昨日の朝日朝刊、9回目の月1回掲載「先生のつぶやき」だ。我が凡師、7月から連続掲載中。前回、「短い文だが、入り口で興味を引かせ、速攻で主題に持っていき、最後でドンデン返しといった構成が、読ませる文章のお手本」と書いた。
また、「凡師さんの温かな人柄を感じる。クスリと笑いながら、どこかしみじみとした人間らしい感情が湧いてくる、爽やかな読後感を作ってくれる」と書いた。この紙面、短文コラム学ぶに絶好の機会だ。
このことが、今回は一層強く感じた。「職員室」をテーマにすると、先生たちの人間関係が主な材料になるんだなあと変な感心をした。そして、どちらかというとそれぞれの先生が、自分の領分というのか、やや厳しい人間関係というのか、そんなところに話を持っていくのが共通している。実は先生たちの人間関係はこんなものなのです…これが真実、これが本音です、という内容は何となく読者に媚びているようで少し卑しく感じた。文は人なりだと思うが、これは深読み過ぎるだろうか。いや、全道の教育現場の現実が立男の想像以上に厳しいのかもしれない。
隣の先生をどうみるか、隣の先生にどう見られるかで汲々としている学校とはいかがなもんだろう?先生どうしが疑心暗鬼な学校こそ怖い。2階にある職員室の窓に映る…、誰もいないはずの廊下から聞こえる…、こんなことを校長に内緒で書いている先生のいる学校が私は好きだ。