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人吉市:令和2年2月2日のこと


球磨焼酎の産地である人吉市は、
相良氏によって、700年間、治められてきた地、
四方を山で囲まれた盆地で、霧の発生する地域になる。
この地域(九州地方)で、盆地であるということは、
農地として恵まれている。
霧が発生する状況は、米の生産地としても悪くなく。
外から攻めづらい山々に囲まれた地域で、
霧も多発すれば、外部の勢力から、侵攻(侵略)を受けることもなく。
米の収穫量が大きければ、生活は豊かであったと思われる。
しかし、水源である球磨川の氾濫による被害は大きく、
何度も悩まされ続けてきたという。
現代とは異なる数百年前の世界には、
全国規模の建築会社もなければ、
ブルドーザーやトラックなどは存在しない。
治水工事などの事業を指揮できるような人材も少なく。
このような地域に呼ぶのも難しかったのだろう。



郷土玩具の「きじ馬」。
大分や福岡、熊本などの地域ごとに特徴があるけど。
人吉のものは、特に有名とのこと。

(次回は、ちょっとオカルトです!:続く)

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酎(チュー)リズムの続き:令和2年2月2日のこと

(前回の続き)
鹿児島空港出口で、
他のツアー参加者と合流することとなる。
ここからは、バスでの移動となる。
前日から、現地に入っているツアー参加者の方には、
JR人吉駅が(もう1つの)集合場所となっている。



バスの中では、深野酒造と大和一酒造元によって、
球磨焼酎や人吉市に関してのレクチャーが行われました。
その内容に関しては、
次回以降の記事でアップしていきたいと思っています。
深野酒造のHP(外部リンク)
大和一酒造元のHP(外部リンク)


(画像は、人吉駅前の「からくり時計」。)

JR人吉駅が、第二の合流地点として準備されているのは、
前日から、現地で泊り込んでいる参加者には、うれしいところ。
またの機会があれば、前日から泊り込みたいところです。
(続く⇒)
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「焼酎ツーリズム」だから、酎(チュー)リズム:令和2年2月2日のこと

(前回からの続き)
ここでツアー内容へと話は戻るけど。
東京から熊本県人吉市への最寄り空港は、
鹿児島空港となる。
東京からお昼前の到着となれば、
朝早くから起きないといけない。
これが意外にキツく。
かなり慌ただしい状況となった。
これは、お酒に関わるツーリズムの宿命のようなところもある。
例えば、ワインツーリズムの場合でも、
1日に複数のワイナリーを巡ることから、
現地のシャトーにも時間を調整してもらっても、
ギリギリの時間になってしまうこともあり。
見学者の都合だけで動けないのは、仕方のないところ。
それに、お酒は“大人のたしなみ”であって、ワガママは見苦しい。



一昨年の大河ドラマの影響もあってか
鹿児島空港内には、西郷さんのマスコット人形もあり。
ゆっくりと買い物を楽しめそうでしたけど。
まずは朝食をとらせていただくことにしました。
(続く⇒)
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焼酎(つくり2):令和2年2月2日のこと

(前回の続き)
本格焼酎の蒸留には「常圧蒸留」と「減圧蒸留」がある。

「常圧蒸留」とは、
通常の気圧で、アルコールの沸点(摂氏80度ほど)で蒸留する方法。
原料由来の風味や麹の個性を残すことができる。
「減圧蒸留」とは、
蒸留機内の気圧を低くすることで、アルコールの沸点を下げて蒸留する方法。
ゆっくりと低温(摂氏40~50度)で蒸留することで、
クセのないスッキリとした味わいになる。
これには、もう少し説明を入れると分かりやすいかも知れない。



小学生の頃、理科の授業で…。
フラスコを加熱し、その蒸気を抽出し、冷却することで、
水に戻す実験(蒸留水の実験)を行った人も多いと思われる。
水は、沸点である摂氏100度以上に加熱されることで、
蒸気(水蒸気)となり、冷却されることで、水に戻る。
当時は、この実験の意味を、よく理解できていなかった。
この現象は、液体(物質)から不純物を除いて抽出できるということ。
アルコールの沸点は、水よりも低く、摂氏78度以上になり。
水ではなくアルコール分を含んだ発酵後の液体を、
同じように加熱し抽出すれば、より高いアルコール分を持った液体となる。
このようにアルコール分を含んだ液体を蒸留することから、
焼酎のような蒸留酒(スピリッツ)となる。
アルコールは、水と同じように気圧が低ければ、沸点が低くなる。
これを焼酎の蒸留に応用したものが「減圧蒸留」になる。
蒸留機内の気圧を低くすることで、アルコールの沸点を下げ、
ゆっくりと低温(摂氏40~50度)で蒸留することで、
クセのないスッキリとした味わいになる。
(続く⇒)
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焼酎(つくり1):令和2年2月2日のこと

(前回の続き)
本格焼酎(乙類焼酎)のつくりかたは…。

1次原料と言われる原料を蒸して、
糀(こうじ)と酵母を用いて、“もろみ”を作り出す。
この“もろみ”を、“1次もろみ”とも呼び、
これに、別の原料(2次原料)を加えて、
発酵させてから蒸留する。
面白いのは、後から加えた2次原料を主原料としていること。
例えば、1次原料では“米”を用いていても、
2次原料に“麦”を用いていれば、“麦焼酎“となる。
これだけでなく本格焼酎は、色々な味わいにさせる技術がある。
その1つが蒸留の方法となる。



追記:
(千年以上前から)
日本の国菌(?)とも言われている“麹菌(こうじ菌)”は、
みそや日本酒の原料。
麹の酵素により、でんぷんはブドウ糖に
たんぱく質はアミノ酸となる。
日本酒などでも用いられる米こうじは、
蒸した米に糀菌を加えて発酵させたもの。
糀菌は、カビの一種でもあり、
“米”に“花”が咲いたように見えることから、
「糀」と表すようになったと聞いたことがある。

手元の辞書を確認してみたところ。
“こうじ”菌を意味する漢字は「糀」や「麹」となっている。
ちょっとネット上でも検索してみることにした。
「糀」は和製漢字であり。
「麹」は、中国から伝わってきた漢字とある。
米糀を用いていれば、「糀」ということになるのだろうけど。
色々な商品を扱わなければならない関連業者の方には、
気付けないまま表記している可能性もあり。
それを誤表記だと言ってしまうのは、酷にも思える。
ちなみに手元のボトルのラベルを見たところ。
“米こうじ”と一部が、ひらがなになっていました。
(次回は、いよいよ焼酎ならではの蒸留について:続く)
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