NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

手法は教えるのではなく、気付かせたい

2014年02月27日 23時41分57秒 | 指導方法
【問】
33人が1列に並んでいます。けいた君は前から8番目です。
けいた君の後には何人いますか?
またけいた君は後から何番目ですか?


小学2年生にとって、こういう「何番目」って問題は
わりと難しいのですが今日の2年生は
がんばって考えられていました。


暗記の算数をくり返してしまうと
こういう問題が苦手になってきます。

指で計算したり、単なる暗記で計算を覚えていると
33人だから、33個○印を書いて考えて・・・と
いうことをしないとわからないので
かなり苦しくなってきます。


けいた君の前には7人いて、自分が8番目。
33人いるので、けいた君の後には
25人(33-8=25)となります。

よってけいた君は後から26番目ということになります。


●●●●●●●○●●・・・・●●
↑○がけいたくん


数量の感覚がある子は、問題を読めば書かなくても
頭でこの状態をイメージできます。

数量の感覚がないと、●を書いたりして
まずイメージをする練習をしなくてはいけません。


このような問題を指導するときに、気をつけたいのは
「何番目」って言われたら、そこから1を引いた数だけの人が前にいて・・・
などと、手法を暗記させようとしてはいけないということです。


そういう手法は「教わる」のではなく「気付く」ことが重要です。
1度そのルール(手法)に気が付いて
「わかった!」って叫べば、たいていは忘れません。

応用だとか、文章題だとか、あんまり関係ありません。
解き方を覚えるのではなく、解き方に気付かせる指導を
特に低学年には心がけなくてはいけないと思います。


単なる手法の訓練ばかりしている子どもは
「えぇ~、こんなの習っていません!」
が口癖になります。

これは、まだ「手法を覚える訓練をしていません!」と
言っているのと同じです。気をつけたいです。

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