The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1987 シャローン・ヴァインヤード ピノ・ノワール USA

2012-01-26 05:35:16 | ワイン
コレで『第132回 オテル・・・』に登場したワインは最後になります。

このワインは、いわゆる『カリピノ』の元祖のような代物でして、
その地所は、セントラル・コーストのモンタレー郡とサンベニート郡にまたがる、
『シャローンAVA』とのことなんですね・・・

『シャローン・・・』という畑の名前が由来のAVAで、
しかもそれがワイナリーの名前になっているわけですから、
ある意味この道の大御所と言ってもイイのでしょう!



いつものクセで、大御所に反発する帰来のある『B型気質』のワタクシですが、
『外飲み』と『家で客を迎える飲み』では、同じワインに対してでも、その態度は一変するわけでして、
『家で客を迎える・・・』においては、例えば好みと違っても、
皆さんには気持ちよく飲んでもらうデリカシーを最大限に発揮するんですね♪

いや『シャローン・ヴァインヤード』が好みではない!ということではないですよ!
そこんとこ、ヨロシク!

さて『1987年』といえば、熟成期間24年になりまして、
昨日全豪オープンで『錦織 圭』を下した『アンディ・マレー』の生まれ年!
(関係ないか・・・)

まあ『カリピノ』ですから、これほどまでに熟成したものを御相伴に預かる機会は、滅多にございません!

まずはこの色合いを見てください、熟成24年にしてこの濃密さ、
そしていかにも美味しそうなガーネット色を呈しております↓



で、実際に飲んでみますと・・・

まずは良く練れた複雑な香気に驚かされます!

それは、僅かに感じる紅茶の香りに、シナモンや乾燥ハーブのアクセントがありまして、
熟成ブルゴーニュもビックリのスー・ボワ、すなわち森の下生えやキノコの風味が満載なんですね!
そして果実のアロマはブラックチェリーやセミドライなプラムとなるわけです。

フルーツは甘く、エキスがネットリと、そして充分な酸味が支えてくれまして、
ヒョットしたらコレってローヌ?と思わせる、重めのタンニンがあるのですが、
最後は後腐れなく、爽快なフィニッシュを迎えるんですね・・・

そして印象的なマンダリン・オレンジの戻り香にオヨヨ!

なるほど熟成カリピノもあるかもよ!と、この時はじめて思い出すわけなんですね・・・

このワインは『4種のチーズと生ハム、ひ烏賊、スモークサーモンのアミューズ』とあわせまして、



楽しく飲むことが出来ました。