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遠境より:100年前のドンパチと伝染病

(前回より続いてます)
「ウチの身内に何してくれるんじゃ!ワレぇ!!」というセリフは、
古臭いヤクザ映画を茶化した笑えないジョークにも思えるけど。

身内のつながりを、建前にドンパチへと割り込んでくるのは、
ヤクザだけの話でもなく。
歴史上、何度も起きている。

1914年6月、ボスニア訪問中のオーストリア・ハンガリー帝位継承者夫妻が、
隣国、セルビア人の青年によって暗殺される事件が起きる。
この事件は、政治的な解決がつかないどころか、
同盟国を巻き込み、拡大していく。
この国家間で結ばれていた“同盟関係”とは、
もともと戦争回避を考えての(後ろ盾になってもらう)ものであったが、

同盟関係にある国家が、それぞれに巻き込まれるような状況となり。
皮肉にも、世界的な規模となる世界大戦(第一次世界大戦)へと突き進む。
戦場という空間は、衛生的とは言い難い環境であり(当たり前だけど)。
この第一世界大戦の状況下において、世界的な規模で拡がっていったのが、
スペイン風邪になる。
だから、(今、)2年にも及ぶコロナショックにある状況下で、
戦争が起きたことには、イヤなものを感じている。



昨年(2021年)8月、
アフガニスタンに駐留していたアメリカ軍は撤退しており。
今回のことは、中央アジアと南アジアに位置するアフガニスタンから、
即応できるアメリカ軍の大部隊が消えたことも無視できない。

これまでアメリカは、直接、本国から、大部隊を派兵することなく、
欧州や東アジアでの異変に対応できる状況にあり。
ロシアや中華人民共和国にとっては、イヤなところでもあった。



日本では「国際連合」と扱われているUnitedNationsは、
国家を超えた「世界連邦」のような存在ではなく。
戦争による領土拡大を抑えることを、目的とした「連合国」を意味している。

この国際連合に属しながら、血で血を洗うヤクザまがいのマネをして、
他国のシマ(領土)内を荒らすなど、見過ごせるハズもないとは言え。
下手なマネをすれば、この戦争に世界中が巻き込まれかねない。
現在、停戦協議が行われているとは言え、
ほとんど降伏と変わらないような内容であれば、
ウクライナは受け入れるハズもなく、悩ましくなる。

この記事は、今回の戦争に便乗したものになるのかな?だとしても、
これ以上、犠牲者が増えないことを、ただ願うばかりである。

(2022年3月25日加筆訂正:続く⇒)
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遠郷より:火種が広がらないことを思う。

(前回の続き)
先日、記事をアップし、それを読み返してみたところ。
あることに気が付いた。
それは、戦争は、多くの国々や人々の潜在的な問題と思惑を引き起こし、
露呈させていくこと。
※ロシア絡みのことで、“露呈”という表現が用いるのも皮肉だけど。
戦争が、別の争いへの“火種”となり。
それが、より大きく燃え広がっていく危険性があり。
あらためて、戦争がもつ“怖ろしさ”に気付かされる。
歴史上、戦争が、人の野心に“火をつける”ことは、よくあり。
この状況が、早い段階で落ち着くことが、本当に望まれてくる。
(実際、第一次世界大戦も、そのように拡大している。)





地図を見ると、ウクライナの、南には、黒海があり、
ルーマニアと接し、西は、ポーランドやハンガリーと接している。
面積は、約60万3700平方キロメートルとなり。
日本の1.5倍ほどにもなる。
決して、弱小国などでもなく。
旧ソヴィエト連邦を構成していた国として、名前は聞くもの。
今回の報道で、初めて知ることは多く。
よく知らないことにも気付かされる。

追記:
今から、60年前のキューバ危機においては…。
1962年10月28日、フルシチョフ政権下のソヴィエト連邦が、
ミサイルを撤去することで、キューバ危機が回避されている。


亡くなった祖父は、太平洋戦争後のソヴィエト連邦で、
キャンプ生活を強いられていたことを、よく語ることがあった。
ソヴィエト連邦内で、カスピ海の近くだったとあり。
トルクメニスタンか、アゼルバイジャン周辺になるかと思われる。
今、思えば、漠然としたことしか聞いてなく。
何故、武装解除された日本兵が、終戦後、シベリアなどへと、
抑留されたのかを知らないことに気付かされる。
国を超えた異国の地への思いには、人、それぞれにある。
家族と離れ、母国へ戻れるかも分からない状況ではあったが、
ソビエトでのキャンプ生活は、若き祖父の青春時代でもあり。
祖父の言葉には、どのようなものがあったのか分かりようもなく。
それが、今、ソヴィエト連邦という国を考えるとき、
ちょっと不思議なものにさせてくる。

前回は、“右寄り?”の記事になってしまったため、
今回は、“左”に修正するつもりが、ちょっと違ってしまったかな。
<2020年3月16日加筆訂正⇒続く>
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遠郷より:2022年3月現在


先週、スマートフォンに、ニュースサイトとリンクした通知があった。
それによると…。
今年、2022年の2月、ウクライナへと軍事侵攻していた、
ロシア軍が、25日、(ウクライナの)首都キエフに攻撃。

…と、あった。
昨年は、ソヴィエト連邦の解体から、30年目になり。
それを、色々なところでネタにもしていた。
旧ソヴィエト連邦の主要国家であったロシアとウクライナは、
数年前のクリミア半島危機によって、不穏な気配こそあったもの。
ロシアが極端な行動に出ることはないと思っていた。
それだけに、かなり驚くことになった。



さて…。
先週、このウクライナに関する話題が、友人や知人とであったとき。
「今こそ、北方領土を取り戻すチャンスだ!」と、口にしてきた。
さすがに乱暴な考え方であり、半分、冗談のようなもの。
友人たちも、一笑して、どこか、中途半端に終わってしまう。
…とは言え、それほどフザけたものでもない。
どれほどの強国であっても、領土問題のある国家を背後にして、
軍事行動を起こすなど、アホウもいいところ。
これを絶好のチャンスと考えれば、
長年、解決の糸口すらなかった領土問題が片付いてしまう。
しかし、この国には、主権国家でありながら、正規軍すらなく。
外人部隊やPMCのような存在もない。
※尚、在日米軍の指揮権は、日本になく、外人部隊とは言えないところ。
例えあったとしても、憲法9条を含め、国外へ武力侵攻するには制約があり。
ロシア側にしてみれば、背後を、無防備(ガラ空き)にしていても、
まるで怖れる必要はない(つまり完全にナメきられている)。



今回のことで、2001年9月11日に起きた、
アメリカでの同時多発テロ(9・11テロ事件)以降、
イスラム勢力に行ったアメリカの軍事侵攻が、
アメリカの非同盟国には、どう見えていたかも考えさせられている。
もちろん、国際社会から、ロシア側への非難もあり。
状況は異なっているのですけど、ね。

これまで、コロナ危機もあり、3日分の食料と飲料は、キープしてきたもの。
あらためて、チェックしておくことにしました。
おっ、カップ焼きそばを食べてしまっていたな。
ちょっと買い足しておくかな。

追記:2022年4月加筆

この記事で記したことは、本心ではあるもの。
今は、状況を短絡的に考えただけのもの、
“間違った考え”だと思っている。
“何”が“どう”間違っているのかを、色々な言葉で考えたけど。
破壊されたウクライナの街の映像を見たとき、
“自分の考え”の行き着くところが、どうなるのかを知っただけのこと。
(続く⇒)
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