行ってきました! 福山。
〈みどり福山〉主催の学習会Vol9「多文化共生で虹色のまちづくり」のトークゲストとしてです。私の後ろで手をあげている坂田光永さんたちが、「緑の党」と連携して〈みどり福山〉を立ち上げ、なんと月1回のペースで連続学習会をしておられます。
今回のトークは、多文化共生の私の師匠である村田民雄さん(NPO法人e&g研究所/私のむかって左隣)と一緒だったのと、〈岡山倉敷フィリピーノサークル・OKPC〉のマージョリー代表(右隣)など仲良しのフィリピン人友人たちも来てくれたので、安心感たっぷりでした。
さすが村田さん。30分の時間のなかに、日本の多文化の歴史、課題、そして今、求められていること、行なおうとしていることをコンパクトにわかりやすく話してくださいました。すっかり聴講者の私です。
日本は、外国人を「権利の主体」ではなく「管理の対象」としている、と。ここから、様々な問題が生まれるのですよね。自治体の多文化共生施策も「権利の主体」として位置づけるかどうかで、大きく異なってきます。村田さんは、来年4月を目標に、福山に「多文化共生センター」をつくられるそうです。素晴らしい(^^)。
私は、①ネグロス・キャンペーンで学んだこと「援助から分かち合いへ」、②OKPCの活動から実感できたこと「多文化共生は楽しさと豊かさと安心の源」、③素敵な外国人女性たちとともにエンパワーメント「支援から参画へ」、との筋立てです。
フィリピンの皆さんと出会えて、ともに困難な課題にとりくみ、信頼できる多文化の友人ができて幸せだったという素直なところをお話をしました。ネグロス・キャンペーン当初の頃の私の写真は、私に娘がいたら、あんな感じだろうなって思えて…。
日本とアジアとの関係がぎくしゃくしていますが、アジアの人たちと顔と顔の見える多文化共生を進めることは平和の原点です。多様な一人ひとりの人権、マジョリティからこぼれてしまう少数者の人権を確立することが本当の民主主義です。外国人が暮らしやすい社会は、日本人にとっても住みやすい地域。
身近(福山)に具体的な目標があるので、ありがたいです。
坂田さんもご自身のブログで、今回のことをまとめてくださっています。
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学習会とあわさって素敵な出会いが。
ひとつは会場となったこのお店〈リトルウイング珈琲〉。フェアトレードのコーヒーやアフリカの工芸品を販売していて、朗らかな気持ちになるお店です。ちょっと写真が曇っていますが、ご夫妻と。お料理も多国籍のものがでるということで、これも楽しみの一つ。学習会の前にしっかりといただきました。
今日は、南アメリカ伝統料理「ガンボ」。初のお味です。
ガンボの言葉の起源は、アフリカの「オクラ」を意味する言葉からだそうです。「聖なる三位一体」と呼ばれる野菜(セロリ、ピーマン、タマネギ)で作られ、オクラでとろみがついたシチューかな。オレガノとタイムの香りも食欲をさそい…。
フランス料理のブイヤベースを基礎に、ネイティブアメリカン、西アフリカ(奴隷)、スペイン(入植者)など多様な食材・文化が出会った料理ということ。なんとも悲しい歴史が浮かんできます。
学習会参加者の皆さんには美味しいコーヒーがついていました。残念なことに私はコーヒーが一滴も飲めないので、私の夫に坂田さんが豆をプレゼントしてくれました。
もう一つは、「フクシマへの想いを集めたキルト」。144枚が温かく訴えかけてきます。
とても元気が出る会でしたので、つい、長く書いてしまいました。参加してくださった皆さんも、読んでくださった皆さんも、ありがとうございました。