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はんぐおーば

二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094

1年前と一年後、今も分からないこと:愚考の末

2022年07月02日 07時49分07秒 | 深夜考番
(前回の続き⇒)
…と行きたいところだけど。
ちょっと時代を進めて、第二次世界大戦後の話となる。

学校教育では…、
「日本は、ポツダム宣言を受け、無条件降伏した」と教わった気がする。
“戦争の敗戦国が「無条件」の降伏をした!“
それなのに、何故、竹島や北方領土などの領土問題が残ったのだろうか?

その疑問は、子供の頃からあったもの、
誰に聞けばいいのかも分からなかった。
あるテレビ番組によれば…、
第二次世界大戦の終盤、ソヴィエト連邦は、連合国の一翼として、
対日参戦しており。
このことは、ロシアでの、近現代史の教科書にも記述されている…とあり。
この「連合国」についても、説明があった。



1941年、アメリカのルーズベルト大統領の主導による大西洋憲章では、
「第二次世界大戦が終了したとき、勝った国は、領土を拡大させることはない」
(戦勝国が、敗戦国の領土を奪わない)という方針を打ち出しており。

その上で…、
1942年、連合国共同宣言が、26ヶ国で行われている。



日本では「国際連合」と扱われているUnitedNationsは、
国家を超えた「世界連邦」のような存在ではなく。
すでに記したように「連合国」を意味している。
戦争による領土拡大を抑えることを、目的としていたものであり。
日本は、1951年、サンフランシスコ平和条約によって、
「樺太の一部」と「千島列島」に対する、
すべての権利を放棄することになった。
(ただし、ソビエト連邦は調印せず、帰属先は明記なし)
ソビエト連邦は、この国際連合として参戦していながら実効支配し、
ソビエト連邦の解体後(1991年12月)は、
ロシアによって、30年以上も実効支配されているのだから、
“そろそろ返してくれ!”ともなってくる。




この第二次世界大戦後、世界は、西側の資本主義陣営と、
東側の社会主義陣営とで分かれ、対立状態となっていく。
いわゆる(直接的な戦争のない)冷戦の時代となり。
西側のアメリカ合衆国と東側のソヴィエト連邦とによる、
直接的な戦争こそなかったもの。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、キューバ危機などがあり。
1979年、ソヴィエト連邦は、アフガニスタンにも侵攻している。
そして…。
1985年、ソヴィエト連邦、共産党書記長に、ゴルバチョフが就任、
彼が主導した、ソビエト連邦のペレストロイカ(立て直し)によって、
東側諸国も変化していく。
1989年、11月9日、東西ドイツ、ベルリンの壁を開放され、
1989年12月、米ソ首脳により、冷戦終結宣言(マルタ会談)となる。
この冷戦終結によって、
ソヴィエト連邦の構成国は、それぞれ独立していくこととなり。
1990年、東西ドイツは、ドイツ連邦共和国に統一
1991年、12月、ソヴィエト連邦は解体する。

現在、交戦状態にあるロシアとウクライナは、
このとき独立国家となっている。
西側の超大国、アメリカの軍産複合体は、
アメリカの敵となる存在(仮想敵国)を、常に必要としており。
それによって、莫大な予算枠を得ていたこともあり。
西側諸国は、東西冷戦後のロシアを民主化していくことへの熱意は、
あまりなかったとも聞く。
1994年、ウクライナは、ブカレストにおいて核放棄しており。
アメリカとロシアは、ウクライナが核放棄するとき、
安全保障の条件を話合いながらも、
今、ロシアが侵攻している状況には、強い憤りを感じてしまう。

蛇足:
今まで聞いていなかったようなことを、
一度に言われても、何が正しいことなのか分からない。
争いごとなんて、やりたいヤツだけが、
こちらの知らないところで勝手にやっていればいいんだ!
…とも言いたくなるけど。
それは、物事を単純化した見方。
このような反応は、見捨てられたような気分になるかも知れない。


ロシア軍によるウクライナ侵攻の中、
ロシア軍から脱走兵が出たというニュースを聞いたとき
あまり素直に喜べなかった。
例え、職業軍人でなくても、戦場に兵士として送られれば、
自己判断で、戦地から抜け出せるハズもなく。
上官の命令を無視したり、反対意見をすれば、タダ事では済まない。
彼らの(ロシア社会での)キャリアは、そこで終わっただけでなく。
下手をすれば、永久に、故郷に帰ることもできなくなる。
…それでも“殺し合いの場から、抜け出せた人がいることは、
喜ぶべきなのかも知れない。

今、分かっているのは、これくらいのところ。
数年後、このレポートを見たとき、
どのように感じるのかなど、予想もつかないところです。