波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

【その5】 万歩計

2011年03月31日 | 【保管】一寸凡師コラム

    前回のコラムで登場したキングカズこと三浦知良選手5 。復興支援チャリティーマッチでゴールを決めた。ニュースで見て、思わず凡師もカズダンスを踊るところだった。凡師の徒歩通勤は間違っていなかったのである。最近では徒歩通勤にも余裕が出てきて、腕に「万歩計」をつけるようにまでなった。(以前は、万歩計の重さにさえ体が悲鳴を上げていた。) 子どもの頃から「計器」に目がない凡師。(子どもの頃は自転車にスピードメーターを付けていた。好きな漫画はもちろん銀河鉄道999。) おもしろい事に、万歩計をつけることで、また別の「徒歩通勤」の世界が広がるのだ。きっと「万歩計」を付けている多くの方々は、「やった! 今日は1万歩も歩いたぞ。」とか「あれ、今日少なかったなぁ。」等の目安として利用されていることだろう。

     しかし、凡師の場合はひと味違う。

    「朝の出勤は○○○○歩で行こう」と目標を定め、万歩計を見ずに職場まで歩き、職場の玄関に一歩目が入った時に「万歩計」を見るのだ。最初は、「今日の占い代わり」といった軽い気持ちだったが、回を重ねる毎に、「なぜ目標通りの歩数で通勤できないのだろう」と自問自答するようになった。単なる徒歩通勤のはずなのに、「カーブは少し内側を歩こう」とか「歩幅を少し広げよう」、「上り坂で少し前屈みになってしまうから、歩幅がずれるんだ」等といった、おおよそ「どうでもいいこと」に頭が働くのである。


    凡師はこのように「手段」と「目的」を見失うことが多々ある。やっているうちに楽しくなってくると、当初の「目的」からどんどん離れてしまうのである。


    過去、目標歩数と実際の歩数が同じだったことは1度もない。生まれつきストイックな凡師は「いいか、300歩ぐらい違っても」等と安易に妥協したりしないのである。自称「楽しみを見つける達人」としては一歩たりとも譲ることはできないのだ。


    「なるべく腕を振らないように歩いてみよう」とか、「そうだ、途中まで車で行けばいいんじゃないか?」等、ますます大きくなる「目的とのズレ」さえも愛おしいのだ。

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1 コメント

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 何ともほのぼのとした、春風のような空気が一寸... (Unknown)
2011-04-02 07:06:15
 何ともほのぼのとした、春風のような空気が一寸凡師さんの持ち味。一見さりげないが、「目的と手段」をこんなふうに扱うのはなかなか…。東北人の美質に触れるこの頃、凡師さんが秋田出身であることをあらためて思う(立男)
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