国際宇宙ステーション(ISS)は、アメリカ航空宇宙局(NASA)、欧州宇宙機関(E
SA)、ロシア国営企業(ロスコスモス)、日本宇宙航空研究開発機関(JAXA)、カナ
ダ宇宙局などの15ヶ国が参加して1998~2011年の間に組み立てられた。
このステーションは上空400キロ(東京~大阪間の距離)の軌道上に設置された。全
体はサッカー場ほどの大きさで、約90分間で地球を一周している。そのISSの構成の
1つである「希望」は日本の実験モジュールである。建設当初は2016年に運用を終
える予定だったが、2024年までの運用延長を発表した。これは24年までの資金の
拠出が決まっているが、それ以後は商業利用をベースとして民間に移管する流れが想定
されている。
これまでにかかった費用は、「きぼう」の開発費は約3440億円、一年間の運用経
費は約400億円、ISS全体にかかった経費は約11兆円に上る。これらは日本の経費で
賄われている。日本国の研究施設というべきである。また今後の具体的な目標としては、
「宇宙ホテル」事業の展開が掲げられている。単刀直入に云えば、宇宙ビジネスの推進
である。具体的には①タンパク質の構造に基づく薬剤設計支援。②加齢研究による健康
長寿社会形成への貢献。③超小型衛星放出能力の強化(超小型衛星放出プラットフォー
ム)。④船外ポートを利用した戦略的利用推進(船外ポート利用プラットフォーム)で
ある。
この中で興味深いのは②の「長寿」に関する事項である。太古から現在に至るまで不
老不死というのは人類が追い求めてきた願望である。しかし興味あるのはそれではなく、
約4.50年前のNHKの教育テレビで南米のアンデス地方で起こったという宇宙人の生
死に関するドキュメント風の番組が放映された。ある山中で宇宙人が死亡した。見かけ
は5.60才の男性だつたが、死亡した直後から「しわだらけのくしゃくしゃした見る
に耐えない顔になった。」そのテレビでは、その男の宇宙人の本当の年齢は300才だ
という。見た目は若いが、死ぬと同時に300才にふさわしい容貌になったのは何ら不
思議なことではない、という内容である。この番組は再放送されたので見た方もいると
思われる。不老不死とは云わないまでも、何才まで生きられるのか、という興味は尽き
ない。その宇宙ステーションで長生きできるのか、と言う意味もあるのだろうか。
いずれにしても、24年以降民営化されるというが、当初から将来的に民営化すると
いう前提で国際宇宙ステーション事業がスタートしたのであろうか。それとも隠してい
る何かがあるのだろうか。すなわち、そのステーションを将来的にはスペースコロニー
にして人類の一部の人たちの延命の拠点としようとする意図があるのであろうか。だと
しても、何万人もそのステーションに移り住むことはできないのではないだろうか。流
星やスペースデブリが衝突すれば壊滅の危険性もあるのではなかうか。
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