今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

民主党はどこに進むのか?

2014-06-11 09:42:54 | 幸福の追求

 民主党の前原元代表が、集団的自衛権容認の方向に積極的な

ようである。消極的な海江田代表を強く批判している。しかし、

前原氏の主張が正しいのかどうかという問題は別である。すで

に集団的自衛権に関する論議は出尽くしている。最高法位の憲

法を否定するに等しい。それは、いわば「ダマシのテクニック」

といえよう。また、政権が変わる度に憲法解釈が二転三転する

可能性がある。これまでの内閣の解釈を変えなければならない

妥当性を示す議論は聞こえてこない。長い間の憲法解釈で十分

に対応できるはずである。

第一に、どこの国と戦争しようとしているのであろうか。中

国か韓国か、北朝鮮を意味しているのであろうか。いずれの国

とも全面戦争になる可能性は0に近い。もしも、全面戦争にな

れば双方とも全滅に近い状態になることを知っているからであ

る。小競り合いがあっても、全面戦争はあり得ないだろう。

 第二に、平和など不必要だ、いう論議も聞こえてくる。この

主張はサタン的な考え方である。この主張が日本人全体の考え

であるかのように世界中に報道されれば、世界中から袋叩きに

されるだろう。なぜなら、先の大戦のホロコーストや植民地主

義を肯定することになるからである。ましてや世界の最大勢力

である巨大組織が黙っていないはずである。日本は経済大国だ

と思っていても、経済面から日本を沈没させようとすれば簡単

だからである。日本が輸出で景気が良くなれば円高にすれば輸

出で儲けることはできなくなる。反対に輸入によって日本が儲

けている時は、円安にすれば輸入で儲けることはできなくなる。

また、株価操作で日本から巨額な差益をもっていくことも簡単

なはずである。

 民主党の一部の勢力は権力欲に犯されて真っ当な議論をでき

ないでいる。このままでは民主党は最少勢力になるのではなか

ろうか。今回の集団的自衛権論議では公明党が立派といえよう。

民主党は分裂したほうが良いのではなかろうか。

 現在の憲法解釈で何の不都合があるのであろうか?


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