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地ビールからクラフトビールへ…。


ここ数か月、クラフトビールを含めて、
色々とビールを味わう機会が多かった。
考えることや感じることも多かったのに言葉がまとまらないまま。
何カ月も経ってしまっていることもあって、もどかしいところだった。
そこで不完全ではあるけど、レポートしておくことにしました。

十数年前の地ビールブームは、
市場から、各ビールメーカーから季節限定で販売されていた個性派ビールが
消えていくこともあって印象的でした。
そんな地ビールブームは、近年のクラフトビール・ブームへと引き継がれ、
ビールに関わる人たちに、まだ魅力的な市場があることを示すことになった。
これは十数年前には分からなかったこと。
消費者の嗜好の変化も影響しているのかも知れない。
以前の記事でも記したけど。
90年代以降は、バブル崩壊後の不景気ムードで、
オジさん世代のお小遣いが減ったことから、消費者の財布のヒモは固くなり。
お手頃価格の”発泡酒”というジャンルが生むことになった。
この影響で、近年の消費者の嗜好は”いつも飲みたいから、お手頃のもの”か?
”どうせなら、美味いもの”を…との二極化している。
各ビール会社に主力ブランドより、
ワンランク上の味わいのあるプレミアムビールを出ている背景は、こんなところ?
これは、近年のクラフトビールにも言えること。



追記:以前の記事より引用あり

1994年4月の酒税法改正から、
ビールの最低製造数量基準が2000klから、60klに緩和された。
ここで、全国各地の小規模醸造のビール会社による地ビールがブームとなった。
その中には、町おこしや村おこしを目的としたものも多く。
それが、ほのぼのとしたところもあり。
どこか地ビールブームには、あか抜けていない雰囲気があった。
しかし、当時、日本の大手ビールメーカーによるピルスナースタイルが主流であり。
割高な少量生産のスタイルは普及しなかった。
大手ビールメーカーより、良質な原料に、
すぐれた技術を用いているような印象があるところもあったけど。
すべての地ビールが、そうだったわけでもなく。
価格の割には、それほど美味しくもないところもあった。
それに酒造業界は、採算性が見込めるまでに期間がかかる。
このブームは、やがて下火になっていった。
近年のクラフトビール・ブームも、この流れにあるけど。
日本でもベルギービールのような個性派ビールが受け入れられるようになり。
クラフトビールにも、インパクトのあるものが出てくるようになった。

そうやって…。
新たな市場があれば、商売できるところを開拓していくのが、
営利企業で働くものの性分というもの。
“商魂”というだけのものでもなく。
酒販業界や飲食店は喜んでもいられない。
それに…。
「色々と手をひろげないといけないけど、利益が出なくて困っちゃうよ」
“ぶう”“ぶう”“ぶう”…と、ブウたれている酒販店の声を聞いてしまった
商品として扱えるものにも限度があるのでしょう。
新しい市場が生まれ、望まれる“もの(サービス)”がある。
しかし、それは消費者のワガママに振り回されることになりかねないのかな?
なかなか考えさせられるところ。



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