とテレビなど
に表記された場合、最大瞬間風速は45~60mになる可能
性がある、と直感すべきである。
ちなみに、2002年12月8日のグアム島の台風では海
に面したホテルの部屋のペアガラスが、一枚残らず破壊され
た映像がテレビで放映されたことがある。一般的には、風速
60m/秒以上でペアガラスも破壊されるといわれている。
日本での台風の最大瞬間風速は85.3m/秒が、1996
年9月5日に沖縄県宮古島で観測されている。
また、2004年9月、台風18号によって北海道大学のポプ
ラ並木が倒壊した。その際、当北海寺の斜め前の民家の屋
根が壁ごと飛ばされ、隣の駐車場にそっくり落下した。その時
の最大瞬間風速は50.2mと報じられた。「藤田スケール」で
いえば、風速50~69mの「F2」クラスとなる。
さらに竜巻を例にとると、2012年5月に茨城と栃木県を襲
った竜巻は風速70~92mという「F3」が観測されている。民
家の76棟が全壊し、158棟が半壊している。半壊といっても、
直して住めるようにすることは困難と思われる。テレビのコメン
テーターの一人は、「自動車にスリッパが突き刺さっている
のを見たことがある」、と云っている。
上記のように、日本でも、60m以上の自然の猛威に、
既にさらされているのである。60m以上の風速では、風圧
のために民家のガラスはほとんど破られるだろう。
自分の命は、自分で守らざるを得ない。大事な家族を守
ることを模索すべきであると考える。
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