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バッテリーボディ


古い友人から、電話があった。
運悪く、留守にしていたため、対応はできず。
電話番号だけ残っていた。
その日は疲れていたので、少し休んでから、
連絡を入れるつもりだった・・・が、気が付いたら、翌朝になっていた。
電話番号を控えたメモをもって、昼休みに連絡してみた。
その声を聞くのは、15年ぶりぐらいになる。



昔の友人や知人から、なんの予告もなしに連絡がある場合は、
”借金の申し入れ”や”カルト団体への入信”を薦められる場合などもあり、
注意しないといけない。
・・・のだが、ほとんど無防備で連絡を入れていた。
考えるだけの余裕がなかったこともあるけど、ね。
しばらく、最後に出会った頃のお互い話題から、現在の状況を話していく。
この友人との連絡がとれなくなった理由を思い出していた。

15年ほど前、NAは、多くの友人や知人の連絡先を
電子手帳にデーター入力していた。
パソコンへのバックアップは控えてはいたが、パソコンのOSは、
MSーDOSから、Window’sへと変わっていき、
データーとして読み出すこともできなくなってしまった。
その後、比較的に手頃な価格で、
高機能の携帯電話の購入も可能になっていたときでもあった。
電子手帳の使用頻度は減り、古い友人への連絡を考えるときのみ、
起動させることが多くなった。
電子手帳のデーターは、本体の電源が切れても、
メモリー保護用のリチウム電池によって、10年ほどは消えてしまうことはない。
そう10年ほどは・・・。
7年前、古い友人への連絡を考えて、電子手帳を、数年ぶりに起動した。
画面は、初期起動状態で表示され、大慌てでチェックしたが、”時すでに遅し”。
データーの復旧は、あらゆる手段を用いても不可能だった。
現在、NAには、15年以上前の友人や知人への連絡先もなく。
それを調べる手段も思い付かないまま、時間だけが経過していた。

昼休み中であったことを思い出していた。
「また、いずれ・・・」
そう言って、電話を切った。
1つ。
取り戻すことができた。

追記:
古い電子機器やバックアップのデーターは、チェックすることをオススメしたい。
NAのように友人を失ってからでは、遅いときもあります。
紙のデーターも消えてしまえば、無いのと同じ。
大事にしましょう・・・って、NAに言われたくない?







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