The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2004 コート・ロティ ラ・ランドンヌ ギガル

2012-01-23 06:08:37 | ワイン
『韻を踏む』という言葉がありますが、『第132回 オテル・・・』での『ラ・ランドンヌ』は、
正しくそれのようなものでして、『第131回 ・・・』の『ムーリンヌ』の『韻を踏む』形で登場させました。

ヴィンテージは2002年⇒2004年、同じ造り手のコート・ロティですが、
クリマは『ムーリンヌ』⇒『ラ・ランドンヌ』という『韻の踏み』かた・・・

前回もそうだったのですが、このギガルの極上コート・ロティは、
たとえブラインドでの登場であっても、参加の皆さんの心を揺さぶる何かがあるようです。

拍手と歓声!までは起こらずとも、『このワインは凄い!』の搾り出すような誰かの一言を、
ワタクシは聞き逃さなかった!

『ムーリンヌ』も凄かったが、『ラ・ランドンヌ』も別な意味で凄かったんですね・・・




さて、別な意味とは何ぞや?となりますが、
同じギガルのコート・ロティでも、『ムーリンヌ』と『ラ・ランドンヌ』では、
その味わいは随分違う・・・

『ムーリンヌ』は極めてブルゴーニュ的であり、『ラ・ランドンヌ』は思いっ切りシラーなんですね!

それはどうしてか?と言いますと、皆さんご存知の通り、
『ムーリンヌ』には11%ほどのヴィオニエがセパージュされている、
一方『ラ・ランドンヌ』は100%シラーで出来ているという事なのでしょう・・・

まあ、そんな事どもも、この驚異のワインにとっては極めて狭小な事であって、
その本質は畑にあるというのは当然チン面前チン・・・?

すなわち、それだけの凝縮された実で出来ているということなんですね・・・

前にも触れましたが、『もし無人島にワインを一本だけ持って行ってもイイよ!』といわれた時、
お主は何を持っていくの?と聞かれれば、『ムーリンヌ』と言うかもよ!
と言ったのは、今でも前言撤回せずなのですが、そりゃ~無人島って当然南洋なのでしょうから、
そんな暑いところで『ロマコン』はないでしょう?という理屈で『ムーリンヌ』ってわけです!

違うか・・・?

さてこの通り、今の時点では『ムーリンヌ』の後じんを配する『ラ・ランドンヌ』ですが、
実はコレが熟成の高原部に達した時には話が違ってくるんですね・・・

熟成した堅固なシラーも、ダンダン良くなる正気に帰る!てな調子!

04’飲んで、果てしなく広がる将来の姿に思いを馳せたのは、
ワタクシだけではないでしょう!